2010/10/10

日記「Stars On ビートルズメドレー」

「『クールな子』とは」「Axim X51v に移行」「不思議なカナダのファストフード」ほか。

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■10/09/20(月) □ 「クールな子」とは
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 午後、新しい学校で最初にできた友達CHがやってきた。萌はボーイズやALと一緒だとバカをやって騒ぐだけなのだが、JDやCHのようなおしゃれな子と話すときは、かっこいいことを言おうと高揚してベラベラと喋りすぎる。まあそれがノーマルな10歳なんだろうけど。キュートではなくクールでありたいのだろう。

 学校でも「クールな子」とそうでない子は明確に分かれているらしく、萌が「そのときクールな子たちが言ったの―――」と学校での出来事を俺たちに報告することがよくある。萌は「クールじゃない子たち」に属すわけである。これは要は気が強く攻撃的な子が「クール」だということなんだよな。

 ちなみに萌に前の学校での「クールな子たち」とは誰かと聞いてみると、なるほどと思い当たるガールズの名前が並ぶ。それらクールキッズのお母さんもみな、見るからに癇癖の強さが漂ってくる人々だ。俺や萌と校庭ですれ違っても目を合わすこともなく、萌が自分の娘のクラスメートだと気づいてすらいないらしいお母さんがたである。

 萌の友達のお母さんは例外なく、知り合いになる前から物腰が柔らかく挨拶を交わしていた人たちなわけで、クール(意地悪)とノン・クール(普通)は血統できっちり決まっているように思われる。

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■10/09/21(火) □ Axim X51v に移行
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 「クロスロードで iPhone に魂を売り渡した」というP氏が使わなくなった Pocket PC、DELL Axim X51v をついに譲り受けた。ありがとうございます。ハード的には予想以上にいい。これほどネット速度が速いとは思わなかった。そして手書き漢字認識の精度がすごい。現在校庭でお試し入力中。これは Pocket PC 史上最強の認識精度だろう。

 しかしある程度予想はしていたが、Pocket PC 2002 までのソフトウェアが1つも動作しない。そしてそれらのフリーウェアの Windows Mobile (Pocket PC 2005 相当のOS) 対応バージョンが全然ない。Windows Mobile 時代ともなると iPod その他に押され、Pocket PC の利用人口自体が減ったのだろうな。

 さらにこれは知らなかったのだが、Windows Mobile 5.0 というOS自体が不安定だ。明らかに Pocket PC 2002 よりもフリーズが多発している。アプリのフリーズから復帰できないのである。これも今時の OS としてなんなのかとため息が出る。

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■10/09/22(水) □ 文句ない担任
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 萌の新しい学校の先生紹介で、担任の先生と初めて会った。快活ですごくいい人で、「ペアレンツはフランス語がわからな(くて手伝えな)いんだから、宿題はできるだけ出さないよう心がけている。連絡もペアレンツにわかるよう英語でやる」と、若い人なのによくものが分かって気遣いがある。カナダの教師は物腰はフレンドリーだけどやることは我が道を行くという人が割合多いので、こういう気遣いをされると感心してしまう。生徒に自発性を持たせるようどうしているかといった説明も理にかなっており、文句ないな。ありがたい。

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 学校の施設は新しい割にあまりよくないのだが、冷水と温水が出る(つまり子供がカップラーメンが作れる)給水器、電子レンジなど田舎の学校にはなかったアメニティがあるところがなんとなく都会的だ。

 しかし都会だからなのかなんなのか、年上の男子に向かって「ルーザー(負け犬野郎)」と罵る2年生(7歳)なんてのがいるらしい。萌がそれを校庭で目撃し、「そこまで言うことないんじゃないの」と口をはさむと、「あんたは私のボスじゃないわよ!」とその2年生は反論したのだそうだ。

 この「you're not my boss」というのはうちの近所の子供も皆言う捨てゼリフなのだが、その親はいったいどういう躾をしてるのかと呆れるものがある。SMの父親は実際「俺がボスだ、俺のいうことを聞け」と娘を叱るのを見たことがあるので、まあそういう躾が相当に一般的なんだろうな。物ごとの正否と関係の上下なんて1つも関係ないではないか。馬鹿である。やれやれ。

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■10/09/24(金) □ 不思議なカナダのファストフード
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 3日間設定に苦闘していた Axim X51v は、フリーズの原因と対策がネットのユーザーフォーラムでわかり一山超えた。やはり Windows Mobile OS のせいだった。さまざまなバグつぶしとソフトウェアの構成に苦労しやっと実用ベースに乗ってきたけれど、ユーザーにここまでやらせる Pocket PC/Smartphone はもう、一般人が苦労もせずに使える(のだろう)iPhone とかの家電型端末にはかなわないなとつくづく思う。

 俺は要はキーボードを使わずに手のひらでラップトップと同じことをしたいわけで、Windows 的に自由度が高い Pocket PC はその用途では今でも最強だとは思うのだが、しかしそれも基本的にトラブルフリーで動いてくれたらの話である。先端的な Linux じゃないんだから苦労は望んでいないのだ。

 ともあれ Windows Mobile には問題が多々あるが、Axim X51v のハード性能は素晴らしい。美麗な画面、高速なアプリ動作、クリアなボイスレコーディング。管理に苦労はしても、もうカシオ E-2000 には戻れない。

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 ビアード・パパのシュークリームをお土産でもらう。数年前リッチモンドに開店したときに行列ができて話題になったが、もう10店舗もあるのだそうだ。文句なくうまいがこのレベルの菓子を作るのがさほど難しいとも思えず、なんでカナダのベーカリーでシュークリームがいまだに作られないのかワケがわからない。うちの近所で普通に買って食いたいのに。

 バンクーバーのダウンタウンでは「ジャパドッグ」というホットドッグスタンドがこれまた行列ものの人気で、これもやがて店舗を広げるのだろう。単に「ジャパン」が高級ファストフードのブランドになってきているっぽいが、これまたうまいホットドッグを作るのが日本の匠の技なはずがなく、普通にうまいものを作れば爆発的に売れるくらいまずいものばかり売っているということだろう。なんでカナダ人は塩化カリウムが多すぎるKFCやバサバサにドライなマクドナルドを文句も言わずに食っているんだ。ファストフードとはいえこんなものは食ってられんと無視していればもっとレベルは上がるはずだろう。ほんとカナダ人の食ビジネス感覚は不思議である。

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■10/09/28(火) □ 日本の秋のような日々
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 BRの指圧アポイントメントでポートムーディへ。秋にしては珍しく暖かく晴れている。週末は雨が降りながら20度もあって、まるで日本の秋のみたいで気持ちがいいなと思った。学校で会った日本のお母さんもほんと日本みたいよねと同じ感想をもらしており、そうだよな、日本の秋って幸せだよなと思う。

 放課後、萌を遊ばせに前の学校へ連れてくる。やっぱいつになってもこっちのほうが友達も多く楽しいよなー。しかし萌が「新しい学校にこれこれがある」と話したせいで、WLとALが「そうかよ、うちなんかこうだぜ」と口論になっていたので割って入る。くだらんことでケンカをせんでくれ(笑)。

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■10/10/01(金) □ 「最近のJ-POPの歌詞」
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> koji_hiyama 「最近のJ-POPの歌詞」
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> 翼広げ過ぎ
> 瞳閉じすぎ
> 君の名を呼び過ぎ
> 会いたくて会えなさ過ぎ
> 前髪切りすぎ
> 私弱すぎ
> 桜舞いすぎ
> 親感謝されすぎ
> 季節めぐりすぎ
> 君のこと考えすぎ
> もう一人じゃなさすぎ
> 大切な人居なくなくなりすぎ
> あの頃に戻りた過ぎ
> 一歩づつ歩いて行き過ぎ
>
> TeseBochum9がリツイート

 芝刈りをしつつ Axim でネットを読んでいると、チョンテセがこんなに素晴らしいつぶやきをリツイートしてくれていた。久々に何かを読んで爆笑したなー。外で仕事をしつつチョンテセのメッセージを読み、こんなすごいものを教えてもらえるという、幸福な Axim モバイル体験である。とにかく安定してほしい。1週間経ったがまだ安定性が完全ではない。

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■10/10/02(土) □ 日系ファーマーズマーケット
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小さな巨木!
 日系ファーマーズマーケットがあるのことでニッケイセンターに来る。ナスやカブなど日本の野菜があるだけで別にお祭り的なイベントではなく、各種習い事道場を見学し、まんじゅうとおはぎ(懐かしい!)を食べ野菜を買い、盆栽を見て帰る。この盆栽がすごかった。松の木などは見てもなんとも思わないが、この小さな巨木は本当に風格がある。これならほしいが、おそらく百万円とかするんだろうなあ。

 伝統あるここの日本語学校は優秀との定評があり、実際今日クラスにLSがいたが、週末半日潰してここに通うというのは難儀なことである。クラスから出てきたLSがわしらを見て「あれ?」と目を丸くしてるので、「今日はLSがちゃんと日本語を勉強してるのかチェックしにきたのだよ。ちゃんと勉強してくれよ。頼むよ」と言っておいた。

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■10/10/03(日) □ Stars On ビートルズメドレー
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 ST家のホームパーティ。ディナー後、みんなが欧州旅行写真を1時間以上も見ているのに待ちくたびれ、俺と萌は階下のミュージックルームで遊ぶ。萌にドラムを叩かせ No Reply から Stars On ビートルズメドレーにトライ。この Stars On メドレーは実に驚くべきデキのよさなのだが、自分でやってみると各曲歌い出しで音程が全部はずれる。それがおかしくて1曲ごとに爆笑のメドレーとなった。Stars On はあれは実はつなげて歌えるよう、全曲のキーを変えていたのだ。すごい職人技だ。

 今 Google して今はじめて知ったが、「Stars On 45 - The Beatles」はオランダのスタジオミュージシャンが作ったのだそうだ。意外なところに意外なビートルマニアの才人がいたというわけだ。

 久しぶりに大声でビートルズを歌うと気持ちがいい。萌の音程も素晴らしく、「Please Please Me」は2人が完璧にハモった上に俺のギターとパシパシという萌のドラムでビートにうねりが出て、素晴らしいグルーブが生まれ最高だった。萌、これがバンドだよ。すごいよね。萌もいつまでもビートルズを歌い育ってほしいものである。そのためにこの Stars On Beatles が役立ってくれるだろう。

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