2009/01/30

日記「千秋楽肩すかし」

「広末さんはティファなのだ」「カナダの深い声」ほか。

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■09/01/20(火) □ オバマ就任演説
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 先週仕事にかかりきりでたまりまくった家事を消化していく。今朝は冷えて車のウィンドウがバリバリに凍っていたので裏の排水ポンプを調べると、ホースはちょっと凍っていたがサンプ(地下雨水貯水槽)はまったく凍っておらず、ゆすって作動させるときれいに排水してくれた。地下って暖かいのね。

 オバマの演説を少し聞いた。彼はあまりもお粗末だったブッシュの逆目として選ばれたわけで、ということはなにかよほど世界に対し謙虚でいいことをいうのかと思ったら、まあ普通のアメリカ政治家であった。アメリカは依然世界のリーダーだうんぬんという冒頭5分くらいを聞いたら、あとは繰り返しになり聞いてて苦痛を感じスイッチを切る。他の誰がなるよりも彼がいいだろうけど、世界ががらりと変わるなんてことはありそうにない。

 しかし後から勝谷誠彦の解説を聞き、オバマはイスラムや貧困国へのメッセージや金持ち右翼への穏やかな批判など、やはりいいことを言っていたんだなとようやく理解した。俺みたいに政治リテラシーが低い人間には、一聴しただけで深いところまではわからないのであった。勉強が肝心である。まあとにかくあの喋り方があまり好きじゃないんだけどね。

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■09/01/23(金) □ 広末さんはティファなのだ
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 バンクーバー・サイエンスワールド。うちはメンバーシップがあるのでしょっちゅう来ており、俺はけっこう飽きていたのだが、今回はパイプやテントを使った巨大楽器コーナーなど前と違ったものが多く面白かった。萌は昨日やった初めてのショートカット(ボブ?)が実によく似合う。最初からこの髪型で生まれたみたいにしっくりきている。

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 夕方、録画しておいた「ヤスコとケンジ」を萌と見る。これは予告編を見ると暴走族が出てきてなんか不愉快そうだなと思ったのだが、完全に少女マンガの実写版で、俺と萌の琴線にガジガジ触れてくる。マンネリ化が激しかった「ごくせん2・3」よりもはるかに楽しく(―――まあこれも面白いのは最初だけの消費型コメディの可能性は高いが―――)、大ヒットです。

 広末さんが相変わらずかわいく(何歳なんだ?)、相手の男(ジャニーズの人らしい)も役柄が合っていて、体の切れが千葉真一門下かと思うくらいすごい。広末という人の顔はどうしてこう魅力的なんだろうと見ていて、怒りのまなざしクローズアップシーンではっと気がついた。萌、ほらこの目の形、これは誰かに似てない? 「だれ?」「ファイナルファンタジーの」「ティファ?」「そうだよ、これはFF7映画(アドベントチルドレン)のティファの目だよ!」。広末さんはティファなのだ。というかティファは彼女をCGで再現できたからこそ、CG史上最強にチャーミングだったのだ。納得。

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■09/01/24(土) □ 千秋楽肩すかし
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 【相撲千秋楽】魁皇戦あたりから朝青龍への声援が高まってきていることを感じていたのだが、この千秋楽横綱対決も白鵬コールの合間に朝への声が飛んでいる。朝青龍は文句の付け所だらけの人間なわけで、けいこが足りない今場所の快進撃に大御所はみな苦虫を噛み潰しているのだが、その強さを待ち望んでいるファンも多いんだなと感じる。俺も同じ。いつも思うがスポーツはすべからく、倒すべき強大な敵によって支えられている。

 朝青龍、支度部屋で唸っていたというのが嘘のような穏やかな顔で土俵へ。白鵬もいい顔。さあ! ―――と思ったら、朝青龍がちゃんと立たず、というか自分が早く立ちすぎ「待った」だと思ったらしく、止まってしまい一気に持っていかれた。これはやはり穏やかに臨みすぎたとしか思えない。いつもの彼なら早く立ちすぎたとしても、遅い相手が悪いのだとばかりにぶっ飛ばすだろう。

 これで朝の目が覚めたことを期待しての優勝決定戦。ところが今度は今場所終盤での白鵬の立ち会いのゆるさが出てしまい(1番目も実はそうだったともいえる)、朝青龍がおっつけ白鵬に何もさせず、きれいに押し出してしまった。あー、2番とも片方が相撲を取らずに終わってしまった。勝敗などどちらでもよくて、ただこの際立った力を持つ2人が存分に戦うのだけを見たかったのに。

 これは栃東が朝青龍を苦しめた、相手の力を梱包して封じ込める戦い方である。バルト戦のあとにも思ったが、朝青龍は白鵬にどうしても勝ちたいならこういう相撲を取るんだろう。だからどうしても勝たなくてもいい1番目では真っ向からの力比べを見たかったのだが、実にもったいなかった。

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 ともあれ、おお見よ、朝青龍が割れんばかりの声援を受けている。うれしそう。しかしこんなに人気があったとは。引退かもと言われていたのがここまで来たことに、なにがしかのドラマチックさを感じての高まりなんだろうか。

 しかし相撲は横綱が怪我で長期休養すると引退という特殊な競技ゆえに(プラス朝の態度があまりに悪いから)引退が反強制的に進みつつあっただけで、普通のスポーツ的にはまだまったく引退するような状態ではなかったのは4日目くらいですでにわかったこと。実戦で予想外にシェイプを取り戻し腕が持ったことに驚きはあるが、朝青龍が普通の好調に戻れば大関陣にはまず負けないし(―――唯一倒す力のある日馬富士が絶不調だったのは幸運―――)、白鵬にも切れはなく注文通り栃東相撲で勝てたということであり、奇跡とまでは思わない。

 優勝インタビューの最中、「モンゴルに帰るな」というヤジが飛ぶ。朝青龍は笑って、「日本が大好きなんで大丈夫」と答えていた。はは。こんなものは存分にリップサービスしておけばいいのであって、体さえ万全に整えてくれるならモンゴルに帰ろうがどうしようがいいのである。中田や俊輔だって代表のために日本に帰りまくり、所属チームで調子を落とし非難されていたではないか。最後にモンゴルで見てくれているファンにも言わせてくださいと、モンゴル語で朝青龍がメッセージを言う。これに場内がちょっと沸いたのもなかなかよかった。相撲はもったいなかったが後味はまあ悪くない千秋楽でした。

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■09/01/29(木) □ カナダの深い声
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 最近PCの調子が悪いので、ファイル整理とデフラグその他のチューンアップに励む。何年も手付かずに置いてあった萌の古いビデオやボイス mp3 が見つかり、2年くらい前の萌は今とは声がずいぶん違うんだなと気がついた。今は声がずっと大人びている。体格はそんなに変わってないので、これは環境によるものだろう。学校で毎日WLらと大声でわめいているうちに声帯が太くなっているのだと思われる。カナダで育ったアジア系ピープルは、全般に純アジア人より声が低く深いと感じるのだが、俺の耳が正しいならばそれは

"I CAN DO BETTER THAT THAT!(俺のほうがうまいぜ!)"
"OH YEAH!? THEN DO IT!(そうかよ、だったらやってみろよ!)"


といった感じの、あの子犬がじゃれつくようなキッズ会話のトーンが喉を鍛えているのだろう。俺も英語を喋ると声が低くなるし、英語スピーキング環境は声に深みを与えるのである。現時点では2年前の声のほうがキュートだが、萌もきっとMのような強い声を持つ娘になるだろう。歌のうまさも喉の強さに支えられるわけで、これはロック的に悪くない傾向だ。

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