2006/10/08

日記「I'm Not Like Anybody Else(レイ・デイヴィス)」

=======================
■06/09/27(水) □ 英日仏読み書きむすめ
=======================

 今日Mが萌の担任のカリキュラム説明を聞いてきたのだが、音楽を組み入れたカリキュラムが秀逸だと絶賛している。もともと音楽が専門の先生らしい。すばらしい。

そして萌はすでにフランス語で短文を書いている。彼女のフランス語能力は、すでに本学年(グレイド1)読み書き目標に到達しようかという勢いなのだそうだ。担任によると、1つの言語で読み書きができる子は、他の言語もある時点でルールが分かればたちまち理解しできてしまうのだそうだ。たしかに萌はひらがなの書き方がまず最初に来て、やや遅れて読みがき、そして英語の読み書きはあっという間にできるようになったのだが、フレンチでも同じことが起きているということらしい。すごいな。まあそれよりも絵のクリエイティビティと音楽性のよさのほうが俺はうれしいのだが。

=======================
■06/10/01(日) □ ディープインパクトの凱旋門賞
=======================

 ディープインパクトの凱旋門賞を見たくて早起きするが、どこでも放送はなし。Youtube などにアップロードされるのを待ってる間に結果が分かってしまった。ふー。まあ仕方がない。

 やっぱ有馬記念で力を出し切れず負けたことがある馬なので、現地で一度もレースに出ずに本番を迎えたのが失敗だったのだろう。日本の一流馬は世界レベルにあるのはもういろんな馬が証明してくれているのでショックではないが、サンデーサイレンスという名馬の子供が日本から生まれ世界を制すというシーンは、どうしても見てみたかった。

 天才馬は負けるときはこういうアレレなことが多い。オグリキャップらは負けてもものすごい競り合いの上で負けていたのだが、それがディープには、まだないのである。オグリ中田とディープ俊輔という感じでしょう(←安直なたとえ)。

----------------------
 などと思っていたら、夜になって映像が見つかる。結果を知っているのに、最終コーナーからゴールまでは体がガチガチに堅くなってしまった。―――あいつがこんなに頑張ったのか。結果だけを文字で知り安易な想像をした俺は馬鹿だ。この映像をリアルタイムで見ていたら、泣いていたかもしれない。悔しい。あいつがこんなに頑張ったのに負けたのか。悔しい。

=======================
■06/10/03(火) □ オシム第1戦・トリニダッドトバゴ戦
=======================

 ピアノレッスン第2回:萌は課題のドリルが退屈であまり熱心にやらなかったのだが、そのドリルから始まった。やっぱりうまく弾けない。もっと課題をちゃんとやらせないと駄目だな。宿題はやれば終わることだが、課題は上手にできるようになること(&そこをパスしてサクサク次に進むこと)が目的であって、一回できれば OK ではないのである。反省。

 次いで「メリーさんのひつじ」。これは萌がすでに弾ける曲だが、正しい指使いでやるとなると話は全く別で難しかろう。俺自身が指使いはテキストでしか分からないので、家でどうして教えてやろうかと考えてしまう。

----------------------
 日本から届いたオシム第1戦・トリニダッドトバゴ戦を見る。をを、速い!選手の動きもボールもジーコ時代の 1.5 倍である。長谷部が素晴らしく強く速く正確なグラウンダーを送り、ピタっとトラップした達也がつなげていく。この 1.5 倍速が90分できるとは思えないが、トバゴがこのスピードにまだ対応できていないせいもあって、ありとあらゆるところからチャンスを生んでいくチームになっていた。素晴らしい。2点目が入ってからは日本のスピードが落ちトバゴも対応が定まったようで膠着してジーコ時代と同じになってしまったが、序盤の速さは今までに見たことがない日本代表だった。

 しかし個々の選手を知らないので見分けがつかないというのがあるのかもしれないが、遠めで見ていると全員が敏捷さを誇る似たような感じの選手で、小粒の粒ぞろい、「U-23?」という感じがしなくもない(笑)。全体にセカセカしている。これだけセカセカしていてもちゃんとボールがつながるので、日本にはこんなに速くてうまい選手がたくさんいたのかと驚くが、どこかちょっと味わいが足りない気もする。森島の全盛期をも上回るかと思う達也ら数人を除くと、トルシエ時代で言えば藤本や望月といった、好選手だが代表には定着しなかったレベルの選手が揃っている感がある。セカセカしたゲーム展開ともども、Jリーグ選抜という感じが濃厚にする。それは悪いことではないのだが。

 前代表、前々代表のスター選手たちと彼らとでは、いったい何が違うのだろうと考えながら前半の残りを見ていた。予測をはずすエレガントなプレイがないから見ていて飽きるのかな。みな読みと繊細なボールタッチで敵を交わしボールを奪うのではなくて、駆け引きは省略して常に脚力勝負にかけている感じがする。その動きはアスリートとしては優秀だが、特別なサッカー選手という感じがしないのである。中村を入れてほしいとは思わないが(※)、ここに私のアイドルの彼がいたらどうだったろうなあと思う。
(※)こないだのマンU・セルティックも見たが、点を取ったシーンの前後以外はジーコ時代の中村と特に変わりなしという印象であった。セルティックは想像してたよりもずっと中村を使うチームで常にボールをもらっていたのだが、俊輔自身がマンUの厳しいプレッシャーを避けてハーフライン付近でプレイするので、まったく前に危険なボールを出せなかったのである。T&T戦に関してはアレックスが攻撃的MFとして素晴らしいデキで、彼は前線まで走り抜く走力も守備力もそこそこあるので、中村が代表レギュラーに戻るにはあのマンU戦のFK1発では全然足りない。

 しかしオシム監督は、小手先の技を使わずまずは即断直球勝負で行けという方針なのかもしれないな。トルシエもここまで極端ではなかったがボールを持つ技巧派を嫌っていたのは確かだし、今はわざとジーコの正反対に札を張っているのかもしれない。

 中盤はややペースが落ちたが、交代選手が出始めると皆パリパリに張り切っているのでまたチームのペースが上がり、後半は佐藤寿人のワンタッチを中心にいいプレイがまた続出した。いいではないか。最初の25分が素晴らしくてそれ以後は駄目だったという評が多かったが、後半に作った数々のチャンスだって、ジーコ時代に出ていればうひょーこんなことができるのかと驚くような、見事なオートマティズムだったのは間違いない。時間をかけて、もう少しエレガントさも香る代表に育ててほしいものである。

=======================
■06/10/06(金) □ 「タワーリングインフェルノ」
=======================

 最近古い映画チャンネルを見つけて50~70年代映画をちょくちょく見ているのだが、今日はなつかしの「タワーリングインフェルノ」を見てしまった。何度見ても恐ろしい映画である。2階以上の家には絶対住みたくないと思う。

 しかし調べるとこれは俺が中1の年に公開されている。たしか長野の封切館まで見に行ったのだが、田舎の中学生がこんな映画をわざわざ見に行ったのはけっこう不思議なことだ。少年マガジンかなにかの雑誌で、このタワーのスゴさを知って見に行ったんだよなー。あの頃のマガジン等のマンガ誌は、サブカル情報誌でもあったのである。

 と思っていると夜NHKの趣味の番組「熱中人」に、少年マガジン・キング・ジャンプ・サンデー・チャンピオンを30年分保存しているという人が現れた。ゴダイゴのボーカルの人なのであった。俺が興奮した「タワーリングインフェルノ」特集号も持っているんだろうなあ。

 この番組は毎週最高である。若いアイドルの人が出ていて、この人が毎度毎度「どこが楽しいのか理解できない」という顔をするのが勤めとなっていて無用だが(民度の低い人が他人に無理解なのは仕方がないが、趣味人・無趣味人と極端と極端を並べるのは無粋で趣味が悪い)、どんな趣味の人も幸せそうでいいなあと思う。

=======================
■06/10/07(土) □ 「I'm Not Like Anybody Else」
=======================

 午前中萌とのんびり過ごし、午後は庭仕事を一緒にやり、休憩に入ったところでRBが誘いに来てくれた。よしよし。

----------------------
 夜、レイ・ディヴィスのショーがあった。字幕のおかげで歌詞がよくわかりありがたい。キンクスじゃないので名曲はあまりやってくれなかったが、非常にいいライブだった。「I'm Not Like Anybody Else」をやったあとで「Next Door Neighbour」というソロ曲をやったのだが、この歌のメロディと歌詞がすばらしい。レイは、本当に誰とも違うなあと思う。

"Next-Door Neighbour" (Ray Davies)

お隣の Mr.ジョーンズ
もう生まれたときから知ってるみたいだ
しばらく会いませんでしたね
皆さん元気? きれいな奥さんも?
夢をみんな忘れてなけりゃいいんだけど
踏みにじられてなけりゃいいんだけど

健康に気をつけて
お金も大切にね
しっかりしてくださいよ
ジョーンズさん、ぼくのお隣さん

 彼は誰とも違うのだが、みんなと同じ場所にいるのだ。スタジアムコンサートに特化してしまったストーンズ(90年代以降はその反省も見られるけど)、パーティ好きの芸能人と化してしまったその他のロックグレイツとは、作る歌もギターの弾き方もぜんぜん違う。イングランドの曇り空の下、家でギターを練習し歌を書いている光景が目に浮かぶのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿