2006/03/28

日記「大人な萌」

「腹が出たショック」「レゴの宝の山」ほか。
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■06/03/13(月) □ 春休みのオックスフォードパーク
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 スプリングブレイクで萌は学校もアクティビティも全部休み。午後退屈してきたところであちこちのキッズに電話をしてみるも、都合が合わず遊べない。

 仕方がないので2人だけでオックスフォードパークへ。ずいぶん久しぶりだが、公園から見える Coquitlam→Port Coquitlam バイパスの橋がすでに完成して仕上げをやっていた。土木工事はすごい。そこに至る道も4車線に拡幅されており、これは本格的なハイウェイとなりそうな感じである。

 砂場のあるプレイグラウンドに来たのは久しぶりで、萌は砂をざくざくと無心に掘っては料理を作って長い時間遊んでいた。最近は家でも料理セットはあまり使わないのだが、やっぱりまだこういう遊びもするのね。春の公園に連れてきてよかった。

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■06/03/14(火) □ EL来訪
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 EL来訪。ELは萌に近い笑い上戸で、コミュニケートしながら遊べて楽しい。

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先週、先々週と TV Japan で『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(1973 浅丘ルリ子)、『男はつらいよ 噂の寅次郎』(1978 大原麗子) を楽しんだのだが、その関連記事を探していたら、映画の一字一句までを網羅したどえらいファンのページ「男はつらいよ・覚え書きノート」が見つかった。

 この人はバリ島在住なのである。そういえば渥美清が死んだときにも、普段無愛想なイトコのKがタイから、「海外にいて見る日本の映画といえば Ozu か寅さんなのでなんだか非常に悲しい」とメールに書いて送ってきたのであった。寅さんみたいに象徴的なものはやはり、海外在住日本人にはガンガンに響くのである。じっさい何気ない温泉町の景色とか、すべてがイイもんなー。このよさの半分はまあ海外居住者の単純なホームシック的懐かしさだと思うが、半分は日本の風景―――光や木々や緑、ものの古び方や汚れ方、色、微妙にアジア的な雑然さなど―――からかもし出される、普遍的な味わいのよさだと思う。

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■06/03/17(金) □ 夢の春休み
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 おととい萌はRB家で一日を過ごし、今日はそのお返しでRBがうちに来てるのだが、いつも以上に萌がひゃーと興奮していて抑えが効かず、集中して遊べなくなっている。悪気はないしRBも気にしちゃいないのだが、いくらなんでももうちょっと自分をコントロールする術を覚えてくれんといかん。

 こうして毎日友達の家に行くか招くかで、萌は夢のように楽しいスプリングブレイクの1週間を過ごしているのだが、その昼間の興奮の余韻か毎夜夢を見ては夜泣きしている。昼間になると忘れているので、どんな夢を見ているのか分からないのだが。萌は怒るとかカンシャクを起こすことは本当にない子供なのだが、うれしさと興奮には我を忘れすぎるのだよな。

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■06/03/20(月) □ 腹が出たショック
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 夜着替えているときに、俺は生まれて初めて「腹が出ている」と指摘された。たしかに自分ではまるで気づかなかったが横から鏡を見ると、胸の薄さは前と同じなのに下腹に厚みがついて、ぼよーんと丸くなっている。ややや! 触っても脂肪がついたわけではないし体重も前とあまり変わりないのだが、内臓の位置とか筋肉の関係で体型が変わってきているらしい。こ、これが中年体型なのか。今まで体重を気にする人の気持ちは分からなかったのだが、初めてそのショックの度合いが分かるのでありました(泣)。

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■06/03/23(木) □ 日加の子供の歌
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 日本語学校:ここで歌かなにかやらせてやってほしいなあとずっと思ってきたのだが、今日は突如全クラス合同合唱をやっていた。知らない歌だが卒業生を送る歌らしい。萌たち低学年キッズはビッグキッズと一緒に歌ってうれしそうで、ニコニコであった。めでたや。萌は家に帰ってからも、プリントの歌詞を見て何度も歌っていた。

 しかし日加で子供の歌の傾向はえらい違うなあと今さらながら思う。萌が今キンダーでやってる歌はファンキーな16ビートで、

Working it out, to make this place a better place Working it out, it's a brand new, brand new day

 てなリズミカルで早口の歌を、裏打ちで手をクラップしながら歌うのである。ジャクソンファイブかなんかみたいな感じでかっこよい。カナダじゃ子供のときからこういう歌をやっているから、強力女性シンガーがどんどん生まれてくるのではなかろうか(強力男性ロッカーが出てこない理由は不明だが)。この卒業生を送る歌はよいのだが、日本の子供の歌は「しーろーじーにーあーかーくー」みたいなやつが、いまだに多いのである。

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■06/03/24(金) □ レゴの宝の山
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 MKが子供のときに使っていたレゴの山が、SH家からうちに来た。萌が大きくなりレゴをやらなくなる頃には、生まれているであろうMKの子供のところに行くという次第。何世代でも余裕で遊べるレゴは高いがえらい。Mが子供のときに使っていたものも混じっているとのことで、つまり30年以上をかけてたまりにたまったすごい量だ。こんなに大量のレゴなんてこれまで使ったことがない。技術があればレゴマニアの Web ページにあるような城だって作れそうな量である。さっそく「バッドガイの城」に取り掛かる。かっこいー。


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■06/03/25(土) □ 大人な萌
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 朝外で遊んでいた萌が、ティガーに噛まれ大泣きになった。最近ティガーは萌にえらいなついているが、興奮しやすい猫なので下手に腹などを触るとそういう激烈な反応を示すことがままあり、萌に警告はしてはいたのだが、やはり。まあ深手ではなくよかった。俺が「まったくティガーはバカだ。萌のことを好きなくせに噛みついて。これからバカティガと呼ぼう、バカティガと」というと萌は「バカなんて言っちゃ駄目だよお父さん」と笑って、その後もティガーと変わりなく遊んでいた。

 午後近所のSMがやってきて二人は外で遊び始めたのだが、SMが例によって何かにスネて帰るフリをしている。しかし萌はもう昔のごとくこれで動転せずに、「SM! We need to talk!」と呼びかけている。トラブルへの対処の仕方が実に冷静で、1歳以上離れたSMよりもはるかに大人なのである。

 晩飯のときにこの2件での萌の落ち着きをほめて、「まったく萌はいい子だよ。こんないい子が生まれるなんてお父さんは知らなかったよ。悪い子が生まれたら困るなあって、萌が生まれる前にお母さんに言ってたくらいでさ。こんないい子が生まれるなんて驚きだよ」と話していると、萌はふーんと澄ました顔をしつつもうれしいらしく、野菜をパクパクと一気に食べ、「どう? ごらんなさい?」という顔で俺を見るのであった。

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