2010/11/05

日記「名作カルカソンヌ」

「大聖堂と宿屋セット」「ハロウィーン準備」ほか。

=======================
■10/10/26(火) □ 名作カルカソンヌ
=======================

 家族親戚を巻き込みはまっているボードゲーム・カルカソンヌだが、これはほんとに面白い。フレンドリールールでやっていた当初はなるほど楽しいねというライトな感想だったが(今も萌はその状態)、乗っ取りと草原ルールを駆使し始めるとこれはさすがにボードゲーム界に名だたる名作である。タイルの引きの悪さを都市連結やこまめな草原確保でカバーしたり、道や都市の一部を使って敵の大草原連結を阻止したりすると、1人2役のソリテアでやってるときですらその《手》の美しさに感動するものがある。

 将棋チェス麻雀などのトラディショナルな遊びはやれば面白いが、コントロール=思考せねばならないことが多々ありすぎまことにめんどくさい。また多くのボードゲームは面白さを加えバランスを取るために規則や例外がやたら多くなり、規則を覚えるのも適用するのも面倒でやる気を削ぐ。その点カルカソンヌは単純なことだけを深く考え込んでいけるところが素晴らしい。面倒のなさはあらゆるゲーム中でチャンピオン級だろう。プレイヤーがやることは、

 ①絵を合わせタイルを置く
 ②そこにコマを置き都市/草原/道を所有する

の2つしかないのだから、ボンバーマン並みのシンプルさだ。この2つの単純な行動に、相乗り乗っ取りや草原取得などの滋味深い戦術がつながっている。どのように地形が発達していくかは毎回完全にランダムなので地勢を読むこと自体が楽しいし、深く読み考えタイルを置いても、それが最善手かどうかはカルカソンヌの神次第という偶然性の面白さもある。

 ほんとよくできているのだ。このゲームでデザイナーが発明したことは「すでに(自分を含め誰かに)所有されているところにはコマを置けない」「地形が完成し点を取るまでコマがそこに拘束される」というコマ置き規則だけなような気がする。この2つの規則が実に見事にカルカソンヌにジレンマと戦術的深みを与えているのだが、このコマ置き規則を決めたらあとは自然の摂理でなんの規則も例外もつくる必要なく、すべてがポンポンとうまくいったんじゃないかという、ゲーム理論上の奇跡のようなバランスを感じる。

 TVを見ながらやれるくらい簡単で、1人ソリテアでも面白いボードゲームというのもそれほどないと思うので、これを買ったのはホント正解だった。あちこちで推奨されている「拡張セット1・大聖堂、宿屋」というのも買いたい。ぜひ。

=======================
■10/10/28(木) □ 大聖堂と宿屋セット
=======================

 カルカソンヌの拡張セット1「大聖堂と宿屋」をついにゲット。タイルは18枚増え、新地形タイルが8枚、乗っ取り阻止タイルが3枚、得点増タイルが8枚という感じの内訳。得点増大よりも乗っ取り阻止を増やしてほしかったな。付属の大ゴマで乗っ取り行動がより盛んになるわけで。それに道が2点になる湖畔の宿タイルは彩りもきれいですごくいいと思うが、大聖堂3点はでかすぎるような気がする。

 とりあえず晩飯後1人でテストプレイしてみると、新しいタイルが出るたびに興奮するがそれをどう使ったらベストなのかよくわからない。考え込んでしまうのでプレイ時間がえらい伸び、初心者に戻った感じ。そして終わりにはなんと55対110とダブルスコア以上の差がついてしまった。ソリテアでこんな大差は初めてである。うーん。こりゃ拡張が入ったほうが大量点機会が増えるので、差がつきやすいかな。

 気に入らないのはやはり大聖堂で、これは1タイルにつき3点という大量点を招くので、これまで作った最大都市の記録をより少ないタイルで簡単に塗り替えてしまう。これまでタイル15枚ほどの巨大都市を完成させ30点+に興奮していたのが、10枚そこそこの小ぶりな大聖堂都市がその点数を超えてしまっては、ゲームとしては単なるインフレであり興醒めではないか(完成しなければゼロ点ではあるが、うちはお互いの妨害をあまりしないので、簡単に完成してしまう)。

 そこで大聖堂は単に全辺都市(基本セットに1枚ある)と同格として扱うことにする。これでさっそく大聖堂が入った13枚+4クレストの巨大都市ができた。もし大聖堂ルールを適用すればこれで51点である。つまりこの都市1つで得点板を1周し、他の全員が周回遅れになる。それじゃゲームにならんよ。旧ルール=34点で決定だな。というわけで、

 【大聖堂】単に全辺都市扱い、2点
 【草原】リップ都市(タイル2枚)を草原得点から除外(※)
 【修道院】プレイ人数分のみ使う(2人プレイで4枚は多すぎるので)
(※)初期から草原を取りその周りにリップ都市をたくさん作るというアグリイで安易な戦術が実は強力なので、草原点の膨張を抑え、壮麗な大都市構築を奨励した建設的カルカソンヌとするためにこのルールを策定

 これがうちのハウスルールと決定。カルカソンヌのゲームとしての弱点はタイルの引き運に大きく左右されるところなので、1つの手で大きく差がつくことをできるだけ避けようと調整したルールなわけだ。

 このルールで何度かテストプレイをやってみると、このセットはこれまでのカルカソンヌの楽しさに道の奪い合いと大ゴマの戦略性の2点を足した見事なアップグレードとなる。大ゴマの用法は意外にシンプルで、素晴らしく使い良い。タイル引き運が悪く負けてるプレイヤーが勝負を仕掛ける道具として、これまで以上に威力のある武器となり、挽回要素を大きく高めてくれる。誰かが大ゴマで敵の土地を奪いに行っても、防御側も大ゴマで取り返すことができるのでアンフェアなことにはならないし。

 というわけで買って大正解とまでは言えないが(―――新種の都市タイル群は実はあまりゲーム性向上に寄与していない―――)、まあやれやれだ。16ドルだと言ったらMに高いわねと呆れられたので、これでまるで面白くなかったら面目丸つぶれであった。

=======================
■10/10/30(土) □ ハロウィーン準備
=======================

 午前中にハロウィーンの準備。前庭を掃除し、飾り付けをして十字架を立てた。MKと萌が作ったカボチャには LED ライトを仕込み、今年はランタンの芯も新調したのでいい感じに夜を照らしてくれるだろう。


名前は誰だったかな、
ハリポタの赤毛のキャラだそうです
 萌は今年はハリーポッターの扮装で、初めてカツラをかぶっている(誰か特定キャラらしいのだが、まあハリーポッターの学校の一般女子としか見えない)。赤毛のカツラが似合いなかなかラブリイで、学校に着ていったらお母さんがたにワオと称賛されてました。

----------------------
 夜MK夫妻が来たのでカルカソンヌ。拡張セットの2点ロードはやはり楽しい。これが出ると「お!」と盛り上がるし、みんながそこに接続(相乗り)しようとする動きも自然と起きた。タイル枚数的にも4人でダレず短すぎずちょうどいいプレイ時間だった。しかしMKはゲームをやると「萌、そのタイルを交換してくれよ! 頼むよ! 頼むってば!」と、自分が首位だという空気も読めず大騒ぎだ。うるさいよ、お前も30なんだから少し落ち着きなさいよ。

 結局MK、萌、俺、Wの順となったのだが、もっと萌が真剣にプレイする方向にガイドしてやらねばいかんなと思う。萌はぜんぜん勝負に執着しない性格なので、人にスコアをあげたり、自分が置くすべてのタイルのあらゆる道にコマを置くという、なにも先を考えていない馬鹿げたゲーム運びをする。草原なし乗っ取りなしのフレンドリールールではそれでも引きがよければ2位くらいになれるのだが、「このゲームは普通ビギナーが勝つよね」と彼女自身が言うように勝っても負けても張り合いがないだろうし、周りも面白くない。そんな態度だからこのゲームにあまり熱中できないのである。今度やるときは勝つための思考と努力を求めていこう。

=======================
■10/10/31(日) □ 留守番ハロウィーン
=======================

 ハロウィーン。は俺は今年も萌に同行せず留守番&玄関に常駐してのトリック or トリート受け答え役。寒くてつまらん仕事であリます。でも大雨の予報だったのに降らなくてよかった。なぜか今年はティーンエィジャーが多い。君たちその年ですでにタプタプなのに、キャンディなんか食べていいのかね。

 いかん、今年は去年よりだいぶキッズが多い。キャンディが底をついてきた。品切れって経験したことがないのだがいったいどうしたらいいのかと焦り、2階に走り萌がパーティその他でもらったキャンディ類を足してみた。あと15分、大きな団体さんが来ませんように。

 最後に何年も会ってなかったなつかしいLさんシスターズとKT・HNたちが来て、お店終了。キャンディはギリギリ足りました。そしてうちで配ったのとほぼ等量かと思えるほどのキャンディをもらって萌も帰宅。よくできた互助システムであります。

0 件のコメント:

コメントを投稿