2009/09/18

日記「ヒップホップ・ダンスレッスン」

「DSの中のペット」「Sonny With a Chance」ほか。

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■09/09/09(水) □ DSの中のペット
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 朝、ガーナ・日本戦を Youtube で見る。3点取られたのでこれはあかんと思ったが(俺が Football Manager 2008 でほれ込んでいたギャンが中澤を翻弄していた。1対1になれば当然の事態である)、憲剛、岡崎、玉田、稲本でアララの逆転となった。最後は相手の足が止まっていたのだろうが、岡田日本が追及する小兵の動きで3点、最後にただ1人残った「黄金世代」が格で締めて1点と、試合は楽しかったようである。

 稲本のゴールは昔小野が英国相手に決めたような、ためて狙い澄ましてコースに決める本当に別格なシュートだった。詰めていたのはあのエシエンだそうで、まったく稲本のポテンシャルは天井知らずである。なのに10年間どこのクラブに行っても花が咲かなかったのがなんとも悲しい。プレミア時代に何度か見たが、彼はボールが来ないと様子見になってしまい仕事量が激減するんだよな。その部分であれほどの才能がありながら活躍が限られるのだろう。才能でいえばパクチソンよりずっとあるだろうに。

 しかしやはり思うのだが、走れ走れで全員がエネルギー切れまで奮闘するのではなく(―――だいたい90分プレスを持たせるったって、相手の強さや天候で消費エネルギーは激変するのに、こちらの注文通りになんか試合が進むわけがないではないか―――)、こうして日本が誇る名手たちが技巧とアイデアで強い敵を攻略するところをWCでは見たいものである。06年にやり残したことはそれだろう。走りで「世界を驚かす」のは北朝鮮と韓国がやったことであり、日本はそれとは別な強みを持っていると示したいではないか。実際日本と韓国がやれば、日本の持ち味は走力にはないわけだし。

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KT・HNを呼んで「トモダチコレクション」パーティを行う。2人は一発でのめり込む。やっぱ Wii で Mii を一度でも作ったことがある人ならば、それが喋り世話ができるということがエキサイティングなのは当然だよな。奪い合いでケンカになり大変だ。

 実際作るキャラのネタは尽きたが、俺も萌も世話を楽しんでいる。やることは減らず増えすぎずいい塩梅だ。名作「どうぶつの森」は毎日のルーティンワークが義務化してきて最後は面倒になったのだが、こっちは何もせずともいいし、お金は十分にたまるし、住人の要望を無視してもペナルティはないので気楽だ。

 お気に入りのキャラには似合う服を見つけ買ってやりたいし、歌とキメ台詞を教えたくなる。宮崎監督が目を開けたまま床に寝転がりもの思いにふけっていたりするとすごくリアルに感じるし、ムスカが部屋の中を神経質そうに歩くのもかわいい。動きを遅く設定したカオナシが、虚空を眺めぼーっとしてるのを見ると幸せな気分になる :-)。これはまさしくペットである。

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 夜ゴミを出しに行くと、なんと体長5cm幅2cmの大きなカエルがドライブウェイにいた。市内でカエルを見たのは初めてである。一番近い小川でも 500m はあるのに、どうやってここまでたどり着いたのか。俺は今や両生類飼育のエキスパートで、スペアのビンと塩素が抜けた水とエサその他必要なものはなんでも揃ってるので、ちょっと捕まえてビンに入れ観察してみる。Columbia Spotted Frog という種らしい。

ところが同じ両生類でもイモリとカエルは大違いで、すさまじい筋力ジャンプ力で、ビンの中をずったんばったんと跳ねまくる。はなからイモリ水槽に入れるつもりはないが、もし一緒にしたらイモリと魚たちは大パニックになるだろう。朝までキープして萌に見せてやろうと思ったのだが、この様子では怪我をし弱ってしまうかもしれないので断念し、写真だけ撮って逃がしてやった。いやー、カエルはすごい。ワイルドすぎてペットにならん。イモリのほうが全然かわいいのである (^-^;。

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■09/09/11(金) □ Sonny With a Chance
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 夕方、萌がまた近所のイジワル娘SMとケンカしアップセットして帰ってくる。SMが俺の悪口を言ったという。俺はSMの行動には干渉してないのになんで悪口を言われるんだ?

 話を聞くと、SMがやりたい危険な遊びに萌が加わるのをいつも俺が許さないので、「萌のダッドは strict(厳しい)だ」と、さもそれがひどいことであるかのように言っているらしい。厳しいなんて悪口じゃないのだが、SMの価値観では子供の自由を妨げる厳格な人は悪なのだろう。

 今日はSMが三輪車に乗った2歳のCSを自転車で先導し町内 500mを1周するというスリルイベントを企画し、「車が危険だということすらわかってない2歳の子を子供だけで、歩いて随行するならともかく自転車で先導して安全なわけがないだろう」と萌には同行させなかったのだが(――これをOKするCSとSMの親の考えが俺とMには理解できん――)、それがSMのカンに触ったらしい。

 彼女は小さいときから人間関係の価値観がずれていて、前になんだったか問題行動を俺が叱ったときに、「あんたなんかあたしのボスじゃないわ、あたしのダッドがボスなのよ」と口答えされたことがある。「ボスか否か」「自由(味方)か制限(敵)か」という軸でしか人間関係が捉えられないのである。彼女の親父が典型的レッドネックなので、そういう家長的価値観を持った家庭なのだろう。

 そうしたことを萌にきちんと説明してやった。俺がSMに干渉したらあの親父とケンカになるだけなので、彼女がなにをしようが俺は何も言わないが、萌にやらせるわけにはいかないのだよ。

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 話が終わり、萌を元気付けるために録画しておいたお気に入りのショー、「Sonny With a Chance」を一緒に見る。これはカムループスの退屈なホテルで初回を見、面白くて以後2人で毎週見ているのだが、田舎からハリウッドに出て芸能人になった明るくやさしいティーンエイジャーがイジワル芸能キッズに囲まれ奮闘するというコメディで、少女マンガ的で非常に楽しい。俺がカナダに来て以降唯一毎回見たコメディ「Friends」に通ずるものがある。

 これを作ってるのは、ティーンエイジャー向けのコメディばかりやってるディズニー Family チャンネルという局で、ここがアメリカのティーンエイジ・アイドルを量産しているようである。ジャニーズ事務所がTV局を持っているようなものか。この「Sonny~」の子はすごくいいのだが、この局一番のスターと思われるハナ・モンタナなんてどこがいいのかさっぱりわからない。トイショップには彼女のグッズが並びまくっているが、それを見ればわかる通り全然かわいくないのである。

 そのハナ・モンタナショーをちょっと見ると、彼女は明るく気が強く声がダミ声で健康そうで歌とダンスが得意。アヴリル・ラヴィーンっぽい。やっぱアメリカ/カナダじゃこういうチアリーダーみたいな子が学校の華なのかねという感じ。俺はげんなりさせられる。そういえば「Friends」のレイチェルが高校時代は高飛車な人気チアリーダーで、学校中の地味な男女から呪われていたという設定になってたから、ハナ・モンタナ的な「陽」に辟易するセンスは北米でも普遍的なものなんだよな。

 このチャンネルではアジア系はたいてい台詞もない脇役で、しかも女の子は全員北米アジア系ガールに典型的な、目をくまどるきついメイクをしたヤマンバ的な人々である。かわいく美しいアジア系少年少女はハリウッド芸能界には入らないのであろうか? 別にどうでもいいのだが。

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■09/09/12(土) □ ダンスレッスンに登録
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 昨日今日と夏が戻ったかのように暑い。BCは日差しが強すぎて、日の当たり加減で気温が15度も変わってしまう。萌はこの夏中、遊ぶかTVを見るかゲームかであまりに生活がレイジーなので、この頃俺が意識して勉強と歌とピアノをやらせている。

 夏休み後半彼女はずっと歌とダンスをフリフリとやっており、「実は私最近ロックスターじゃなくてポップスターになりたいのよね」という。なんか Family チャンネルの影響を感じる(笑)。そんなものになってほしくもないが、しかし萌よ、そのために必要なスキルは何かわかるかね―――と、萌を入れてやろうと考えMと相談していたコミュニティセンターの「Jazz & Hip Hop Dance」というレッスンを紹介する。萌は文字通り躍り上がって喜び、即登録。どんな歌をやるのかなと始まる前からめちゃくちゃ盛り上がる。I Got A Feeling みたいな流行歌を使ったダンスだったらいいねえ。

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■09/09/14(月) □ ヒップホップ・ダンスレッスン
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友だちのJDとダンス
 【ヒップホップダンス】待ちに待ったダンスレッスンは予想を超えた10人以上の大クラス。パーキングでダンスの服装をした太った女の人を見かけたのだが、その人が講師だった。太った運動講師は自分の息がしんどいからクラスの運動量を減らす傾向があるのでうーんな感じ。萌の昔の体操講師なんかひどかったからな。

 まずは長々と自己紹介がありアクションはなかなか始まらず。やっと始まると曲は「ハイスクールミュージカル」というアレ(子供向けミュージカルTVショー?)だった。なんとまあイモな。Hip Hop といいながら16ビートですらないではないか。ここまでイモだとは予想外だが、考えてみればこの講師が所属する田舎のダンススタジオでやるのなんて、こういう趣味が悪いミュージカルが定番なのかもしれない。萌に入っていってほしくない世界である。

 しかしアクションが始まってしまえば子供はうれしくて仕方がなく、萌の笑顔が弾ける。こういうのは空手をやめて以来久しぶりだ。ダレていた夏休み後半からの憂さを忘れさせる笑顔だ。よかった。


 座談とストレッチで半分以上つぶれたので正味ダンスは20分ほどだったが、リズム感のない子供にクラップとジャンプを使って16ビートのリズムの取り方を教える課目もあり、なかなか悪くなかった。体型から想像したようなレイジーな人ではないようである。人数が多すぎ、そのほとんどのキッズはダンスが好きというより体を動かしに来てるだけに見え、萌みたいにうまくなりたいと熱心な子がどれだけ上達できるかは怪しいが、とりあえず楽しい6回のレッスンになりそう。

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