2010/10/03

日記「萌の勉強部屋が完成」

「イモリの病気」「前の学校で遊ぶ」「ボードゲーム考」ほか。

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■10/09/10(金) □ イモリの病気
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 バンクーバーの秋らしい、今にも降り出しそうな空が毎日続く。BCの秋が悲しいのは爽やかな夏が終わると同時に雨季になり、あとは春まで延々と寒くジメジメなところにある。春、夏、雨季、冬しか季節がない。本格的な雨季が始まる前に、排水ポンプの非常用バックアップシステムを構築しなければ。

 イモリのパスタに皮膚の疾患ができてしまった。こいつはうちに来てから自力で餌を食べたことがなく、1年余ずっと俺が強制給餌を続けてきたほど弱いやつなのだが、本格的に病気になったのは初めてのことである。調べると特に薬などなく感染の可能性があるので、とにかく小さなプラ水槽を買ってきて隔離することにした。長期戦となりそうだ。

 はあ。元気な日本のアカハライモリ飼いがうらやましい。Youtube や飼い主ネットカメラで見るとアカハラの活発さは実際驚異的である。水面に浮いた金魚の餌を泳ぎながら食べたり、水面を流れる浮島にひょいっとよじ登るなんて映像を見ると、これはほんとにうちのシナイモリと同種の生き物なのかと思う。小亀並みの動きの速さと生命力だ。うちのシナに比べ体型的に頭が大きいので、脳神経系の発達具合がまったく違うんだろうな。

 ペットショップの兄ちゃんは日本イモリの発注も可能だと言ってるのだが、しかしカナダというのは店員の言ってることがものすごくいい加減なところなので、生き物の発注はこわいのである。何が届くかわからないのである(苦笑)。

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■10/09/15(水) □ パスタ死亡
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 隔離水槽のパスタの様子は今朝も変わりなく、それなりに元気で餌も食べられそうに見えるので、反応を見るために赤ミミズとドライフードを底に少量置く。で1時間半ほどしてから水槽に目をやると、なんと彼が水中に沈んでいた。えーっ!

 今後ことによるとここで一生過ごすかもとサブ水槽を快適に整備していたのだが、隔離1週間で死んでしまうとは完全に予想外だった。金魚たちが死んだときのような予兆は全くなかった。むしろ隔離当初より水がきれいな今の方が体調はいいと思っていたのだが。まあもともと極端に弱い奴だったので、寿命だと考えるしかないだろう。はあ(合掌)。死人が出たので予定を変え全換水しよう。

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■10/09/16(木) □ 萌の勉強部屋が完成
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まさに夢の子供部屋。
 PCを組みデスクライトを設置して、萌の勉強部屋が完成。こっれは夢の子供部屋だなあ。萌は一人っ子で気の毒だが、兄弟がいる子はこれほどのスペースを1人では使えないだろうから、その点だけは恵まれている(ベッドとPCは親戚からのお下がりだし)。俺は大人になってからだってこんなにいい部屋に住んだことはないぞ。

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■10/09/17(金) □ 前の学校で遊ぶ
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石とプラ植木鉢で浅瀬と深場を仕切り、
悪食の魚をブロック
 水槽のレイアウト変えをした。最近ミノウ(金魚っぽい小魚)がイモリたちの餌を盗みに来て止められないので、魚が入れずイモリだけが石をよじ登り入れる浅瀬を作ったのだが、バカなのでイモリたちも深場から浅瀬に登れない ^_^;。どんなに頑張っても登れずパニックになりかけており、手を入れてガイドしてやるしかなかった。アカハラだったら簡単に登るだろうが、シナイモリの運動能力じゃ「泳いでグリップしてよじ登る」というアクションは無理なのかな。まあ明日から慣れてくれ。イモリだって少しは学習するだろう。

 広くなり快適そうな浅瀬でくつろぐノボリたちを見ていると、死んでしまったパスタにもこの浅瀬を味あわせてやりたかったなと思う。

 パスタが死んだことをイモリに興味のないMには特に報告しなかったのだが、「そんな大事なことを話さないなんて」と怒られてしまった。夫婦というものは実に難しい。

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 今日は放課後、萌を前の学校の校庭に連れて行った。「萌が来た、萌が来たよ!」とAL姉弟の熱狂ぶりがすごい。悪友WLは木登り中で、萌が登って行くと「お前かよ! 来るんじゃねえよ!」みたいに盛り上がっていた。

 しかし事情を知らない人にどうして学校を変わったのかと聞かれると答えにくい。しかも萌はALに誘われ前の担任に会いに行こうとする。ちょ、ちょっとそれは、転校の理由を原因本人に訊かれたらヤバいではないかと止めておいた。やっぱ前の担任の教育指導がごく低調だったとはいえ、萌は特に嫌いじゃなかったんだよなと申し訳なく思う。教師以外はこちらのほうが環境がいいし友達も全部いるわけで、週に一度くらいはこっちの校庭で遊ばせてやろう。

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■10/09/18(土) □ ボードゲーム考
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 うちでは最近ボードゲームが流行ってるのだが、MKが「フォーミュラD」という新しいやつを仕入れてきた。サイコロでサーキットを回るスゴロクなのだが、車の5段のギアによって振るサイコロが変わり、《高いギアは大きく進むがコーナーを曲がりきれずペナルティがつく》という法則がなかなか面白い。

 しかし要はそれだけのスゴロクなので、バックストレッチに入る頃にはもう勝負は決しており、皆の関心はサイの目が悪く大きく遅れた気の毒な萌をどうやって追いつかせるかだけとなった。最後にペナルティなどもう構わんから5速サイコロを振れといい、それで萌が2台ごぼう抜きしたときだけが盛り上がった。つまらなくはないが、雑誌の付録で数回やって終わりくらいのレベルのゲームだなあと思う。

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 家族でやるボードゲームはとても楽しいのだが、この前にやっていた「クルー(これは英語圏の家族は誰もやる古典らしい)」が典型的であるように、こっちのボードゲームはやたらに時間がかかる。「クルー」なんか面白いけれど下手すると1ゲームに1時間かかる。それに「クルー」もこの「フォーミュラD」もルールに工夫がなくて、逆転の可能性や子供(萌)が勝つチャンスがほとんどないのがいかがなものか。どちらも初回の途中ですでにこりゃルールが片手落ちだろうと思い、ゲームを楽しむより改善案を考えてしまう。

「フォーミュラD」は要はコーナーオーバーランのペナルティがボディへのダメージだからいかんのである。ダメージなどあっても1周のレースでは余裕で完走できてしまうから、どうやってもサイコロの目がいい奴が勝つに決まっている。欲をかいてオーバーランしたらコーナーの手前に戻してしまえばもっと僅差の勝負になるだろう。スゴロクなんだから一番痛いペナルティは戻されることなのだ。

 「クルー」は俺がサイコロを1個から2個にして移動時間だけは短縮できたのだが、証拠集めの効率の悪さはいかんともしがたい。15分くらいで1ゲームが終わり、どんどん次のターンに行けるゲームに改造したくなるし、萌とグランマにはハンデもあげたい。勝ってるやつの足を引っ張ったり、負けてる人を支援したりするという日本的なおせっかい&親切心が、「マリオカート」を筆頭とする任天堂ゲームに込められているんだろうな。

 俺が子供の頃やった「バンカーズ」や「騎兵隊ゲーム」はもっとずっと楽しかったと思うのだが、あれは単に子供だからだったのかな。バックギャモンやリバーシ並みに簡単なルールと戦略でぱっぱと1ゲームが終わるボードゲームがないものか、探してみよう。萌の友達が来たときにやれるくらい単純なものがいいよな。

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