2007/06/27

日記「燃費はOK、頑張れスズーキ 」

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■07/06/22(金) □ 燃費はOK、頑張れスズーキ
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 ┃ エリオ初燃費 ┃
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 初めての給油。燃費は 11.07 (26.0 mpg) と、カタログのタウン燃費通りになった。期待通りレガから 30% 以上アップで最低希望燃費を達成し、やれやれである。うちは町乗りばかりなのでこれ以上はなかなか出そうにないが、やっぱ 10 を割らないというのはガスを入れるときに暗算が簡単で実に気分がいい。燃費がいいと、ブレーキ問題はあっても気分明るくやっていける。いずれ長距離が入り、1.5L ボロシビック時代の平均燃費 11.15 km/L を破れたらハッピーである。

 ブレーキのジャダーはやはりあるが、満足いく燃費が出てパーソナルな感覚が育ってきた。ラゲッジにエリアに必要なツールを配置したりしてみる。マニュアルを調べたらリアシートも 10cm ほどリクラインしてくれ、これでレガとほぼ同じ角度となり、膝前がやや狭いほかは同等のスペースが得られ十分に快適だ。実際堅い皮だったレガのシートより座り心地はいいし、シートベルトが色分けされていたり不要なバックルを隠せたりして、後席はよくできている。

 しかしCDデッキは6CDだと思ったら1枚しか入らないタイプだった。あれれ残念。リアのアームレストもなかった。ステアもレザー巻きじゃないし、年式ごとにこのあたりの内装は微妙に違うらしい。あと北米エリオは純正カーステの音がいいという評が多かったのだが、改めて音質を調整してみると全然よくなかった(笑)。レガのほうがはるかに音が自然で低音が鳴っていい音だった。まあ安い車なので仕方がない。

 そうこうしているとちょうどMが重いコンクリートタイルを買い出しに行くというので、リアシートを畳む。やっぱこういう重いものを出し入れするにはフラットなワゴンが最高。こうして軽バンのように実用的にガシガシ使っていこう。スバルみたいなカチっとした品質感剛性感はいずれにせよないのだ。頑張れスズーキ。

 どこでもいいから走りに行きたいなあ。ワインディングじゃなくてもいい。レガでよかった道や、レガで駄目だった道の全てを走りたい。レガでは気持ちよく曲がれなかった タイトなクランクや、気持ちいいところまで攻めると速すぎて目がついていかず危険だった Oxford 林間の鋭角ターンにも近々トライしたい。ああした場所を安全な速度のまますっきり曲がれたら最高だ。

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■07/06/23(土) □ スズーキに乗れない日
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 エリオに乗りたいが用事なし。今日はRB姉妹が来訪、キッズは楽しくやってます。奥さんと別居しているRBの父親は、ついに家を売り引っ越すと決心した模様。RB姉妹とは近々永遠にさよならとなってしまうわけだ。こんなに萌と仲がいいのに、残念。

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■07/06/24(日) □ 電気仕事の日曜日
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 配電盤からMKの部屋の天井を経由しBR天井→ランドリールームというライン結線(安全性向上のための配線修理)が、ついに完成した。このために1階の天井はボコボコに穴だらけになってしまったので、終わってくれてやれやれである。先行きはまだまだ絶望的に遠いが、とりあえずBR母さんは寝室工事が終わらなくてもこうして普通に生活できているので、遠い先は見ずこつこつ直していこう。

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■07/06/25(月) □ エリオ雨ラン
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 寒い。もうじき7月だというのにお日様はずっと雲の中。あまりの寒さのためか、木曜に卵投入したシーモンキーは孵化もほとんどせず、生まれたものも育たないまま絶滅気配である。これが駄目なら気温が上がるまでいったん休止しよう。

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 買い出しへ雨のラン。冷えた状態で雨の中乗るのは初めてだったのだが、すぐにエンジンは温まりヒーターも即効き、この辺の使い勝手は無骨だったレガよりもよい。間歇ワイパーの間隔なども適切で、視界は全周良好。

 レガのガチっとしたトラクションにやや負けるかなという Shaughnessy→Lougheed への合流からそのまま流れに乗っていると 4th/2000+のまま走れてしまい前が空いても 3000 以上には上げる機会がない。2.5L のレガと比べても使う回転は低めの傾向だ。2ストだったらこれじゃプラグがカブってしまうという走りであり、たまには回してやらないといかんなとは思うのだが、普通に走っていたらどうしてもこうなってしまう。それほどにエンジンがオーバースペックな車なのであり、本当は 1800 くらいあれば十分なんだろう。まあスズキの技術では 200cc の差で燃費も改善しまいから2Lでもいいけど、アクセルをもうちと鈍感にしてほしかったと思う。レガは高回転においしさはなかったが、アクセルの重みと回転の上がり方が絶妙で、微妙な速度コントロールがもっと気持ちよかった。

 コーナーへのブレーキング時に同時にシフトダウンしてくれるのが気持ちいい。減速時は次の加速に備えギアに下げるという、レガにはなかった欧州車風な制御が入ってるらしい。速くターンする機会はなかったがモール入り口でターンイン、きれいにくるりと決まり、パーキングでは小ささを生かしてするすると開いたスポットに入れる。やはり買い物ランには小型車が最高である。

 帰路、ブレーキはペダルにはパルスを感じないのだが停車時の効きのバラつきはかなり感じた。納車時よりはずっとマシだが、金曜からは良化していない。わざとハードブレーキングをするとほとんど出ず、普通に走っていて「あ、出た」とまた感じるので出現パターンが読めない。シャシーの減速性能(踏んでいったときのスピードの落ち方と車体の姿勢、レガシィはこれが絶品)は悪くないのだから、やっぱ完璧にしたい。うーん。

 というわけで、こんな普通の雨ではまったくもって快適です。雨の買い出し時にリモートでロックが解除でき、ハッチが軽いのは非常にありがたいのであった。

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 久々にサッカー日本代表 DVD を見ているのだが、インド戦で風間さんが「いい発想でいいことをやっているが技術が足りない」と率直にいっている。サウジ戦でも同じことを書いたが、狙いはよくても巻・山岸を筆頭に下手な選手が前線にいるのでつながらず、見ていてつまらないのである。やっぱこの 2006 年版オシムジャパンには、オシムがわざとジーコジャパンの裏返しをやって(つまり勤勉Jリーグ的な選手だけで構成して)、日本サッカーファンに対しこれが現実だと諭しているような、相当なフラストレーションを感じる。

 アジアカップの予選も突破できないインドと戦ってアイデア以外差をつけることができないというのは、やっぱ日本人はサッカーが下手なんだなあと思い知り悲しいものがある。これらの選手とはクラスの違うタレントを揃えた黄金世代がジーコと共に散ってしまったのが、返す返すも悲しい。

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■07/06/26(火) □ フラットさではレガシィにはかなわない
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 久しぶりに晴れて、萌は公園のフィールドトリップへ。カナダの小学生ライフは本当に恵まれていると思う。日本でもこんなにイベントがたくさんあるんだろうか。

 Mが病院へアレルギー検査に行くので、俺が運転していくことにする。郊外のうねった速い道を流していくと、小さい割にはフラットさがあるなと思う一方、家族を乗せて最大の快適さ(つまり乗員が揺られないフラットさ)を維持して走ろうとしても、レガシィには全然かなわないなーと痛感した。ゆっくり減速したほうがなぜか出やすいブレーキパルスのせいも無論あるが、それを差し引いても全体にぴしっとせず路面の変化で揺られる感覚があるのだ。小型車はキビキビ走らないとやっぱり持ち味が出ないのであり、こういう場面ではやっぱフラット系のフォーカスにしておくべきだったかという思いが胸をよぎる。

 検査はあっという間に終わり、買い出しをしつつ帰宅。いつも走っている交通量のある Lougheed や町に戻るとエリオは持ち味を取り戻し、すいすいと加速しくるくると曲がり、パーキングでの小気味よい移動力を発揮する。こうして低速でキビキビ走るとほんと気持ちよく、バンプの処理もレガよりずっと快適だ。パーキングでばかり無敵でも困るのだが。

 飛ばしたときに感じるしっくりこなさは、ポジションがいまだに決められていないせいもある。乗り換えから1週間経っても、いまだに完璧なポジションが決まらないというのは問題だ。なにかいい解決方法はないかなあ。どうもシートバックとペダル類とステアリングの関係がうまく掴めず、体が落ち着かない感じなのである。

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 夕方シート位置をもう一度しっかりと決め直し、Lougheed を元気目に走り萌のピアノに向かう。元気に走ると前2輪にトラクションがかかってしゃきっと安定感が出る。ポジションへの違和感も薄れていく。そしてまことに速い。パワーウェイトレシオが示す通りレガシィ 2.5L より明らかに速く、軽く踏んで 3000~4000 を使うだけで爽快な速さが味わえる。レガのパワーは AWD と古い AT と車重でものすごく食われていたんじゃないかと今になって思う。

 このエンジンはスズキ4駆 Vitara に使われてる J20 というエンジンの系統らしいが(※)、音はそこそこうるさいもののパワーに関しては北米エリオ評で言われている通り素晴らしいものがある。エンジンとミッションはパーフェクトだ。
(※)調べてみるとスズキはこのエンジンにターボを載せた SX4 で WRC に行くらしい。期せずして俺は2台続けて WRC 系エンジンに乗っているのであった。

 【今日の結論】エリオでそーっとフラットに走ろうとしても、レガシィにはかなわない。だが元気めに踏んでパワーを楽しめばレガよりも速く、燃費は上回り、そしてシャシーに力がみなぎって安定感が出る。この線でキビキビと走っていこう。

2007/06/21

日記「RZ時代に近づく」

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■07/06/10(日) □ コンパクトカーの小回り性
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 昨日の続きで掃除をし、午後はLSを呼んで手が空いたのでMKの手伝いも少々する。電気配線問題はMKとMが着々と片付けてくれている。外の排水システムの仕上げは雨が上がり次第俺が完了させる予定。しかしこれだけ毎日雨が降っても、家の周りのドレインには1滴の水も見られない。冬の長雨とは雨量のレベルが段違いなわけで、いつまで経ってもテストができん。

 LSと萌が遊んでいると気楽でいいなあ。LSは素直で子供らしく、俺に対する反応もよくて気を使わずに済む。反抗的な子なんかが来ると疲れるのだ。

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 コンパクトさと安さとかわいさで超惹かれているスズキエリオの評を、相変わらず俺は読みまくっている。「渋滞の中を、よく削った鉛筆のような正確さで抜けていける」「あまりにも素早く小さいので、パーキングでブレーキターンをしてスポットに入れたくなってしまう」といった誉め記事を読むと、うーん乗りたいと思う。sharpened pencil かー。いいなー。

 小型車ハンドリングでは常にフォーカスが絶賛されていて一時は心がゆらいだが、フォーカスで得られるだろうハンドリングはレガシィと同系の高速フラットライドだと思われ、やっぱり今はそれよりも低速で軽くくるりと曲がれるコンパクトカーの小回り性がほしいのである。

 レガシィのハンドリングはもちろん優れていると思うが、この車で快感を感じるほど気持ちよく曲がれるのはある程度高いGがかかる PoCo 裏の高速S字のような場所に限られ、タイトなS字や交差点では外輪にトラクションがかからないまま曲がってしまう。それで別に問題はないが面白くなく、かといって町中で外輪に十分な荷重がかかるほど速度を上げると危ない。エリオやフィットのショートホイールベースならば、ああした低い速度で自転車やバイクのRZのように十分なトラクションが得られるだろうと期待するのだ。

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■07/06/12(火) □ サイドバック結合
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 萌は今日も休み。やっと晴れたので、俺は裏を終了させるべく3時間頑張り、やっとサイドバックの排水パイプを結合した。穴を掘り砂利を入れ最後にクレイパイプを2本戻そうと思ったらなぜだか入らず、仕方がないのでそこだけポリパイプを切って入れる。大変だったが、まあこれでより排水はよくなるはずなのでよし。ふー。

 明日以降は砂利入れだが、一輪車が入れない場所なのでバケツで一杯ずつ運ばねばならず、これが超きつい。今日は 1/4 でへたばってしまった。なんとか一輪車から直で入れる方法はないかなあ。

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 ピアノ:先週苦労してたパートが一週間の自習でできるようになってしまったので(やはり好きな曲は練習も進むよな)、今日はさらに先へ。萌のペースは相当に早い方ではないかと思う。

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■07/06/13(水) □ ドライブウェイに道を作る
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 萌は学校へ復帰。小雨だが、俺は軒下の穴掘りを続けよう。風邪を引かぬよう気をつけつつ。

 ◆11:31 よし、パイプ回りを掘ってクロスを張り砂利を入れた。これでパイプの位置が決まり泥侵入は防げ、機能としては完成である。あとはひたすら砂利を入れていくだけ。ふー。午後もう少し頑張ろう。

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 午後もう1時間半頑張り、サイドバックと裏に8割がた砂利を入れ、同時に砂利の山で2月もふさがれていたフロントドライブウェイに、メールマンが通れるよう貫通道路を作った。ひはー、しんどし。

 カラテ:今日は初めてサプ先生となった。萌とLSと共に初めて型を最後まで教えてもらう。これを暗記するというのは大変なことだが、ひとつひとつの技の動きはけっこう様になっていると思う。GL先生のレッスンはやや変化に乏しかったので、これはこれで楽しい。

 小さい車に乗り換えたいが、しかしレガシィでのクルージングはやはりよい。バスデポ出口などの90度ターンでは、なかなか出口に向きが変わらない回頭性の鈍さがあり、こういうところはもっとクイックにターンしていきたいと強く思うが、その代わりに荒れたところをハイペースで飛ばしていきガガガとターンするような場面では、心底すごい安定性を感じ文句なく気持ちいい。実際レガシィはオフロード車アウトバックと兄弟なわけで、こういう車なんだよなあ。こういうグリップの確かさでは、庶民が買える車で右に出るものはないだろうと思う。サスがソフトだというエリオだと腰が砕け怖いかもしれない。

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■07/06/14(木) □ ついに買い替えを決定
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 昨日頑張りすぎて、夜から筋肉痛でにっちもさっちも行かなくなった。今日は掃除とシーモンキー世話とサッカー鑑賞の静かな日とする。

 今日は日本語学校の卒業式、小6のお嬢さんたちはみなきれいだなあと思った。日カ2文化を兼ね備えて育っているところが、物腰になにか特別なしなやかさを与えているのかもしれない。

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 Mと一緒にエリオを見たら買い換え話を切り出してみようと考えていたら、夜迎えに行く往復で2台のダークブルーを見てしまった。「これがほしいんだよ。小さくかわいくレガシィと同等にルーミィで、燃費は当然大幅によいのだ」と説明すると、そのつもりならお金は用意してあるわよといわれる。うーん。しかしこの決断は、実に重い。まだ今後レガが壊れると決まったわけではないし。

 レガの整備記録も見直してみた。やっぱマメにケアしてたよな。金はかけられなかったが手はかけてやっていたんだぜレガよ。実際消耗品を除く純粋な故障はオイルもれとブレーキキャリパーと CV ジョイントだけで、丈夫な車でもあった。不幸だったのは下手な修理屋でやってしまった2度のブレーキ修理と、今回のハブ固着で維持費が跳ね上がってしまったことである。あと1年以上保持するとプラグ交換、エアコン・ジェネレータベルト交換、バッテリー交換、ATF フラッシュとどんどんメンテスケジュールがやってきてしまう。もうこのレガには維持費をかけたくないので、やはりそれまでには絶対にけりをつけてしまいたい。

 MKに「小さな車に買い換えたら、もうドライウォールなど大物家修繕資材を運べんのだが...」と相談すると、節約したガス代でデリバリーをペイできるじゃんと簡単にいう。たしかに計算してみると、1回の給油で $15 以上節約できる。―――そ、そうか。これはもう決定的なり。Mにもそう話し、エリオの写真を見せる。小さくかわいく燃費がよく安全で安いのだよ。決定だ。レガの整備を進めよう。あと数日、頑張れレガ。

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■07/06/17(日) □ レガで最後のキャンプ
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 雨中レガシィ内部のゴミと私物を全部出し、萌も一緒に中をきれいに拭き掃除した。はずしてあった純正ものも戻し、あとは雨の切れ間にアーシングをはずし洗ってやれば、売れる状態になる。

 レガの荷室に萌を寝かせたのは初めてだったのか、萌は非常に喜んで枕をつくったり寝床をセットしたりしている。じゃあ午後はキャンプしてみよう。ためしに俺も横になってみると、荷室は全長 170cm で俺には足りないのだが、畳んだリアシートをうまく枕にすれば大人2人はなんとか寝れるのであった。これは知らなかった。



 午後は本や飲み物やカルタやウクレレを持ち込んでキャンプ。萌はものすごく喜んでいた。実際キャンプに最適な車だったのに、結局一度も行けなかったなあ、かわいそうなレガよ。

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 車はリッチモンドの某メーカーディーラーにある、距離が非常に少ないものに狙いをつけた。カナダの中古価格相場表 VMR というサイトもみつかり、ありがたし。これが必要だったわけで、表示価格と相場の差は大きいが、不人気車ゆえ相場まで落とせないということはないだろう。これを元に考えよう。

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■07/06/18(月) □ エリオ交渉難航の気配
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 朝イチでワックスなどいろいろと買い出しをし、リッチモンドに電話すると、相手は中東系と思われるえらいタフなおっちゃんネゴシエータであった。あのスズキなら興奮するようなディールをあげるよというのでなんだと聞くと、別の買いたがっている人がいるがそいつより先に来れば、「なんとあの車は君のものだよ!」だそうだ。.....あーそうですか (=_=)。

 レガの下取りでいくらを希望するかと聞かれ相場の下限あたりを答えると、「(下取り相場を)よくわかってるね、しかしそれだけ距離がいってると価値があるかどうかは調べなければわからない」とこれまたタフそうである。車の値段が相場近辺まで下がるならレガの下取りが多少落ちても諦められるが(実際オイルもれなど不具合はあるわけだし)、こちらの希望価格が得られそうな気配はゼロな電話交渉であった。なんだかはるばるリッチモンドまで行く気をなくした。やれやれ。まあまだ乗ったことのないエリオの状態のいいやつに試乗だけでもでき、レガの査定もしてもらえると思えば、行く価値はあるかな。とにかくレガにワックスをかけてやろう。

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 カラテ:萌は先週初めて型を最後まで教えてもらったのだが、今日は皆と一緒にそれなりにできるようになっており、しかも初めて皆の前でソロ演技を取る栄誉に恵まれた。ソロではさすがにまごついたが、わずか二度目にしてソロを取るとは立派である。ハイキックで足が軽がる頭上まで上がる体のやわらかさとバランスも他の父兄に誉められていた。あんまり運動神経がいいというタイプとは思わぬが、萌は体の動かし方のコツのようなところがなかなかわかった子なのだと思われる。舞踏などの世界に進んだら非常に合っているだろう。

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■07/06/19(火) □ さよならレガ、ようこそエリオ...となるか
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 Mのラジオの音で7時に目を覚ます。車の件で神経が高ぶっているのか、毎朝物音で目が覚めてしまうのである。

 最後のレガチェックを行い、埃を落とし、久々の素晴らしい青空の下写真を撮ってやる。とにかく燃費に悩まされた6年間だったが、買い替えの決心をさせた CV ジョイント故障はお前のせいではない。よく走ってくれた。礼をいうぞ。

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 ◆12:25 契約してしまったエリオ、現在車屋で待機中、フリークしてます。
 ◆14:17 走ってきましたリッチモンドから PoCo まで。面白いです。

 テストドライブではあれれこんな感じなのか、こりゃレガと違いすぎるなと思う。スポーツカー的に低いレガから乗り換えるとポジションはもんのすごく立ってるし、軽くどんどん加速するが想像したようなグローンというトルクはないし。ボディはしっかりしているが全体に日本で乗ってた軽バンみたいで、とにかくレガとは違いすぎるのである。ブレーキにパルス(ジャダー)が出てるのも気がついて、こりゃやめとこうかなと思う。

 短い試乗を終え、いろいろと外観メカ付属機能をチェックしつつ考え(ブレーキに溝やスポットなど見た目でわかる異常はない)、まあポジションについてはいろんなインプレから見て慣れればいいだけのことだろうから、値段が折り合えばよし、折り合わなければすっぱり諦め帰ろうという考えで交渉に入る。

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 テストドライブは気弱で正直そうな中華2世のお兄ちゃんが担当で、メーカーディーラーだったので俺が「ここはランサー Evo をインポートしてるの?」と水を向けると、「いや今年から始まるんだ、BC 全体で 30 台だけの割り振りなんだけど」「すごいね、あれは日本最速でしょ」「スカイラインの R32 だってけっこうインポートされてるよ、すごいよ」といきなりインポートカー大好き野郎になって盛り上がり感じがよかったのだが、値段交渉は彼を押しのけコワモテ本流中華親父の出番であった。

 で交渉は、レガはマイレッジが多すぎてうちじゃ売れないが、希望通りの額をつけるといわれ、車両価格の値引きはなし。これでどうだという顔を中華親父はする。んーじゃやめときますわと演技ではなく荷物をまとめると、いくらなら買うかと問われる。あまりにも差額が大きいので言うのも恥ずかしいからやめとくと言ったのだが、いいから言うだけ言ってみてくれといわれ、それじゃあまあとこっちの用意した上限を提示。するとなんのことはなく総支配人からOKが出たとかですんなりと通ってしまい、一件落着してしまった。だったらもう 1000 低く提示して昨夜決めた目標まであと 500 粘るべきだったが、やはりそこは最初に「とても折り合わん」と思わせた相手の技術が上であった。

 ブレーキはパルスが出てるから研磨が必要じゃないかなというと、いやいやいやうちのメカニックがちゃんと計測してこの通りシートにしてある、ローターにもパッドにも問題はないはずだと検査表を見せられる。なるほど、これはしっかり検査してあるようだ。んー、じゃー走っているうちにパッドとローターがこなれて直るかなと期待しよう。結局 VMR の相場まではわずかに届かなかったが、ちゃんと検査証明のついた車だというのはありがたいからこのくらいの誤差は許せるか。保険転送が $23。

 そしてレガに何度も何度も何度も別れのパットをくれてやり、路上に出た。お前との6年間は悲喜こもごもであったが、とにかくここまでともに頑張ってきたのだ。誰かに買われていって、バルブがもげるまで走り続けてくれよレガ。さらば。

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┃ ◆スズキエリオ初乗り      ┃
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 リッチモンドハイウェイに乗るまでの5kmくらいで新しいポジションとステアリングその他のコントロールに慣れ始め、ハイウェイに乗る頃には自信を持ってきゅっきゅっと走れるようになる。町中ステアがレガよりもクイックで気持ちがいい。ハイウェイは快適で、ゆっくり踏んでいくとさほどの加速感はないのだが、気がつくと 110km で走っていてびっくりする。目線が高いからなのかスピード感がレガよりも低いのだ。高速安定性と快適性はまったく問題なし。風の影響はもっと強い横風が吹かないとわからない。110km/h のうねった高速ベンドではレガのほうがやはりフラットだなと感じたが、それ以外はまったくレガ乗りから見て不満のないハイウェイランだった。ちょっと追い越しをかけようとするとすぐにシフトダウンしてくれるのが実に気持ちいい。

 ハイウェイジャンクションの高速ツイスティな部分ではロールを感じるが、アンダーはない。ここはレガで初めて走ったときは慣れなくてけっこう怖かったものだが、当時よりも運転の腕前が上がっているので、マージでの他車のさばきもすぱっとできそのときの姿勢は安定している。そしてハイウェイを降りる頃には感覚のアジャストが完了し、速めにコーナーに進入して遊び始める。Tossable(振り回せる)という評がよく当たっており、適当に速めに放り込んで、コーナーの中でステアとブレーキで姿勢を整えスワーッと出て行くことができる。むむむやはりこの軽さが楽しくなってきた。

 ニューウェストの急坂では、レガよりも軽々と坂を登っていくギア比のよさとエンジンの軽快さに喜びを感じる。レガはATのギア比が悪くてここの急坂が苦手なのだが、エリオの2Lエンジンは回転が圧倒的に軽くATのつながりがいいので、とにかく踏んでいけばしゅーんと上がっていってくれる。このATは加速時にギアがスパっとつながる高性能な心地よさやダイレクト感は感じないが(その分ATショックを完全に消している)、とにかくすぐにシフトダウンして質のよいトルクを引き出してくれありがたい。なんか 96 レガシィとは時代が違う感じ。

 しかしニューウェストの丘を抜けていくうちに、やはりブレーキのパルスはあるなーと気になり始めた。場合によりけっこうクックッとなる。うーん。これはローター研磨かと心配になる。

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 Lougheed を車線をさっさっと縫いながら軽快に抜け、ついにレガが最も得意としたPoCo 高速S字へ。もうこの頃にはエリオが手の内に入っており、レガとまったく同じペースで回ってみる。―――右・完璧―――スピードを落とさずこのまま行ける―――左・完璧―――、速い。レガほどぴたーっと正確にラインを切る感覚はないが、ステアは十分に正確で気持ちよく、そしてまったくアンダーは感じず自信を持って曲がれる。よし。レガと同じスピードでロールは大きいのに緊迫感がレガより少ないのは、ハイウェイと同じで視線が高くスピード感が低いからだろうか。不思議だ。もっと速度を上げられるなと思うのである。絶対的コーナリング性能は高くないだろうが、心地よいスピードで振り回せる楽しさがある。剛性の低いフレームがぐわーんとしなりつつ気持ちよく曲がっていくRZと、まさに同じ感覚が味わえる。

 家に帰りとにもかくにも胃にものを入れてから―――興奮と緊張と時間がなくて昼食を取れなかった―――、Mに報告。レガとものすごく違うが、同等に快適だよ。ブレーキのパルスさえなければ完璧だが、これはこれから調べてみるよ。

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 そして萌をピックアップしピアノレッスンへ。萌ははじめて見たときにかわいいと言ってくれたが、まあ乗ってしまえばなんでも同じである様子。後ろからラジオの音がするとも言っていた。荷室にスピーカがあるらしい。窓枠のバイザーやアラームなどのオプションも入っていることに後から気がついた。アラームはいらんが(※)、バイザーはレガでもほしくて買えなかった装備だから実にうれしい。

(※)ショックセンサーなんぞで夜中にサイレンがなったりしたら大変なので止めようと思ったが、どうやら車体をゆすってもアラームは鳴らないようなのでまあ使っていても大丈夫か。ショックアラームの誤動作はカナダ中で常に響き渡っていて、あんなんになったら困るのだ。


 ドライビングポジションに慣れてしまうと、ステアの直進時の重みと切れのバランス、ライドのやわらかさとしっかり感がよくできている。Lougheed を流しているときにはこのステアの感覚が心地よさに直結しており、その部分でレガシィはまことによくチューンされた車なのだが、エリオはステア、アクセルの踏み心地、シートのポジション、足回りのフラットさとどこを取ってもレガより全然チープなのに、全体にはそこそこバランスが取れていて気持ちよくなっている。シートも非常によい。

 そしてやはり速い。3000 以下では出足の軽さでトラフィックからすーっと抜け出す程度だが、50km あたりから踏むとすごい勢いで加速を開始する。みしみしと力が出てくるレガの EJ25 エンジンも好きだったが、あれにはこういう高回転のパンチはまったくなかったので、速い! と実感する。レガは SRX 400 みたいな淡白なエンジンだと思ったが、これはまさにハイカム GSX-R だわ。

 Mがハイドクリークまで乗っていったが、「本当にかなり慣れが必要だわね」という感想。慣れればほんとイイよ、俺はもう楽しんでるよ。しかしこの車の走りの味は、時間をかけないとわからないよなあ。車屋で試乗しただけじゃ、アップライトな軽バンみたいな車で終わってしまうと思う。この小さな車を振り回す面白さを語る試乗記事を読んでなかったら、俺だってレガとの違いにびっくりして拒絶感しか感じなかっただろうと思われ、そしてそれで結局この車は売れなかったんだろうなあと思います。

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 【1日目の結論】ブレーキパルスには実に参ったが、車はよくできている。レガが最も得意とする Lougheed と PoCo 高速S字で劣るところがない味を持ち、町の使い勝手で上回るのだからえらい。ドア上のグリップが畳まれてダンパーが入っていたり、リアセンターシートベルト用らしきループが備わっていたり、手を抜いたところがないのがえらい。

 触ってチープに感じるのはドアオープナーとパワーウィンドウレバーだけという感じ。他に現在不満なところは水温計がないところと、やはりデジタルメーターはヘンであること(タコメーターは動きが速すぎて読みにくい)、スバルと違いエンジンを切っても自動でヘッドライトが消えない(警告は鳴る)という仕様。メカ的には発信時にATがサイレンみたいな唸りを発生すること、クルーズコントロールのセット時に速度が決まるまで時間がかかることくらい。

 しかし、とにもかくにもブレーキが。危ないわけではないが、とてもこれでは気持ちよく走れないのである。明日電話しないと。

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■07/06/20(水) □ RZ時代に近づく
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 昨日の中華親父に電話して交渉してみる。むろん希望は薄いが、俺がブレーキの問題を持ち出したのに大丈夫だといったのはあの中華親父なので、同義的な責任はある。

 いや、安全なのはちゃんと検査で確認してあるからうちは責任は持てないと親父はいう。スタッフ価格でなら作業をしてやれるから、もう2~3日乗ってみて決めてくれといわれた。ふむ。まあそうしてみよう。結局リッチモンド2往復になるのだから、やはりその場で直す交渉をしていっぺん帰るべきであった。馬鹿な俺である。情けない。

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 ホイールの締め付けトルクがアンバランスだとパルスが出るという記事があったので、萌の空手の待ち時間にフロントホイールをはずしてきっちりとローターを点検してみた。左右とも指で感じられるほどの異常は感じ取れない。しかし見るとレガとはえらい違いの貧弱なハブ周りである。ほんとに軽自動車みたいで、これで10万マイルとか持つのかしら。

 とにかくホイールをていねいに付け直してみると、ありがたいことに若干良化した。信号でのフルストップではまだ出るが、コーナーへの減速ではほとんど感じられなくなる。ほっ。早急に修理は必要だが、これなら当座は普通に走れそうだ。

 うれしくなって狭い道でUターンをくるりっと決め(快感!)、帰りは萌を乗せてひゅーんと走る。Coast Merridian から Prairie への左ターンは完璧に決まり、なんとタイヤがキキっと鳴いてしまった。グリップ王者のレガでは絶対にありえなかったことで、これはまあ高性能を示すことではないのだが(むしろ逆)、車でタイヤが鳴いたのは人生初めてのことなので、ハングオンして膝を擦ったときのような喜びを感じてしまう(笑)。Prairie からG通りへのターンもくるり。気持ちよい。

 この 30~40km での低負荷ターンが楽しいところが求めていた小型車のおいしさで、レガよりも低いスピードで十分にトラクションがかかる。町中で同じ低スピードならば、レガよりもエリオのほうがコーナリングフォースがちゃんと出て気持ちがいいのだ。燃費とともにこれがほしかったのである。絶対スピードが低いので横Gやロールで乗員にストレスもかかることがないし、視点の高さもあって安全だ。やわらかいサスと楽なポジションとクイーンとくるエンジンでどこを曲がっても楽しかった、あのRZ時代に近づいてきたぜ。

 そういえば俺がこれまで唯一スズキに乗ったのは、RZR が盗まれて RZ を買う前にちょっとだけ乗った RG250E であった。あれも脚が柔らかくてフレームがぐわんぐわんでバンク角が全然なくて限界が低いのに、エンジンだけはやたらと元気で面白いという、エリオと同じようなバイクであった。あいつは峠を攻めてるときにオイルを切らして焼きつかせてしまい(あまりにもボロでオイル警告灯が切れててオイル量がわからなかった)、バイク屋まで押していってそこで廃車にしてもらったというかわいそうな奴だったが、今度は大事にしてやらないと。

 コミュニティセンターのパーキングに止めたエリオを見ると、やはりイエロースズキはかっこいい。LSの父親が俺たちを見つけ、「なんだそのイエローのやつは! お前はスバル野郎だったんじゃないのか!」と驚いていた。いやスバルは高いからさ、買い替えなんて無理だよ。まあ彼のカローラ 1.8L には燃費で完敗するのだが、このかわいさにはかなうまい。

2007/06/11

日記「キッズ音楽上の新発見相次ぐ 」

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■07/06/05(火) □ キッズ音楽上の新発見相次ぐ
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 誕生日にいただいた萌の MP3 プレイヤーに電池とディスクを入れてやり、萌は超喜んで音楽を聴いてるのだが、普段音感バッチリなのにヘッドフォンをするととたんに音痴になることに気が付いた。不思議だ。子供は骨伝導よりも耳音感で自分の声を聞いてるのだろうか。

 日本ロック・ポップが入った CD をとりあえず入れてやったのだが、たまたま入っていた Boowy を聴いて萌が「これかっこいいね」と言い出した。「She's a beauty face, wow wow, she's a beauty face ―――これ(文法が)違うよねえ!」とか言いつつ大声で歌いまくり。萌は女性ボーカルが好きで、Jポップの男音楽にはほとんど興味を持ったことがなかったのだが、Boowy にはカナダの小学生をも掴む普遍性があるらしい。

 俺はあの歌詞(というかグラマラスなロック的イメージの羅列以外ヒムロは何も作っていない)やステージでの喋りが恥ずかしくて、さほど Boowy に燃えはしなかったが、「No New York」や「わがままジュリエット」なんかは実際、あれだけ曲がよく、ヒムロの「シャワーを浴びっ TTeeey!」という独特のカツゼツと布袋のカッティングがあれば、歌詞の内容がなんでも快感を覚えざるを得なかったもんな。

 いやはやしかし、萌が日本のビートロックに目覚めるとは思わなかった。今度ARBやルースターズも聞かせてみよう。

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 ピアノ:「ハウル」の最初の8小節はドラムマシンに合わせ弾けるほど完璧になってるので、ぜひその先をと張り切ってきたのだが、そこからは1小節に1音左手でベースが入るうえに右手も早くなるので苦労している。実際ここはこの曲の、ひいては両手使いへの壁である。頑張れ。

 難しかったねえと帰ってきてから練習させていると、飽きた萌がテーブルの下にもぐり込み、下からキーボードに手を伸ばしてたどたどしく「ハウル」を弾き始めた。なにやってんのよと笑っていると、やがて右手でベースを弾きながら左手でメロディを弾いていることに気づき、げげげと驚く。―――そうか、ギターを後頭部や背中に回して弾くのは実はギミックで、左右の手は普通と同じに弾くわけだが、ピアノでこれをやるには左右の手を反対にせねばならないのだ。そして萌はスローとはいえそれができてしまうのである。ギターを左右逆で弾ける奴など絶対いないので、これはつまりやはりピアノ人種は脳内の「右手左手別々コントロールシナプス」のごときものがつながっているとしか考えられないではないか。すごいぞピアノキッズ。

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 昨日から雨がぽつぽつ降っており、今週末ついにフレイジャーリバーが危険水位に達すると予報されている。Port Coquitlam 市は「たとえ Mission のフレイジャーリバー水位が危険水位に達しても、PoCo のピットリバー水位は堤防から2m下に収まるはずであり、市は避難勧告を出す予定はない。積雪量も 1999 年に比べれば低く、99 年でさえ当市に洪水はなかった」とのこと。

 しかし万が一のことかもしれんがこの2mを水が超えてしまうと、うちは地図上の境界線からわずか20m、洪水域に収まっているのである。この予測の通りにきっちりと水が行き渡るわけはないが、この地図を見るといい気持ちはしない。心配するなと市はいうが、市民にサメの危険を隠し続けた「ジョーズ」の市長みたいのもいるかもしれないなー(^_^;;)。

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■07/06/06(水) □ 新キーボード導入
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 仕事中キーボードの死亡キーがついに最低限度を下回り、どうキーを割り付けてやりくりしても入力できない文字が出てきたので、あきらめて新しいキーボードを探した。しかしカナダじゃテンキーの付いてないハーフサイズは店頭で見かけたことは一度もなく、今後もおそらく一生ないだろう。これまで仕方なく通信販売で安物を買って使ってきたのだが、いくら使いやすくてもキー寿命が1年ではやはり話にならんのである。MKが韓国から買ってきてくれたハーフサイズも数ヶ月で数キーが死んだしなあ。

 あきらめてフルサイズを買うことにし、モール中5軒を探しに探す。フルサイズキーボードを使うのはちょうど10年ぶりで、やっぱどれを試してもレイアウトが使いにくい。テンキーの分余分な場所をとりマウスが遠くなるのもつらい。仕事で数字を扱う事務職ならばともかく、一般人が家庭でこういうものを使うメリットはないではないか。謎だ。

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 5機種くらいを見比べて、Logitech のやつに決定。帰って使ってみると、キータッチが深すぎキーピッチが広すぎて打ちにくいが、これは慣れるしかない。タッチ自体は軽く、指にカツンとくる反力(腱鞘炎の元凶)がゼロで非常によい。こういうストロークが深いキーボードは安物ハーフサイズとはバネの形式が違うので剛性感もあり、つまり長寿命が期待できる。

しかしわかっていたこととはいえ、やっぱ [アローキー/Del/Home/End/PgUp/PgDn] というもの書きには命の次に大切―――というか一日何千回触るかわからないキーがホームポジションから届かないところにあるのには参る。カーソルを上下左右に飛ばしつつ集中してものを書きたいのに、右手をカーソル&削除移動操作のために引き離さねばならない。書き物中手首の移動量ゼロのハーフサイズが、いかに合理的かをつくづく思い知る。やれやれ。まあある程度強制的にカスタマイズして、あとは慣れていくしかない。

 どうせテンキーは使わないのだからタッチパッドを乗せてしまえとテープで合体させてみたが、やっぱ全然安定しないです。

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■07/06/07(木) □ コリアンカー攻勢
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 夕方雨がやみ、洪水注意報は事実上解除された。やれやれ。

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 夕方買い物。練習中の背中固定コーナリングも上達し、常時速く修正なしで曲がれるようになってきた。好調がこうして続き運転が楽しく燃費が9を維持してくれたら、よほど燃費がいいか何かの魅力がないと、小型車に乗り換える必然性は薄いなー。まあ小さい車体はそのミニマムさ自体が魅力なんだけど。

 この春新車攻勢をかけてるのか、町にはピカピカのコリアンカーがあふれている。どれもハッチバックで、内容はわからんがサイズと形は魅力的である。「あ、昔のシビックワゴンに似てる、なんだあれ?」と目をやるとコリアンカー(ダエウーがGMにおろしてるOEM車も含む)だという感じ。今はああしたシビックワゴン/ハッチ的パッケージってコリアンカーしかないのである。

 ホンダが撤退した隙間をこうしてコリアンカーが占め、ちゃんと売れているのだ。スズキもエリオをもっとしっかり作り直しときゃよかったろうに。後継のSX4はSUV(風)だし燃費も上がってないし、なによりエリオより中が狭いのでファミリーカーとしては魅力が薄い。カナダじゃエリオが日本国内よりかは売れていたわけで、2.3L になどせず 2.0L のままもっと燃費を上げておけば、あの優れたパッケージと値段で定番となっていただろうと思う。実際 2005 モデルから売れなくなったらしいが、それは俺同様エンジン 2.3L と知って除外した人が多かったからに違いない。エコノカーなのに誰がそんなでかいエンジンを求めるものかね。

 しかしコリアンカーは、セダンや SUV もホンダに似てたりジャガーに似てたりメルセデスに似てたりでオリジナリティは乏しいが、形は愛らしい。カナダ市民はクルマにオリジナリティや走りの性能なんて求めてないので、燃費と信頼性が上がってくれば売れるのは当然だという気がする。

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■07/06/08(金) □ 萌のスクールダンス
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萌の学校のPTA主催ダンスパーティというものがあり、焚き火にフォークダンスをやるのかなと思って行くと、なんと体育館でディスコであった。ありゃー。小学生にディスコですか。すごいな。



 萌は最初大音響にうるさいーという顔をしていたが、そのうちにLSもやってきたので盛り上がり、一緒になってぴょんぴょんと踊りまくる。しかし小学生のディスコなのに20代の馬鹿女DJがかけてるのはいわゆる Rave という、馬鹿クルマが周囲50mの車の窓をドッドッドッドッと震わせてる死ぬほど単調なアレで、誰も知らず面白くもなんともない曲が延々と流れ、全然盛り上がらない。ベースが出すぎて音が割れ不快さ倍増なのもまさに馬鹿クルマ的で、ちなみにこのDJが乗ってきている機材車はその手の雄ムスタングであった。

 30 分ほどして萌も俺たちもみな飽きてしまい、外に出て1時間ほど夕暮れていく外で遊んでいた。小学生の好きな歌を集めろとは言わないが、せめてラジオのクラシックロック局で流れてるようなのをやっとけば、カナダの子供は車移動が多いから相当知ってるだろうになあ。やれやれ。

 「もっとなんか日本のフォークダンスみたいのをやるのかと思ったよ。お前さんも日本の高校の文化祭で昔見たでしょ(※)」とMにいうと、これがカナダの伝統的スクールダンスなんだそうだ。「高校になったら、誰が誰と踊ったとか踊らなかったとか、踊っている最中に女の子が泣いたとか体育館の隅でキスしてるカップルがいたとか、もうすんごいドラマが起こりまくって大変なのよ。その後二月はその話で持ち切りになるわね」。はー、そうなんですか。.....でもまあやっぱノリとしては日本の「マイムレッセッセ」式フォークダンスと同じなのね。
(※)ちなみにあの日本の「マイムレッセッセ」や「オクラホマミキサー」はカナダじゃ見たことも聞いたこともないそうで、いったいどこからやってきたフォークダンスなのであろうか。

2007/06/05

日記「完璧なコーナリング法」

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■07/05/26(土) □ シーモンキー第2グループもリセット
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 昨日テニスボールで腰痛のツボを刺激するという朝日新聞の記事をトライしてみたのだが、ものすごく効いた。やっぱり腰痛は筋肉のうっ血なのね。これで痛みを直して、同時に腹筋を鍛え再発を防止すべし。しかし背筋はシャベル掘りで不可避的に鍛えられているのだが、腹筋はしんどいシットアップを自発的にやらない限り使わないので、なかなか根気が続かない。

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 シーモンキー第2グループは、なぜか完全に失敗となってしまった。もう10匹以下という感じ。原因不明。水質の目立った悪化は見られないのだが。ふう。今後良化する可能性はゼロなので、ここでまた生き残りを救い出しリセットするしかない。初回だけなぜあれほど大成功だったのかがわからない。

 換水後、「みんないなくなっちゃったわね」と水槽を覗き込んだMにこの底のゴミはなんだと言われ、さっき投入した微量の「シーモンキーのエサ」が、早くもドロリ化していることに気がついた。―――! そうか、このメーカーエサもイーストと同じく水質悪化の元凶なのだ。これが水質を悪化させたとしか考えられない。このエサは10年ものなので、品質悪化がはなはだしいのかもしれないし。前回一番安定してたのはきな粉を与えてた時期だもんな。このわずかに残った5~6匹と明日以降孵化するやつをきな粉で育てよう。

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■07/05/27(日) □ 3年ぶりの運動会
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 雨がかろうじて降らず、えらい寒かったが日本語学校運動会が無事行われた。萌の楽しそうな顔を見ていると、前々回風邪、前回雨で中止と3年ぶりなので実にうれしい。



 家の修理が始まって以来落ち込むことばかりで家周りで写真を撮る気がせず、それに従い老人力カメラ趣味もフェイドアウトしてしまったのだが、今日は初のオフィシャル野外撮影をたっぷりと楽しめた。曇りでズームしても 1/200 秒は出ており、わが Powershot A530 は非常に使いやすいカメラだと改めて思う。液晶は野外では全然見えないと思い知ったが、まあそのためにファインダーがあるのでよし。いい写真が安全に撮れて満足である。

 ビデオ機能も、やっぱ写真とビデオをスイッチで切り替え思うがままに撮影できるのは本当にラクで、ビデオカメラとカメラを2つ持っていくなんてことはもうできんなと実感した。電池とカード容量を食うのとフレームレートが低いのが難だが、もうアナログビデオカメラはよほどのことがないと使わんだろうと思う。

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■07/05/28(月) □ 要カラテの修行
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 なんか最近仕事と家と車の出費のことで頭が痛い人生だという気がすごくしていたのだが、今日は相撲が終わり睡眠時間が取れたおかげかポジティブになっている。シーモンキーの世話をし、家事をしていると気が休まる。

 カラテ:2週間ぶりなのでやや萌のカンが鈍っている感じ。家で型の真似はしていたが、前・横・回し蹴りはちゃんと毎日練習していないとすぐに下手になってしまうものらしい。俺も前回ちゃんと教わったはずのオビの巻き方を忘れており、親子揃って反省であった。

 このクラスのSFともう一人の子が萌と同じ学校にいることが昨日分かったのだが、カラテのときと学校では全く違う子に見える。空手着を着ると年が2つくらい上に見える。きりっとりりしくなるからだろうか。すごく不思議な魅力を持つユニフォームである。萌はなぜかあんまり変わらないんだが。

 こうして天候のいい夕方に、萌を連れて空手をしにくるというのは気分がいい。スイミングだと前後の着替えその他が大変なのだが空手は手間がかからないし、終わったら萌とLSがちょっと遊べるしな。よしよし。

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■07/05/31(木) □ 完璧なコーナリング法
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 昨夜レースのビデオを Youtube で探していて、ふと思いついてスズキエリオを検索してみたら、北米走り屋系のクリップがバリバリに見つかった。0-100 マイル、オートクロス、スピンターン&ドリフト、ゼロヨン、下手ターマックラリー走などなど、やってるやってる。今は亡きシビックハッチバックの代わりに、エリオが現代貧乏人のライスレーサーとなっているのであった。シビックは今や高価すぎるし、セダンはコンサバすぎるしな。

 映像を一通り見ると、エンジンがいい音している。外から撮った映像ではカムチェーンの音が聞こえ、バイクの GSX-R みたいな音がする(笑)。オーナーはみなこの車の2リットルエンジンを絶賛してるのだが、たしかにこれはとてもファミリーコンパクトカーのエンジンとは思えないな。フル加速ではかなりやかましいが、回転を抑えれば家族走行時も問題あるまい。

 ドリフトとオートクロス映像で、クイックなハンドリングと大きめなロールの感じもよくわかった。あーほしい。宝くじが当たったらすぐにでもほしい。

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 しかしレガも頑張ってます。Lougheed から Coast Merridian に入る割合苦手な左で、これまでで初めてかと思うくらい完璧にイメージ通りのスピード・ライン・フォームでターンを決めてしまった。スバル人生6年目にして、最近ようやく車の横Gをいなす方法がわかったのである。

 バイクは本能の乗り物なので、バランスするところへ自然と体が動きフォームは決まるのだが(子供がなにも考えずとも自転車を必要な角度に傾けられるのと同じ)、車は普通にハイスピードでコーナーに入ると上体にかかる横Gでフォームが崩れてしまう。左ターンは特に右足で踏ん張りようがないためステアを握った腕に体重がかかり、タイトターンになればなるほどステア角度がぶれてアンダーが出たり、コーナー途中で修正したりで苦しかったわけだ。

 この解決法がこれまでどうしてもわからず、結局「バケットシートを入れない限り車なんてこんなもんなんだろう」という諦念に行き着いていたのだが、やっとわかった。最初から背中の肩甲骨あたりを、シートバックの外サイドに固定してからコーナーに入ればいいのである。Gが増しても体はシートバックから外には動かないので、体の位置が決まり安全にステアをコントロールできるのです。

 このフォームは体がシートのセンターより外に出るリーンアウトとなり、バイクの完璧にバランスしたナチュラルなコーナリングとはまた違うが、元から車体が外側に傾くという不安定な姿勢で曲がっていく乗り物なわけで仕方がない。体感的な快感ではバイクに劣るが、車自体がきちんとコントロールした通りに速く安全に曲がる気持ちよさはこれでばっちり味わえる。バイク経験のない車乗りは、みんな悩むことなく最初からこうして曲がっているのかもしれない。

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 萌はなんかこの週末行事が目白押しで、明日は縄跳び大会で夜は会食で次が誕生日でその次が誕生パーティと、自分でカレンダーに書き込んで盛り上がっている。学校が本当に楽しそうで、ありがたいことだ。「楽しそうだねえ、小学校。お父さんもグレード1に入りたいよ」というと、大人は駄目だよと言われてしまった。

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■07/06/02(土) □ ハッピーバースデイ7歳の萌
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 最近旅行家となっているBR母さんがパリに発つ。その物音で7時半に目が覚めてしまった。♪ハッピーバースデイ7歳の萌♪

 誕生日なのに俺が仕事で遊んでやれないので、午前中からKT・HNに来てもらう。昼過ぎにみなに水着を着せ、ドライブウェイで水浴びしつつレガの洗車をして盛り上がった。なんと去年ブラシを買って以来、262 日振りの洗車である。俺は新車を買って値落ちさせず3年で乗り換えるなんて絶対できんなあと思う。車の傷や汚れなんて気にしたくもないのだ。やっぱ車は安い中古に限る。洗ってやればいまだにしゃんとしているレガ。頑張れレガ。

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■07/06/04(月) □ 萌バースデイパーティ
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 昨日の萌のバースデイパーティは、招待を得ながら結局3人が来なかった他は例年通り盛況。俺は一緒に遊ぶ相手がいない子を見つけては接待していたが、誰もつまらない思いをする子がなくていいパーティであった。LSが性格いいなあと思った。カラテ練習人形やら MP3 プレイヤーなど大物プレゼントを一杯もらって、ありがたいことです。


 睡眠時間を削っての仕事がやっと終わり、飯を作らねばと思うが体力が尽きた。缶詰スープでしのごう。レトルト食品がない国はつらい.....。―――しかし俺は寝ないと本当に駄目だ。力仕事をやってもヘロヘロにはならんが、寝ないとまるで駄目なり。へろへろへろへろへろへろ.....。