2009/02/17

日記「幻惑のカルチョビット」

「カルチョビット!!」「WC予選日豪戦」ほか

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■09/02/03(火) □ カルチョビット!!
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 日本の中古屋で買うかどうか迷いに迷った GBA ゲーム、「カルチョビット」をゲットした。初見は幼児サッカーのごとく全員が右往左往するプリミティブな試合を見てなんじゃこりゃと失望したのだが、トレーニングの積み方がわかると(試合で得た各種弱点ポイントを好きな選手に割り振り成長させるシステム)その効果を見たくて立て続けに何試合も見てしまう。すると効果が試合で体感できまた練習....とキリがなくなる。

 そして3試合も見ると、架空の選手「MFはかせ」や「DFさなだ」に対する信頼感と愛情が見る見る湧いてくる。無名選手だけの地域リーグのチームを応援するというのはこういう気持ちなのかと実感する。見込みのない選手を放出し新しい選手を獲得するなど、限られた予算でさっそくチームの強化を開始する。さすがはダビスタ作者。これは久々の大ヒットだ。

 選手の動きはファミコン時代のサッカー並みにしょぼいが、選手たちが何をやってるかがわかると意図が見えてくる。いいパスが通り受けた選手が前を向くだけでうれしい。試合をやればやるだけ好プレーが増えてくる。小さな2頭身選手たちがみな自分で考えサッカーをしているのだから、ロボコンみたいで楽しいではないか。

 世界最高のサッカーシミュレーション Football Manager (とその前身 Championship Manager) を 10 年以上やり尽くした俺にしてみればシミュレートの精度は比較にならないのだが、かかる手間が桁違いなんだから楽しさは甲乙つけがたい。なにしろ Football Manager はシーズン前の準備(選手獲得交渉、練習その他の手配と他チームの試合シミュレート待ち)だけでまる一晩は優にかかるような、世界一めんどくさいゲームでもあるのだ。カルチョビットは始めて2時間あたりにはもう最初の地域リーグの6試合1シーズンが終わってしまった。なんて素敵にイージーなのだろう。これで戦い方と育て方はわかったのでリセット、最初から育て直そう。最高 :-)。

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■09/02/05(木) □ カルチョビット2年目
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 【カルチョビット2年目(3部リーグ)】やり直し 1st シーズンは、安く獲得したFW「かにえ」がいい仕事をしてくれ無事優勝。3部に昇格し増えた予算で強力な選手を探す。運よくJ1レベルのFW「しんがた」が無所属で見つかり獲得。

 初年度から重点的に鍛えている主力選手も成長している。MF主力の「ゆさ」が出られないと同じフォーメーションでも苦戦する。「ゆさ」のキープ力、パス出し能力が効いているのだ。押し込まれていた4戦目、疲労からベンチスタートだった「ゆさ」を後半から出し、彼のキラーパスで点を取りペースを握り直し勝利。こういうところに Football Manager 2008 同様の深い満足感がある。

 そうして快調にシーズンを進めていったのだが、3部リーグは初年度とは比較にならないハードスケジュールで2月目から怪我人が続出し、ベストチームどころかベンチ入り人数も足りなくなってしまった。これではまともにシーズンを戦えない。どうしようもなくなり、しんがた 4000 万を売り安めの選手を3人買って仕切り直しとなる。―――うー楽しい。読みたい攻略記事も読めず、日記を書くのも追いつかないほどハマるゲームなんて、それこそ FM 2008 以来かもしれない。

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■09/02/07(土) □ 3部優勝
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> 金沢ミリオン 0-2 2トップ出られず押し込むも2失点
> アビル境 1-2 キックSくろかわにやられる
> パッシオ栄 5-1 はかせ活躍で快勝、おもかわきれいな初ゴール
> ルーチェ旭 2-1 主力を半分休ませつつ勝つ。ひとみデビューも△


 といった感じで着実に勝ち点を増やし、2シーズン目3部リーグも無事優勝。来年はついに2部リーグだ。しかしアビルの「くろかわ(キックS)」には簡単にハットトリックを決められた。このゲームは選手の力量がものを言い過ぎるところがある。3年目も予算はさほど増えず、取れるのはまた大ゴマは1つくらいなので、このままでは2部リーグに通用しないだろう。もっと戦術を考えないと。

 しかしそれにしてもゼロから育てたからだろうが、わがチームFCトタケケには実に深い愛情が育っている。うちの選手が意外性のあるクレバーなパスを出し、そのパスがシュートにつながればほんとにしびれ、好機を逃すとああと声が出てしまう。DFの阿呆さにはいつでも頭を抱える。サッカーを見る楽しさが、小さな画面にちゃんと詰まっている。

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■09/02/08(日) □ 2部リーグに挑戦
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 【3年目・2部リーグ】守備を堅め攻撃はFWの個人技に頼る 5122 というフォーメーションで1~2年目は通用したが、これじゃつまらんし今後苦労しそうなので、プレシーズン中攻守のバランスを探りずっと練習試合を繰り返しシーズンイン。

> 桜木ブレイブ 2-0 序盤押し込まれるも運で耐えペースを掴む
> 浅草サンダーボ 2-0 Bチーム健闘、ひとみ初ゴール
> 瀬戸内オイスタ 0-4 相手3トップにDFラインがズタズタ、N2の洗礼か
> ポローニャ盛岡 2-2 強い。3-4-2-1で下がり、遅攻でドローをとる


 ところが序盤快調ながら4戦目で瀬戸内に粉砕された。さすがに2部ともなると破壊力があり、DFラインの裏に簡単に入り込まれてしまう。次の試合も2トップに粉砕される。うーむ。この阿呆なDFたちの裏をどう守ったらいいのだ。

 DFラインを下げて裏は取られにくくし、下げた守備ラインの前にボランチを置く 4312 (4バックのセンターを突いてくる選手をボランチが見る感じ) で陣形が定まり、そこからは安定した戦いができるようになった。いいチームになった。しかしここまで敵のレベルが上がってくるとDFのフィジカルが弱いのがネックになりつつある。高さに弱いというよりも競り合いに弱いのだ。フィジカルカードはどうも出にくく貴重なのだが(敵はフィジカルBだらけなのにうちには1人もいない)、今後出たらすべてセントラルDFに回してやらねば。

 悩みは尽きない。それが楽しい。Football Manager と同じである。FM 2008 とカルチョビットの面白さはマジで甲乙つけがたい。

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■09/02/09(月) □ 2部リーグ初年度は3位
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> ボニート土佐 H 3-2 2度追いつき2女子の投入で逆転、いいチームになった
> ボンブラスト鎌倉 H 1-5 「ひびき」の超絶クロスに粉砕される。特訓の疲れ?
> 桜木ブレイブ) A 0-1 2人退場になっても戦い抜くチームがいとおしい
> 瀬戸内オイスタ A 0-1 最後の1分まで守り切ったのだが....


 2部リーグの長いシーズン中盤、疲労と特訓からか怪我人が続出するようになって来た。ローテーションを組んでいるのにFWはどうしても疲れが抜けない。これは陣形をコンパクトにしているゆえFWが守備に戻る距離が長すぎるのだろう。うーん、悩む。サッカーの戦術は深い。

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 シーズン後半は絶不調というか、もはやフィジカルの差はなにをやろうと埋めようがないという感じで途方に暮れてきた。DFが相手のフィジカルBフォワードに弾かれてまったく守り切れない。相手のパラメータはシーズン開始直後とさほど変わりがあるようにも見えないので、こっちに疲労がたまりパフォーマンスが落ちてるのだろうか。クロスを上げられたら5割がた失点という状況では何もしようがないので、残りシーズンは特訓カードを稼ぐだけの消化試合としよう。

 しかし今夜の最終戦、きちんと休ませたAチームでラインを上げて戦ったら、激しくプレスをかけてインターセプトし前に進むという、感動的なまでにいい試合になった。守備陣が相手のパスの出し手に近くなり、プレスがかかるので自然とあのうんざりする必殺クロスが送られる頻度も減る。やっぱりサッカーはラインを下げては駄目なのである。ほんと、勇気が必要なのだ。よし。オフに特訓を積んでチーム力を上げれば、2部2年目は間違いなく昇格できるだろう。

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■09/02/11(水) □ WC予選日豪戦
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 朝早く起きて、寝ぼけた目を薄目にしたままそっと Youtube を開き、「日本・オーストラリア・本日アップロード」で出てきたファイルをそっとダウンロードしてみる。狙い通りに結果を知らぬままWC予選日豪戦ダイジェストをゲット。

 とわー! 相手GKがうまい! プレミアにいる人なのか、川口あたりとはちょっと格が違うなあやはり。全体に日本の華麗な攻めが続くがゴールは決まらないという、いつも通りの試合だったようだ。しかしいつも通りというのは悪くない。シーズン明けにこんなにいい動きができたのはうれしい。どの選手も見せ場があってよかった。日本が持ってるものは技術と俊敏性だけなので、ああして手数多く頑張り続けるしかないのである。玉田なんか貫禄がついてきたな。こんな休み明けの難敵相手でも、技術的に余裕がある。豪のキャプテン相手に1対1で突破を仕掛けたところなど、昔のカズのようであった。

 しかし日本はどうも速攻をやりがちなのだが、ああいう大カウンターはピンポイントの速いパスを全力疾走でつなぎ合わせてゴールに入れるしかないわけで、あれで決まればロッベン・コール・ドログバのチェルシーであり、日本がやっても無理だろう。多少テンポを落として確実につなぎ、遠藤のミドルや大久保の飛び出しのような、「一瞬しゅっと速くうまい」というチームの持ち味を生かしてほしいものである。

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 【カルチョビット2部2年目】、やはり去年後半とは段違いの安定ぶりで戦っている。オフに鍛えたうしじま・ひとみら巧手が中盤を制圧し(このゲームはトレーニングで技術を上げるとトラップがうまくなり、ボールを早くコントロールできるので守備力も上がる)、中盤がいいので守備も苦しい局面に陥ることが減ってきた。やはり中盤を制するものがサッカーを制するのである。

 DFラインの頭脳が阿呆なことにあまり変わりはないのだが、フィジカルが1段上がったので抜かれても体を寄せ相手にいいトラップやシュートをさせない効果があり、またいったん弾かれた後に体勢を立て直しまたボールにアタックすることもできて、あまり点を取られないのが助かる。この辺サッカーにおけるフィジカルの重要性が実にシンプルに表されている。

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■09/02/12(木) □ 幻惑のカルチョビット
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 【2部2年目後半】1部から落ちてきたイーグレ姫路がやはり圧倒的に強く、うちは1ゲーム差で鳥取を抑え昇格圏の2位を堅守している。4バックの真ん中の薄さ問題(2枚のDFの間に入ってこられる)は、相手の前線をきちんとマンマークしろと指示すると改善した。おだ・きりもりら十分鍛えたDFならば、浅草のエースわかまつ(B4つで去年はいつも2ゴール以上やられていた)にとてそうそうは振り切られないので、見ていて気持ちがいいのである。強豪を守備で抑えるのは実に快感だ。このゲームはすばらしい。これが手に入って幸せだというしかない。

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1位:イーグレ姫路 64 (昇格)
2位:FCトタケケ 57 (昇格)
3位:鳥取センチュ 46
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ゴール:たてかわ11 かにえ10
アシスト:ひとみ9 たかおか6

 終盤は疲れが出たが昇格を無事決め、最後に姫路を見事倒してシーズン終了。去年とは段違いの成績だが(去年は 12 勝 9 敗 7 分け、今年は 18 勝 7 敗 3 分け)、FW陣の得点は去年と同じで、DFを鍛えたがゆえの失点の少なさが成績アップなのが歴然としている。大物1人獲得&オフシーズンの強化がこれから実に楽しみで、今年もDFを鍛えようかそれともFWを鍛えようか迷うところ。それをわくわくと考えながら寝よう。

 カルチョビットは素晴らしい。仕事をしていても頭の中はカルチョビットだけで全然集中できない。仕事に影響するほどはまったゲームは、徹夜をして次の日バイトをサボった東京時代のドラクエ2以来ではないかと思う。それくらい素晴らしいのです。

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