2007/03/02

日記「ゲームで心が洗われる」

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■07/02/21(水) □ ジュノンの軍港
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FF7、萌とジュノンの軍港へ。軍服に変装してパレードに加わるあたりを、時間をかけてゆっくりと楽しむ。いつもは戦っている敵と会話をしながらソルジャーのふりをするというのが、くすぐったくてじっとしていられないほど萌は楽しいらしい。これまでやったゲームの中で一番夢中になっている。

そりゃそうだよなあ。ファミコン時代にドラクエ2で初めてRPGをやったときには、これほど面白いものがあったのかと俺も思ったよ。それがこんなにも高画質で、楽しいイベントに満ちて最初から存在するのだから、現代の子供が夢中になるのは当たり前だ。

 一連のパレードが終わり船に乗ったところで、ほかのソルジャーから「私よ、エアリスよ」と話しかけられる。こういう細部は俺も全然覚えてなくて(なにせ前にやったのは6年前)、おーこの変装のうまさはまるでルパンの仲間みたいだねと萌と共に大喜びするのであった。

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■07/02/22(木) □ ゲームパッドでドラクエ三昧
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 萌とやるファイナルファンタジーとは別に俺も昔やったRPGがやりたくなり、昨日モールでゲームパッドを買ってきた。これをPCにつなぎスーファミのエミュレータを走らせると、80~90年代にやったドラクエその他が全部再体験できる。

 まずはドラクエ5。昔日本でやったときにはつまらんつまらんと日記に書いていたのだが、倍速でプレイできどこでもセーブ可能なエミュレータと Web 情報のおかげで超快適RPG環境が整っているため、サクサクと楽しめちゃっている。ストーリーは完璧に忘れているしな。

 不満なのは持ちキャラを育てられずゲストばかりが入ることと謎解きが単調なことで、奴隷の館から抜け出すときとか城に忍び込むときとか、オートマチックにせずもっと謎解きを楽しませてほしい。たとえば樽に入って川から出るのもオートではなく、ゲストが「外につながっているのは川だけだよなあ....」というヒントだけをまずくれたら良い。それでも解けない場合には「なにかの中に入って流れればおぼれずに済むんだが....」というような、これで解けないならRPGをやる意味なしという最終ヒントをくれればよいのである。それでプレイヤーは樽をどうやって調達するか工夫すると。

 要は絶対に話をするゲストキャラが段階的にヒントをくれれば、謎解きが楽しく、いずれ去るゲストキャラを育てる義務に対しても不満がなくなり、一石二鳥なのだよな。町/城の全住人ともれなく話し、全部を統合して次の指針を定めるのがRPGの王道なのだが、製作側が思っているほど情報が整然と都合よくユーザーに届くことは絶対にないのだから。RPGのパートナーというのは直情型でメインキャラが頭脳型と相場が決まっているのだが(これはディズニー映画などでもそう)、頭脳明晰な軍師がいてくれたほうが旅はよほど楽しいと思う。

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 DQ5:序盤のメインらしい結婚イベントまでやってやる気が失せた。前回もこの結婚イベントで呆れたのだと思い出したが、一度一緒に幽霊屋敷を歩いただけの戦闘能力の低い女の子を幼なじみだからといって選ぶのもばかげているし、初対面の女の子を盾を持ってる金持ちの娘だからと妻(というか攻撃メンバー)に選ぶ理由などもっとありえない。こういうくだらない出入りばかりだから、冒険の旅をもう3分の1も終えていながら、結局育てているのはモンスターだけという馬鹿げた事態になっているのである。主人公の父親が倒れた経緯と10年もの間脱出のトライもできず奴隷となったという設定と今回のエピソードの3点で、ストーリーを味わうマインドが完璧に切れた。ここまでにしよう。

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■07/02/24(土) □ 今度はドラクエ6
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 今度はドラクエ6にトライ中。世界が表と裏の2つあるというややこしくめんどくさい話で、「ラーのカガミ」という物語前半の最重要アイテムを苦労してゲットして城に帰り、これで表裏の面倒が解決するのかと思ったらなんとこれがまったく役立たず、レイドック王が実は女が変装した姿だと判明するだけなのである。でその女が「実はレイドック王自身がムドーなのです」などと余計にややこしいことを言い始めた。

 何を言ってるのだと頭痛を覚えつつ苦労してムドーを倒してみたのだが、するとムドーだった王様から「じゃ今度は本当のムドーを倒してくれ」といわれるだけなのであった。褒美(新しい武器や船)もなければ世界も変わらない。

 このドラクエ4あたりから延々と続く、無茶苦茶なストーリーの飛躍と冒険結果の甲斐(カタルシス)のなさはなんなのだろう。表裏世界の『謎』と共にもはや FF7 並にワケがわからず、今後謎を解く―――というか話を進めてそのストーリーに納得できるとはとてもとても思えない。ウンザリ。これもやめよう。はー、ドラクエも駄目になったものである (=_=)。というか、発売時の90年頃にやった2・3だけが素晴らしかったのかもしれないな。

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■07/02/25(日) □ 萌の辛抱強さ
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 MKが持っていた「ファイナルファンタジー・アドベントチルドレン」という映画を萌と半分ほど見た。すごいCG映像で、ファイナルファンタジー7のキャラクターたちが出てくる出てくる。これはゲームをやった人間にはなかなか興奮するものがある。

 ストーリーはゲーム同様ワケがわからないのだが(ファイナルファンタジー関係者というのはとにかく「伏線」をこよなく愛すのだろう)、萌に「ストーリーはお父さんも全然わかんないけど、これすごいね」というと、萌は「いいんだよ、ストーリーがわかんなくても楽しいから」と、子供は核心をきっちり抑えているのであった。まことにそれがファイナルファンタジーの楽しみ方なのである。

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 久々にDIをうちに招いて遊んでいるのだが、彼女は思い通りに行かないと我慢できないタイプらしく、スムーズに遊べない。俺にもあれこれ指図するので、そんなに命令ばかりするなよ、みんな好きに楽しめばいいじゃないかと何度も言ったのだが効果なし。

 俺が折り合いをあきらめ遊びから離脱すると、萌が「あなたがゲストだから好きにさせてあげたいけど、それじゃ楽しくないから....」などと言っているのが聞こえ、「....じゃ帰る....」などと言う声も聞こえてきて、こりゃ今日は駄目だなと覚悟する。ところがそのうちに2人は適当なバランスに落ち着いたらしく、いい按配に盛り上がって遊び始めた。おー、よしよし。

 萌は俺よりもはるかに辛抱強く、とにかく議論を続けて友達と折り合いをつけようといつも努力する。えらい。この議論好きが高じて説教癖になっている面は気をつけねばならんが、これは母Mの議論好きがいい面にも悪い面にも受け継がれているわけで、致し方ない面もある。

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■07/02/27(火) □ ゲームで心が洗われる
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お母さんを見上げるこのまなざしがキュート。


 萌の個人学習発表を見に行ったのだが、フレンチなので毎度内容はわからず、しかしすごい進歩しているなとはわかる。



家では最近あまり絵を描かないのだが、学校のジャーナルなどに描いてる絵は非常に細密で彩色もよい。文章も内容は不明だがすごい長文もバリバリ書いてるしなあ。フレンチなんて英語以上に発音とアルファベットが一致しないと思うのだが、どうして書けるのか不思議だ。
 
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 毎夕は萌と FF7。昨日天文台のあるコスモキャニオンというところに到着し、ナウシカの城にも似た入り組んだ砦を萌は興奮して歩き回り、「お父さん、ここすごいね! すごいよ!」と喜んでいた。今日はそこから敵が超強い洞窟を抜けていく。途中でこれはやばいと町に引き返して薬やマテリアを買い直すほど敵が強かったが、無事終了。

その洞窟での戦いが終わり、連れのライオン? のおじいさんの長い長い語りが始まる。「お前(ライオン)のお父さんは、村を守るためにゴーストたちと戦って、毒でああして(峠の上で)石にされてしまったのじゃ」といった感じに単純化して語りを読んでやっていると、キラキラと空から光るものが落ちてくる。「―――あ、涙じゃない? お父さんの涙だよきっと!」と萌が声を上げる。「どうして泣いてるの?」「うーん、息子がゴーストを倒して、これから星を救うっていってるから、お父さんもうれしいんじゃないかな」。

 そしてそのシーンが終わると萌は、「わたし、ショックだよ」というのだった。「ん? ショックって、いいショック? 悪いショック?」「いいショック」「それはショックじゃなくて、感動してるんだよ。英語では I'm moved とか touched っていうんだ」「そうか。わたしカンドーしてる」。

 昔1人でやっていたときは、わかったわかった早く次に行かせてくれとメッセージを早送りしてたようなパートなのだが、こうして子供と一緒に眺めていると、自分の心も洗われる気持ちがする。

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