2006/06/20

WC 2006: クロアチア戦の感想

 クロアチアとドローというのは開幕前のプランの一部だったわけで、返す返すも豪州戦が、としか言いようがない。

 仕方がない。豪州戦は監督がジーコじゃなかったら勝てただろうが得点は実際マグレだったし、この試合は誰が監督でもたぶん、引いた相手を崩すには日本選手の技術とひらめきと判断力が足りなかった。稲本の投入はよかったし、ポストをできていない高原を見切って巻を入れたらどうだったか、それくらいしか戦術的なバリエーションはつけられなかっただろう。日本の力は「欧州中堅に負けない」というあたりで4年前から足踏みをしているというのを表す、順当な結果であった。欧州中堅の力がついたことには贅沢をいう筋合いはないので、返す返すも豪州戦がとしか言いようがない。やはり日本だけが永久に右肩上がりで50年後にWCを優勝するなんて、なかなかそううまくはいかない。

 日本の目標はグループ突破じゃなくてベスト8だったのだから、全力で行って欧州中堅クロアチアを倒せなかったという結果は、実力をはかるという意味では明瞭な結果だった。運と戦略があれば 2nd に進む力はあったが、欧州トップを下してベスト8に進む力はなかったのである。これが日本の実力(マイナス久保マイナス万全な中村)という実感なり。

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 まあ、もう1試合楽しめる。今日のように思い切りやってくれれば楽しい試合になる。もう豪州戦みたいな、力をまるで出せず負けということはありえない。もう一度豪州とやったら、今度はタックルを交わしてきちんとパスを回し勝てるだろう。

 とにかく巻を見たい。PKボックス内から出ず相手DFと競れという指示を与えて送り出したい。彼自身はシュートを打てずとも、競って相手DFをつぶしこぼれ球を作るだけでいい。ヤナギは当然大黒にスイッチする。大黒は小兵すぎてDFからボールを隠せないという弱点を感じるので本当は玉田の方がいいのだが、玉田は与えられたチャンスを生かせなかったのだから出番を譲るしかない。

 中村の体調が突如上がってくるならばともかく、そうでないなら小野にもう一度チャンスをやりたい。そして稲本と中田コでゴール前を堅め、中田を小野と並べて、中田に守備をやらせず存分に攻めさせたい。これが中田時代のおそらくは終わりなのだ。もうあんなに走って戻らなくていいから、最後にブラジルから点を取ってくれ。中田英寿、頼む。

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