2007/06/11

日記「キッズ音楽上の新発見相次ぐ 」

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■07/06/05(火) □ キッズ音楽上の新発見相次ぐ
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 誕生日にいただいた萌の MP3 プレイヤーに電池とディスクを入れてやり、萌は超喜んで音楽を聴いてるのだが、普段音感バッチリなのにヘッドフォンをするととたんに音痴になることに気が付いた。不思議だ。子供は骨伝導よりも耳音感で自分の声を聞いてるのだろうか。

 日本ロック・ポップが入った CD をとりあえず入れてやったのだが、たまたま入っていた Boowy を聴いて萌が「これかっこいいね」と言い出した。「She's a beauty face, wow wow, she's a beauty face ―――これ(文法が)違うよねえ!」とか言いつつ大声で歌いまくり。萌は女性ボーカルが好きで、Jポップの男音楽にはほとんど興味を持ったことがなかったのだが、Boowy にはカナダの小学生をも掴む普遍性があるらしい。

 俺はあの歌詞(というかグラマラスなロック的イメージの羅列以外ヒムロは何も作っていない)やステージでの喋りが恥ずかしくて、さほど Boowy に燃えはしなかったが、「No New York」や「わがままジュリエット」なんかは実際、あれだけ曲がよく、ヒムロの「シャワーを浴びっ TTeeey!」という独特のカツゼツと布袋のカッティングがあれば、歌詞の内容がなんでも快感を覚えざるを得なかったもんな。

 いやはやしかし、萌が日本のビートロックに目覚めるとは思わなかった。今度ARBやルースターズも聞かせてみよう。

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 ピアノ:「ハウル」の最初の8小節はドラムマシンに合わせ弾けるほど完璧になってるので、ぜひその先をと張り切ってきたのだが、そこからは1小節に1音左手でベースが入るうえに右手も早くなるので苦労している。実際ここはこの曲の、ひいては両手使いへの壁である。頑張れ。

 難しかったねえと帰ってきてから練習させていると、飽きた萌がテーブルの下にもぐり込み、下からキーボードに手を伸ばしてたどたどしく「ハウル」を弾き始めた。なにやってんのよと笑っていると、やがて右手でベースを弾きながら左手でメロディを弾いていることに気づき、げげげと驚く。―――そうか、ギターを後頭部や背中に回して弾くのは実はギミックで、左右の手は普通と同じに弾くわけだが、ピアノでこれをやるには左右の手を反対にせねばならないのだ。そして萌はスローとはいえそれができてしまうのである。ギターを左右逆で弾ける奴など絶対いないので、これはつまりやはりピアノ人種は脳内の「右手左手別々コントロールシナプス」のごときものがつながっているとしか考えられないではないか。すごいぞピアノキッズ。

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 昨日から雨がぽつぽつ降っており、今週末ついにフレイジャーリバーが危険水位に達すると予報されている。Port Coquitlam 市は「たとえ Mission のフレイジャーリバー水位が危険水位に達しても、PoCo のピットリバー水位は堤防から2m下に収まるはずであり、市は避難勧告を出す予定はない。積雪量も 1999 年に比べれば低く、99 年でさえ当市に洪水はなかった」とのこと。

 しかし万が一のことかもしれんがこの2mを水が超えてしまうと、うちは地図上の境界線からわずか20m、洪水域に収まっているのである。この予測の通りにきっちりと水が行き渡るわけはないが、この地図を見るといい気持ちはしない。心配するなと市はいうが、市民にサメの危険を隠し続けた「ジョーズ」の市長みたいのもいるかもしれないなー(^_^;;)。

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■07/06/06(水) □ 新キーボード導入
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 仕事中キーボードの死亡キーがついに最低限度を下回り、どうキーを割り付けてやりくりしても入力できない文字が出てきたので、あきらめて新しいキーボードを探した。しかしカナダじゃテンキーの付いてないハーフサイズは店頭で見かけたことは一度もなく、今後もおそらく一生ないだろう。これまで仕方なく通信販売で安物を買って使ってきたのだが、いくら使いやすくてもキー寿命が1年ではやはり話にならんのである。MKが韓国から買ってきてくれたハーフサイズも数ヶ月で数キーが死んだしなあ。

 あきらめてフルサイズを買うことにし、モール中5軒を探しに探す。フルサイズキーボードを使うのはちょうど10年ぶりで、やっぱどれを試してもレイアウトが使いにくい。テンキーの分余分な場所をとりマウスが遠くなるのもつらい。仕事で数字を扱う事務職ならばともかく、一般人が家庭でこういうものを使うメリットはないではないか。謎だ。

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 5機種くらいを見比べて、Logitech のやつに決定。帰って使ってみると、キータッチが深すぎキーピッチが広すぎて打ちにくいが、これは慣れるしかない。タッチ自体は軽く、指にカツンとくる反力(腱鞘炎の元凶)がゼロで非常によい。こういうストロークが深いキーボードは安物ハーフサイズとはバネの形式が違うので剛性感もあり、つまり長寿命が期待できる。

しかしわかっていたこととはいえ、やっぱ [アローキー/Del/Home/End/PgUp/PgDn] というもの書きには命の次に大切―――というか一日何千回触るかわからないキーがホームポジションから届かないところにあるのには参る。カーソルを上下左右に飛ばしつつ集中してものを書きたいのに、右手をカーソル&削除移動操作のために引き離さねばならない。書き物中手首の移動量ゼロのハーフサイズが、いかに合理的かをつくづく思い知る。やれやれ。まあある程度強制的にカスタマイズして、あとは慣れていくしかない。

 どうせテンキーは使わないのだからタッチパッドを乗せてしまえとテープで合体させてみたが、やっぱ全然安定しないです。

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■07/06/07(木) □ コリアンカー攻勢
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 夕方雨がやみ、洪水注意報は事実上解除された。やれやれ。

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 夕方買い物。練習中の背中固定コーナリングも上達し、常時速く修正なしで曲がれるようになってきた。好調がこうして続き運転が楽しく燃費が9を維持してくれたら、よほど燃費がいいか何かの魅力がないと、小型車に乗り換える必然性は薄いなー。まあ小さい車体はそのミニマムさ自体が魅力なんだけど。

 この春新車攻勢をかけてるのか、町にはピカピカのコリアンカーがあふれている。どれもハッチバックで、内容はわからんがサイズと形は魅力的である。「あ、昔のシビックワゴンに似てる、なんだあれ?」と目をやるとコリアンカー(ダエウーがGMにおろしてるOEM車も含む)だという感じ。今はああしたシビックワゴン/ハッチ的パッケージってコリアンカーしかないのである。

 ホンダが撤退した隙間をこうしてコリアンカーが占め、ちゃんと売れているのだ。スズキもエリオをもっとしっかり作り直しときゃよかったろうに。後継のSX4はSUV(風)だし燃費も上がってないし、なによりエリオより中が狭いのでファミリーカーとしては魅力が薄い。カナダじゃエリオが日本国内よりかは売れていたわけで、2.3L になどせず 2.0L のままもっと燃費を上げておけば、あの優れたパッケージと値段で定番となっていただろうと思う。実際 2005 モデルから売れなくなったらしいが、それは俺同様エンジン 2.3L と知って除外した人が多かったからに違いない。エコノカーなのに誰がそんなでかいエンジンを求めるものかね。

 しかしコリアンカーは、セダンや SUV もホンダに似てたりジャガーに似てたりメルセデスに似てたりでオリジナリティは乏しいが、形は愛らしい。カナダ市民はクルマにオリジナリティや走りの性能なんて求めてないので、燃費と信頼性が上がってくれば売れるのは当然だという気がする。

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■07/06/08(金) □ 萌のスクールダンス
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萌の学校のPTA主催ダンスパーティというものがあり、焚き火にフォークダンスをやるのかなと思って行くと、なんと体育館でディスコであった。ありゃー。小学生にディスコですか。すごいな。



 萌は最初大音響にうるさいーという顔をしていたが、そのうちにLSもやってきたので盛り上がり、一緒になってぴょんぴょんと踊りまくる。しかし小学生のディスコなのに20代の馬鹿女DJがかけてるのはいわゆる Rave という、馬鹿クルマが周囲50mの車の窓をドッドッドッドッと震わせてる死ぬほど単調なアレで、誰も知らず面白くもなんともない曲が延々と流れ、全然盛り上がらない。ベースが出すぎて音が割れ不快さ倍増なのもまさに馬鹿クルマ的で、ちなみにこのDJが乗ってきている機材車はその手の雄ムスタングであった。

 30 分ほどして萌も俺たちもみな飽きてしまい、外に出て1時間ほど夕暮れていく外で遊んでいた。小学生の好きな歌を集めろとは言わないが、せめてラジオのクラシックロック局で流れてるようなのをやっとけば、カナダの子供は車移動が多いから相当知ってるだろうになあ。やれやれ。

 「もっとなんか日本のフォークダンスみたいのをやるのかと思ったよ。お前さんも日本の高校の文化祭で昔見たでしょ(※)」とMにいうと、これがカナダの伝統的スクールダンスなんだそうだ。「高校になったら、誰が誰と踊ったとか踊らなかったとか、踊っている最中に女の子が泣いたとか体育館の隅でキスしてるカップルがいたとか、もうすんごいドラマが起こりまくって大変なのよ。その後二月はその話で持ち切りになるわね」。はー、そうなんですか。.....でもまあやっぱノリとしては日本の「マイムレッセッセ」式フォークダンスと同じなのね。
(※)ちなみにあの日本の「マイムレッセッセ」や「オクラホマミキサー」はカナダじゃ見たことも聞いたこともないそうで、いったいどこからやってきたフォークダンスなのであろうか。

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