2005/09/04

日記「今年も夏の最後はPNE」

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■ 05/08/23(火) 08:36:28 □ お掃除ロボット
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 萌を起こしシリアルを作っていると、萌は「PLはどこ?」と聞く。「もううちを出たよ、今エアポートだね」と答えると、シリアルを食べる手を止めてポロポロと涙をこぼす。―――「しょうがないよ、PLだってノバスコシアに帰って自分のボーイズやハズバンドに会いたいでしょ」「うん、分かるけど」「e-mail 書けばいいじゃん、昨日の写真を付けて」「うん、そうして!」。

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 今日は掃除&掃除。キッチンはBRの掃除ロボットにやってもらった。これは家中をマッピングしながらバキュームをするという円盤状のロボットで、キッチンだけで初回マッピングに 30 分もかかるので現実的な道具ではないが、科学おもちゃとしては実に面白い。

 しかし主夫としては、実は床のバキュームがけなどはやれば終わる楽な家事の部類に入る。北米型バキュームはどでかくて使いづらく、うちのような壁穴式バキュームもホースが長くなり取り回しがつらいので、小型強力な日本製バキュームが手に入れば面倒さがさらに減らせるなあとは思うが。どうせ最新テクノロジーを使うなら、棚とか家具とかにたまるホコリをなんとかするロボットをこそ作ってほしかった。

 うちみたいに全面カーペット張りだと避けられないのだろうが、どれほど掃除してもあらゆるデッドスペースにホコリは否応なくたまっていき、除去するには小物をどけては拭きどけては拭きで大変な手間がかかるのである。蜘蛛みたいなロボットがカサカサカサと壁をつたい、棚から棚へと飛び回ってこのホコリをささささと吸い取ってくれたら、俺も感動するなー。

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■ 05/08/26(金) 10:10:21 □ 日本語幼稚園の夏祭り
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 飛び入りで入れたもらったコキットラム日本語幼稚園サマースクールの夏祭り。騒がしくて説明が聞こえないため、何をしたらいいのか分からず萌はやや戸惑っているが、久しぶりに会えたELとずっと手を繋いでニコニコとしている。ELは萌のことが好きだよなあと改めて思う。

 まずカレーを作って、ついで各種ゲーム。要所要所で俺が黒子として飛んで行って、説明が届いていない萌とELに何をしたらいいのかヒントを与えたが、萌チームは玉入れと綱引きとで4戦全敗となった。相手チームの大きい子たちのルール理解力と萌たちとでは差がありすぎた。まあゲームだから負けても楽し。萌は学期末に風邪をひいて日本語幼稚園の運動会に出られなかったので、こうした運動会系ゲームを楽しめてよかったよかった。

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 入れてくれてありがとうございました先生と礼をいって、次はサッカークラスへ直行。休む間もないハードスケジュールで、ずっと一緒のKT・HNは疲れてしまったのだが、萌は今日は気分が乗っているらしく、最後まで休みなく1時間ボールを追っていた。

 しかし萌はサッカーにせよ午前中の運動会ゲームにせよ、競技には向いておらんなあと試合を見て思う。楽しんでいるしボール技術も向上しているけれど、ボールをゲットしようというアグレッシブさが皆無なのである。たいていの子は人より早くボールを取ろうと集中して走るし、中には萌より小さくてもガツっと腰を入れて相手をブロックしボールを奪っていく見事な子すらいるのだが、萌はわっせわっせと群集を追って走るだけで、ボールには全然触れない。スポーツやゲームの中では取り合いはOKなのだということが直感として分かっても、ガツンと立ち向かっていくようにはならんだろうな。もちろん萌はそういう性格でよいわけで、体操など競争のないスポーツを楽しめばよし。



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■ 05/08/30(火) 11:38:09 □ 久々のEL家
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 午後EL家へ。俺は萌を置いて買い物に行こうかと考えていたが、YRさんと話が弾んでステイする。YRさんとは音楽とか楽器の話でいつも盛り上がる。彼女はバリバリのクラシックピアノ演奏者で、ロックやギターのことは何も知らないのだが、やっぱ音楽というものはどこか通じているらしい。

 それとIR2歳半がじつに面白い。特に必要もなさそうなところでゴッと音をたてて頭をぶつけて通っていき、痛さを感じていないらしい。NRさんとこのTYもそうだが、男の子というのは神経密度が大幅に低いのかもしれん。女の子は最初から人間なのに、男子はまるで動物のごときである。面白い。

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 夕方ジムナスティックスに向かったのだが、入っていくと「今日はキッズクラスはないはずよ」と別のクラスの先生に言われた。ゲゲと青ざめる俺と他のお母さん2名。

 あわててスケジュール表をチェックすると、たしかにサマーコースは昨日29日までとなっていた。普通どこのサマーコースも今週一杯となっているので見落としていたのだが、それにしても先週クラスがあったのにナマケモノ先生ももう1人の先生も、これでおしまいともなんとも言わなかったのである。他のお母さん方もそのことに激怒。まったく最後まで徹底してやる気のなさを、そして子供やその親のことなどどうとも思っていないことを思い知らせてくれるわ、この先生らは。最近ナマケモノ先生へのクラス態度には辛抱できるようになっていたのだが、これでまたつくづくウンザリした。

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■ 05/08/31(水) 13:29:07 □ ハッピーデイが続く萌
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 午前中掃除で昼飯後サッカー。午後はLちゃんのところに行けることになった。夏の終わりにハッピーデイが続く萌。

 萌のスポーツをするときの身のこなしには、どこかダンス的なものがある。ステップがトントントンとリズミカルで、走るときにも無用に体が弾んでいる。弾まないほうが当然スポーツ的には効率が高いわけだが、サッカーで踊る胸のうちが伝わってきてほほえましい。今日なんか特に夏の終わりの雨上がりで涼しくて、走っていて気持ちいいのだろうな。誰も見ていなくても何かとかっこいい Tomb Raider 風決めポーズをとっているところがまた笑わせる。

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 夕方萌を迎えに行くと、NRさん宅はいつものように子供たちがたくさんいて、託児所のようにすごい盛り上がっていた。俺が行ったら例によって悪役にされて攻撃され、またさらに盛り上がった。最近Lちゃんが周りに年下の子が多くなってきたゆえか年長者の自覚が出て、小さな子のケアをしているのが目に付く。「Lさん最近お姉さんだね。小さい子にやさしいね」というと、「そうだよ(当然じゃん)」と済ました顔をしておられた。こないだうちに来たときも、俺やMに接する態度が前より自信ありげになっていたしな。えらい。

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■ 05/09/01(木) 12:11:20 □ 今年も夏の最後はPNE
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 今年も夏の最後はPNE(Pacific National Exhibition、遊園地&農産ショー)、現在野外ステージで萌のキッズショーを見ているところ。もう9月なので日向でもさほど暑くはない。

 ここまで萌はメリーゴーラウンドと回転ブランコ、つまり去年と同じライドしか乗っていないのだが、今年はMも必要とせず全部一人で乗りたがり、そうしている。轟音高速高恐怖の本格ライドにはまだまだ乗れないが、ライドに一人で乗れることが誇らしい様子。揺れるライドから群集の中に俺とMを見つけて、萌はじつにいい顔で笑う。何からなにまで君が、わかっていてくれる。僕のことすべて、わかっていてくれる。という感じ。



 昼飯後マーケット等をブラブラ。イベントスケジュール表をチェックしても見たいものは特にない。なんか4年連続で来ているが年々催し物はショボくなっていく感じがするなー........とファームエリアで家畜を眺めていると、外を巨大な象のバルーンが通って行く。うわなんだと走っていくと、すんごいパレードが通って行くのであった。トラックよりもでかいトラが、船のようなトリケラトプスが、クレーン車のようなブロントザウルスが通り抜けていく。そしてその合間合間を、コスチュームに身を包んだ数百人の若いボーイズ&ガールズが歌い踊り歩く。そのボーイズ&ガールズの満面の笑みとエネルギーがお日様のようにこちらを照射してくるのである。萌は喜びに悲鳴を上げる。すごい。



 同じようなエネルギーを感じさせるものがその後もう一つあって、City Rhythm という演目が素晴らしかった。こういう 10-20 歳のキッズたちが歌い踊るものは毎年あるのだが、今年は「バンクーバー」というテーマを最初から最後まで通してあり、そのアイデアと洗練性が例年の素人芸とは比較にならない冴えなのである。

 スカイトレインの通勤で始まる忙しい都会の朝から物語は始まり、ありとあらゆる人種と格好の人々が町を行き交い、電話の呼び出し音が鳴ると同時に全員その場でフリーズして携帯を取り出し、ペラペラペラペラペラペラ....と高速で喋り出す。場内爆笑。いろんなスポーツの選手を模したり、オリンピック開催決定時の町の盛り上がりを表してみたりと、実に面白くてテンポがいい。たしかにバンクーバーってこういう活気がある町だよなと思わせる。どこぞ名のある、またはこれから名を為す舞台演出家がやっているに違いない。

 こういうマス(大人数)演芸には俺はけっこうからいのだが、この出し物には素直に感嘆して大拍手してしまった。100人でバケツを叩く楽団とか100人のタップダンス団体などが興行として立派に成り立ってるように、大勢でドンと拍子を合わせればそれだけで素人は喜んでしまうので、大人数モノはバンド等に比べると表現として最初から下駄をはかせてもらってるようなものだと俺は思う。が、このパフォーマンスは大勢がドンと揃っているからではなく、個々に値打ちのある若い笑顔が100個もずらりと登場してくるからよいのである。様々な人種、職業嗜好(=コスチューム)、年齢、美しい子やコミカルな若オヤジ、踊りのうまい子下手な奴、すべてを交えたボーイズ&ガールズが、ものすごいエネルギーで笑顔を放射し踊りまくる。そのまぶしさにこちらが打たれて笑ってしまうのである。

 日本でヨサコイ祭りというのがえらい人気だそうだが、それが評価されるのもたぶん同じ、ボーイズ&ガールズの笑顔によってだろう。バンクーバーの場合は笑顔に加えてありとあらゆる人種が揃っているところがやはり、実に素晴らしいと思わざるを得ない。

 というわけで、油っこい屋台フードで腹具合が悪くなった他は萌はとてもとてもハッピーで、催し物も予期しなかったものがよくて、今年もよいPNEであった。だがしかしMの計算によれば今日一日で90ドルの出費だったそうで(入場料とパーキングで $42、ライドと食費がバカ高い)、やっぱ日帰りの遊びとしては飛び抜けて高い。ライドの1回の時間も去年より十数秒ずつ短くなっているし。まあでもディズニーランドとか行けばもっと金がかかるのだろうし、ハイウェイ1本でうちからは交通の便のいいPNEはやはりありがたい。

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