2005/12/10

日記「はじめての通知表」

「ボケナス機械たち」「92年の英語苦労ばなし」ほか。

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■ 05/11/17(木) 11:08:13 □ スポーツをプロに習うということ
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 スイミング:萌は昨夜コンコン咳をしていたのだが、今朝は元気一杯に泳ぐ。今日は片手に小さなフロートを持ち、そのわずかな浮力をきっかけにバランスを取って身体全体を浮かせるという練習をしている。なるほど、こうして「浮く」という感覚を自然に理解させてしまうのね。

 このレッスンはなるほどの連続、目からうろこが落ちまくりである。スポーツをプロに習うというのはこういうことなんだろう。

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■ 05/11/20(日) 10:36:26 □ 関東村をネットで発見
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 朝、関東村で眠い体をベッドから引き剥がし、警備犬ビコにエサをやる夢を見て目が覚めた。関東村の夢を見るのは久しぶりだ。そこから半分夢うつつで関東村のことを延々と考えて眠れなかった。あの頃のことを書こうかと思うが、日記はテキストで全部残っていても、当時はデジカメがなかったので写真がない。日本でアルバムを探せば、いくらかはあると思うが。


 でふと google してみると、関東村の美麗な写真を大量に撮影して残しておいてくれた人がいた。おーなつかしい、懐かしすぎて涙が出るぜとキャプションを読むと、

> 「東京都府中市朝日町 関東村跡地」(1993/02/18)
> 1993 年当時の新聞の東京版で、取り壊しが進むこの施設のことを知り、早速カ
> メラを提げ、フェンスを越えて潜入しました。しかし、1時間も立たないうち、
> 犬を連れて巡回していた警備員に見とがめられ、撤退を余儀なくされることに
> …。もっと時間があれば、と悔やまれることしきりでした。

 と、これは俺がビコと共に巡回中に捕まえたカメラマン氏だったのであった(^_^;;)。このとき俺がこの人を捕まえずに放置しておけば、幼稚園やプールの方の写真も残しておいてくれただろうなあ。惜しいことをしたものである。

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 さらに探してみると府中でも立川でも、侵入して写真を撮ってる廃墟愛好者はちゃんといたのであった。あれだけのしろものが近くにあって写真に興味がある者ならば、トライして当然だよな。俺はいいカメラを持ってないのでビデオで撮影しまくっていたわけだが。

 これらの作者の方々に写真を借りられれば、あの頃のことを書ける。日記を読み返し、何を書こうかと考える。

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■ 05/11/21(月) 10:55:15 □ ボケナス機械たち
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 こないだ買ったオーブン&トースターの具合が悪くて、5分焼いてもトーストが焼けない。観察しているとコイルが十分な温度に達して赤熱するのにまる5分かかるのである。ネットで調べてこの機種がベストと結論し買ってきたMはがっくりして使うのをやめ、階下のBRからパンを縦に入れる式のトースターを借りてきた。気の毒。オーブンとしての性能に不足はないと思うが、月に数度のべーキングには最適でも毎日のトーストには使えないマシンなのであった。トーストを焼くのに8分とかかかったら、誰もがうんざりするに決まってるではないか。

 Mは買い物運のない人で、かつ機械にうといのでしょっちゅうこういう失望機器を買ってしまうのだが、今回はちゃんと調べた上でこれなのだからかわいそうだ。日本製なら「大手メーカーのを買っておけばまあハズレはない」という感じで、外観値段効能書きから好みのものを選べば済むのだが、米国カナダ欧州中国製品はハズレが厳然とある。値段相応である中国製を批判してもしょうがないが、米国カナダ欧州製品は独善的な仕様で使いにくいし、今回のように根本的に設計がボケナスであることが多く恐れ入る。

 うちのエアクリーナーの風量スイッチが「0-3-2-1」となってる(スイッチを入れるとまずぶわーっと猛風が出、そこから適量まで毎度下げる必要がある)のがボケナスの典型例だが、力学的に子供には開けられない形状の玄関のドアノブとか、スイッチパネルに文字がなく、説明書を読まないとどれが何のスイッチか絶対に分からない皿洗い機と洗濯機など、カナダに住んでるとバカ設計機具憤慨体験は枚挙にいとまがない。

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 今日は夜まで旧米軍基地関連 Web サイトを巡っていた。現役警備員時代には知ることができなかった事実がネットの力で次々と分かり、興奮している。

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■ 05/11/23(水) 09:15:20 □ ブレーキ診断
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 夏前から調子の悪いブレーキを OK Tire で見てもらう。アラインメントをやってくれた名メカのおっちゃんに症状を説明し、大手修理屋 Midas はマスターシリンダーがいかれたんじゃないかと言っていると述べると、どうして そのまま Midas で修理しなかったのかを聞かれた。うーん単におたくたちの方が好きなんだよと答える。同じ修理費ならば、気分のよい方に払いたいのは当然。

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 そして診断結果は、予想以上に悪かった。車の下に入っていかにもブレーキのエキスパートという感じのおっちゃんに説明を受け、前後輪キャリパーとディスクとパッド、総取り替えとなった。がっくし。リアはまあ寿命で仕方がないが、フロントは4年前に Midas でやってあるのである。それが駄目になっているということは、Midas の前回の仕事が悪かったのだとしか考えようがない。こちらの診立てでは、圧縮はあるのでマスターシリンダーは働いているだろうとのこと。

 あまりのことにがっくしして即答はできなかったが、今日の診断費は「君はお得意さんだから」と無料にしてくれたのがありがたく、全部やってすっきりするしかないなと思いながら帰る。夏以降の猛烈な燃費の悪さはやはり、キャリパーが固着してブレーキの引きずりを起こしていたのだった。直さざるを得ない。とほほ。

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■ 05/11/26(土) 15:48:39 □ 調布関東村記事を書き始める
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 関東村・府中基地などの写真利用許可が出たので、昨夜は夜中の1時まで延々と書いてしまった。本当はじっくり寝かせて思い出したことを足してからアップロードすればいいのだが、書いたそばから発表したくてたまらなくなってしまうインターネットパブリッシング。アップロードした後でちょこちょこ書き足したりしている。


追憶の調布関東村(1)関東村最後の日々追憶の調布関東村(2)関東村のシクスティーズ
追憶の調布関東村(3)府中基地キノコの森
追憶の調布関東村(4)ゴールデンブラウンの立川基地
追憶の調布関東村(終)さよなら関東村
日記「立川基地の青春」(ランドリーゲイトの想い出)

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■ 05/11/29(火) 08:45:51 □ 初雪
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 Mが SFU に行くので早起きすると、雪になっていた。びっくり。バスを逃したMをモールに送ったのだが、皆そろそろ走りで渋滞が起きていた。道は濡れてるだけで雪は残ってないのだが、雪が視界にあると心理的にペースが落ちるのだろう。

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 午後萌を迎えに行き、思いついて久々にLちゃんのところで落としてやった。KD姉さんが外で延々と雪だるまを作っていた。萌は大ハッピー。

 関東村記事は立川基地のあたりまで進む。HCやARに連絡を取りたいが、メールアドレスが見つからんなあ。

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■ 05/12/01(木) 11:51:21 □ はじめての通知表
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 今日から12月なのだが、昨日までが1学期だったそうで萌が通知表をもらってきた。これを見て「おお、うちの子が通知表かい」と感動すべきなのかもしれんが、別に評価を見ても発見はない。「手先の器用さ・文字の書き方到達度合い=合格」とだけあり、コメントはなし。やっぱあの先生は萌の絵や字への傾倒という持ち味には注目していないんだなと感じられる程度。彼女は子供に規律とフランス語を教えるのが自分の仕事であって、個性などに着目するのはキンダー教師の職掌外と考えているのかもしれない。1人で30人も見てるわけだし、そのことに不満を感じることはない。

 規律といえば、彼女は毎日5分遅れてくるのだが、クラスにくるなり騒然としたクラスにフランス語で号令をかける。それで皆しーんと静まるのだが、今日萌はブーツを脱いで着替えしている際中だったのに、フリーズして手を止めてしまった。いいから着替えを続けてというと、「先生があれを言ったら止まらなきゃいけないのだ」と萌は説明する。いや着替えとかそういうことはいいんだよ、あれは騒ぐなという意味なわけで....と言ったのだが、萌は頑として動かなかったのだった。つまりA先生がああいう号令調でクラスをハンドルしているから、キッズはこういう判断停止のオンオフスイッチみたいな対応しかできないのである。そういうところがいやはや......とは感じる。

 だいたい5分も遅れてきておいてクラスが騒いでいるからって大声を立てること自体がアンフェアであって(キッズは始業ブザーが鳴ると教室に入りちゃんと座って待っている)、皆が騒ぎ始める前に時間通りに来れば済むことなのだ。ここに文句を言わないカナダの父兄ってほんとに不思議。Mにカナダじゃこれが普通なのかと尋ねたが、他のことにはうるさい彼女もこういう時間のルーズさに関しては「まあねえ....」と寛容なのであった。

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■ 05/12/03(土) 09:52:47 □ 無念、森島
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 Jリーグ優勝決定戦、セレッソの動きがすばらしく西澤のヘッドで早くも先制。しかしFC東京も好調で間もなく追いつく。東京が伸び伸びとしてセレッソがあたふたし始める。ドローだとセレッソの優勝が消える。さすがに優勝は難しい。

 といきなりPKシーンまで放送が20分スキップ。こういう馬鹿げたカットをするということはこのPKは失敗だろうと思ったらその通り。さすがに優勝は難しい。現時点で首位は浦和との報。

 森島のボールの下に潜り込む感じの彼らしいヘッド! GKに抑えられる。

 後半ペースを握り直したセレッソが、ゼ・カルロスの崩しから西澤のゴールで突き放す。しかし1点差だと最後にやられる気がする。もう1点取らないと。個々の選手の能力でいくとFC東京のほうが上であるようで、局面局面でセレッソは負けている。

 残り10分、怪我をしたらしい森島が下がる。この森島のためにと、セレッソの皆は走り続ける。柳本がまだ現役でセレッソにいたのには驚いた。

 そしてロスタイム、やはり! 誰もがなかば予想したように、CKから守り切れずドロー弾が決まる。森島の顔が映し出される。うー。しかしこれは東京が強かったということで、セレッソの勝負弱さがうんぬんという感じではなかったのであった。優勝するには、事実として今一歩力が足りなかったのである。

 試合終了。カメラはガンバのスタジアムに切り替わった。無念、日本中の誰もが応援してしまう男、森島よ。

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■ 05/12/04(日) 11:57:56 □ 92年の英語苦労ばなし
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 関東村記事のために日記92年初春あたりを読んでいて、関東村で英語を独力で勉強し始めた頃は俺がいま思うよりもはるかにできなかったんだなと、改めて記憶をリフレッシュした。当時の英作ノートで

Do you tell me how to get to the bank.(→Could you...?)
◆ He has'nt come untill noon, so I couldn't wake up. (→He didn't...)
◆ I didn't expect that I've been able to had it. (→that I could have it)

 ですと。うぐぐ。まあこれで正しいとは当時も思ってなかったとはいえ、恥ずかしい(^_^;;)。ここから1年と少しの独学でかなり上達したので、「英語にはさほど苦労しなかったぜ」というタカピーなセルフイメージが残っていたのだが、やっぱり最初はこんなもんだったのである。

 その翌年に始めたコンピュータも完全に独学で満足なガイドブックの類もなく、今思えばとんでもないデキの悪さのOSやソフトウェアを相手に、信じがたい費用と時間をかけ苦労をしていた。初代 DynaBook だけで本体・メモリ・ディスク・モデム・ソフトウェアで総計20万超、Nifty の通信費が 10800 円......。忘れていたが痛恨の額である。他に選択肢はなかったとはいえ、ハードもソフトも通信も無茶苦茶高く、かつ今思うとありえないほどユーザーアンフレンドリーであった。―――まあコンピュータ費用に関しては、活用度を思えばトータルでモトは取れまくっているが。

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■ 05/12/05(月) 09:40:25 □ ロックンロール・ギター
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学校でDGさんと相談しLSをうちに招いて帰る。超~おハッピーで車中から延々ギグル(ゲラゲラ笑い)が止まらぬ二人。ギターを弾いて皆で歌を歌ったり....というかスクリームしたりした。

 萌は最近ギターに興味が出てきて、自分の好きな歌に合わせてぐわんぐわんと弦をかきむしっているのだが、だんだんとストロークでリズムを取るようになってきた。もちろん手が小さくて握力がないのでコードは押さえられないのだが、俺がコードを押さえてやればがーんがーんとそれなりにリズムを取ろうとする。よしよし。ギターは持てないのでウクレレに萌専用ストラップをつけてやった。ロックンロール。

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 最近萌は自己主張が強くなってきて、今日は俺がジェリービーンズを食べ過ぎるなと途中で差し止めると、「食べ過ぎるなって、どういう意味なのかわからないよ!」と泣くなど、声を荒立てるところが出てきた。いくつ食べていいのかを具体的に言ってやればよかったわけだが、こんなささいなコミュニケーションブレイクダウンのくやしさにポロポロと涙を流しながら主張をする姿に胸が痛む。

 だがこれはよいことで、萌は先生や大人にはちゃんと主張をできるわりに集団内では押しが弱くてワリを食う傾向がつよいので(列があると必ず最後方になり時間がなくなるとか、プレイグラウンドで前に割り込まれまくるとか)、やっと出てきたこういう心の波立ちを大事にしてやろうと思う。

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