2008/03/10

日記「おひな祭り」

「人もボールも動くサッカー」「カラテ指導の説得力とは」「耕野裕子花のお庭」ほか。

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■08/02/29(金) □ Jサッカーの春、久保大混乱ショー
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 ネットでJリーグゼロックスカップの後半が見れた。磐石の強さで鹿島が2点リードし、余裕で試合をクローズしようとしていたのだが、久保が入ると彼への期待感と威圧感で様相が一変した。広島は久保にシュートを打たせようと狙いを絞り直球勝負で攻め、鹿島は打たれたらえらいことだと必死に抑える。ソガハタもゴール前の浮き球に久保が飛び込んでくると「うわ久保がきた!」とあせって飛び出し、バウンドが頭上を超えるという凡ミスをおかしてしまう。久保ならもしかするとあのボールに触りゴールに入れてしまうのではないかという、理不尽な予感はたしかにあるのだ。怪物久保をめぐり、静かに終わろうとしていたゲームが息を吹き返してしまった。

 そして審判まで久保に影響されたのか、イーブンボールに触ろうとした久保にDFが体を当てブロックしただけでPK。久保自身が初得点。さらにクロスに飛んだ久保をDF2枚がマークしたところを、フリーの寿人が決め同点。久保大混乱ショーの完成である\(^o^)/!

 あとは久保のドラゴンシュートが1本でも見たいな、枠に飛ばなくても構わないから打ってくれ―――という期待が見る人すべてに高まるが、久保自身の切れはまだこれからのようで、シュートは打てずタイムアップ、PK戦へ。そして審判が異様に厳しくソガハタのステップを取り(あとで記事を読むとイエロー出しまくりの審判だったらしい)、とうとう広島が逆転で勝ってしまった。

 というわけで、Jの春を満喫させてくれる楽しい試合であった。体調はどうあれこんな男がJ2に来るのだから、ライバルチームはみな武藤さんの言うとおり「勘弁してくださいよ」と頭を抱えていることだろう。もしかして、万が一、久保の怪我が完治してしまったらどうしようと思う。代表に呼ぶしかないではないか。楽しい。

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■08/03/04(火) □ 人もボールも動くサッカー
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 CLミラン対アーセナル:パクチソンをフィールド中に配置したという感じで、ありとあらゆる場所に圧力をかけられるアーセナルが前半圧倒する。ミランは後ろでボールを回しペースを落とすことすらできない。窒息しそう。うーむなるほど、これがベンゲルが作った世界最先端チームか。このままではミランがやられるのは時間の問題だ。

 しかし後半ミランが中盤での戦いを受けて立ち、奪い、つなぎ、相手のファウルを誘いリズムを与えず、ものすごいつば競り合いになった。ミランの世界チャンピオンたちはうまいだけじゃなくて、精神力もとてつもないのだと驚嘆せざるを得ない。この中盤ファイトに打ち勝ち後半は意外にもミランがボールを支配したのだが(ボール保持率は一時 60:40 にまでなっていた)、アーセナルの足が止まったわけではなくシュートには持っていけない。カカーは2トップとの連携がよくないのかアーセナルにパスコースを消されているのか、自分が持っていってミドルシュートを打つことしかできない。そして攻めあぐねているうちにファブレガスのミドルがスコっと入ってしまい、ジ・エンド。

 どちらかというと韓国的な走るアーセナルよりも、要所を技術で締める(「日本的な」といったらバチがあたるが)ミランに勝ってほしかった。こうした「人もボールも動くサッカー」を見ても、俺はあまり心が動かないのである。エレガントさがないとまったく駄目らしい。来年は仕方がないとしても今年はまだ、ミランに勝ってほしかったな。

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■08/03/05(水) □ カラテ指導の説得力とは
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カラテ:「萌とLSは、集中さえしていれば3ラインの力があるが、集中してないときはノーラインの力しか出ていない。他のみんなも同じだ。集中することが肝要なのだ」と月曜に講評があった。それを受け帰りのパーキングで親に叱られてる子もいたが、実際あの内容で集中しろといってもレベルが低すぎて、ある程度以上の子には無理だと思う。MK先生のまわりくどい指導法が合うのは入門数ヶ月というレベルの子たちであって、前のGL先生にすでに「型」を教わり試験もパスした子たちは、徒労感を感じているだろう。

 萌もすでにレベルが低すぎて集中を欠いているが、年長ボーイズは完全にやる気をなくしており、最近ERなど半ば練習をボイコットしている。態度が悪い子を昇級させるわけにはいかんのでGL先生もあの2人のハンドリングには手を焼いていたが、今は子供らの方に理があると思う。GL先生は威厳のある態度、技の切れ味、細かな指導レベル分けで基本の指導にも説得力があったが、今は全員が入門数ヶ月用のレッスンをやらされ、喉が枯れるほど常時気合を発声させられ、ふらついて転ぶほどの大股を奨励されるのだから、ERが反抗するのは当然だ。萌がもし自発的に指導への不満を見せたなら俺は全面的に萌をバックアップするが、それまでは何もできずジリジリとするのみ。そういえばERの親はレッスンを見に来たことがない。彼がああいう風に精神的にキレやすいのは、親がそういう彼の精神生活に興味を示さない人だからというのもあるんだろうなと想像する。

 水曜はスパーリングがあるので、萌には意外にもそれが一番の楽しみになっているようだ。萌はああいう打ち合いはやれんだろうと昔は思っていたのだが、今や萌とLSが打ち合うと道場中が注目するくらい、お互いにビシビシといい蹴りが飛び、受け・打ち・蹴りとコンビネーションよく戦っている。すばらしい。

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■08/03/08(土) □ 耕野裕子「花のお庭」
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 明日のひな祭りの支度。壁にオビなどを飾り付ける。うちにはえらい大量の着物その他日本ものがあるのだと驚いた。みんな母さんがくれたものに違いなく、Mと萌はいつもらったかをちゃんと覚えてるのだが、俺はこんなのあったっけと驚くばかりなのです。

萌が今日は「少女マンガ」をバリバリと描いており、イジワル女が登場するそのストーリーがなかなか素晴らしかったので、最近「こち亀」にかかりっきりで全然読んでなかった耕野裕子「花のお庭」を夜読んでやる。優れた少女マンガには強力なカタキ役が必須なわけだが、このマンガに出てくる「大マンガ家」鎧塚女史は強烈で、萌も登場カット1発目から爆笑し、久々にじっとしていられず布団から跳ね起きるほど喜んでいた。

耕野さん(※バンド時代にバンドマンとしての取材を兼ね、アトリエに招待してもらったことがある)は本当にセンスがよいマンガ家である。90 年代以降マンガ家としては寡作であるようだが(育児マンガを出したらしい)、1枚の絵で「こいつはオロカな悪役だよーん」と伝わる情報の質が際立ってよい。楽器の音がいいバンドという感じ。昔買い揃えたコミックスが母さんところのどこかに残っていたら、カナダに運んで萌に読ませてやるのだがなあ。

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■08/03/09(日) □ おひな祭り
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 昨夜から楽しみにしてニュースを遮断して見た川崎・ヴェルディの開幕戦が、意外につまらなかった。川崎のJ最強3トップがまるで噛み合ってないので、誰がボールを持っても他のプレイヤーがただ見てるだけという状態が延々と続き、普通の2トップ以下の破壊力になってしまっているのである。憲剛のいいところもまるで出なかった。



 ガールズ4名を招き、ついに大着物&ひなパーティを挙行する。みな実に愛らしいが、Mがはやし立て「日本的おしとやかスマイル」なるものをやらせるので、表情がわざとらしくて毎年ちっともいい写真が撮れん(笑)。困ったものである。

2 件のコメント:

  1. ご無沙汰してます。
    YOSHIE@山ノ内SEKIYAです。

    娘さん、とーーっても大きくなりましたね☆
    何だかうちの娘にも似てる気が・・・。

    また、見せて頂きたいとおもいま~す♪

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  2. コメントどうもありがとう。夏に会ったときにはおなかパツンパツンでしたが、無事女の子が生まれたんですね。また夏に会えるのを楽しみにしてます。今度は萌も妻も行けますので。

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