2012/03/02

日記「宮崎駿っぽいゼルダ」

「ゼルダ・本領発揮の大寺院」「ゼルダ・攻略ページのジレンマ」

=======================
■12/02/26(日) □ 宮崎駿っぽいゼルダ
=======================

【ゼルダ・トワイライトプリンセス】。序章(たぶん)が終わった。ゲームの流れと謎解決は楽しいが、操作へのフラストレーションはピークに達している。ある時点で狼になるのだが、四足状態だともともと悪い視界がさらに上方向に狭くなり、萌なんか上方が見たくて顎を突き上げ下目使いで画面を見てずっとプレイしている。そんなことをしても意味ないのだが、わかっていても身体がコントロールできないほど、見たいところが見えないというストレス強度は強い。こんなものを長時間やっていたら頭が痛くなりそうで心配である。任天堂にはこういう子供の姿を見て反省してもらいたいと思う。そもそも子供にテストプレイさせたりはしないのかな? 狼での狭い所での格闘も大変で、操作系のフラストレーションで中断しては、またやりたくなり再開する日曜日。怒りながらハマってはいるんだよな。


夜は美しいトアル村
しかし序盤の村と城のビジュアルを見て、Wii の性能的に PS3/Xbox ほどの精細感が出ないならいっそ DS ゼルダやスーパーマリオ/Wii リゾートみたいなポップな世界にしてほしいと思ってたのだが、夜のトアル村を見てこのゲームで初めておおきれいだなと思った。やっぱり色使いによっては、Wii の性能でも十分にプレイヤーの目を喜ばせるだけのものはある。狼だから遠吠えができると萌が発見し、夜の村で吠えまくるシーンは美しかった。今後は素晴らしい景色も見れそうである。

操作性、視界に加えもう1点の不満は、《ネタバレ》あの正体不明くん(ミドナ)である。彼(彼女?)はキャラはいいしヒントをくれるのもいいのだが、進行上行けるところは彼が全部知っており、彼が手招きしたらそこへワープジャンプできるというのはゲームとして興ざめだ。アドベンチャーは自力で道を見つけコントロールして抜けていくから喜びがあるわけで、あれでは任天堂が決めた通りにプレイヤーがボタンを押してるだけではないか。物理を無視したあんなことが可能なら、ミドナは牢から城へ、村から寺へとずっと連続ショートカットだってできない理由はないわけで、リンクがあちこち巡っていく理由、つまり冒険する意味がなくなってしまう。こういうのをご都合主義という。

ともあれ。ストーリーはいい。闇の世界から光を取り戻せと命じた森の神様は「もののけ姫」のシシ神様そっくりだったのだが、闇の森を抜けていきながらこの闇の世界自体がもののけ姫とナウシカの腐海のミックスっぽいなと感じた。そして第1章終わりのシシ神様の全体像は、完全にサンダラぼっちであった。おーこれはもののけ姫だ。気持ちいい。スレた大人ゲーマーである俺は、こういう神の如き存在が出てきて喋ってもメッセージを早送りするのが常なのだが(FF なんかまったくそう)、このシシ神様の姿と自分の努力で森に光が取り戻される光景には素直に感動した。日本人に織り込まれた宮崎駿的なものを想起させることも含め、いい絵の持つ力だな。《終わり》

そう、全体に宮崎駿っぽくなってきたぞ、このゲーム。あとで萌がこのシーンに差し掛かったときに「このゲームってもののけ姫」っぽいよねと聞くと、ああそうだねーと同意する。リンク狼は犬神ともののけ姫だし。城のシーンはそういえばカリオストロだったし。いっそリンクもアシタカ的風貌だったらよかったのにね。宮崎駿はゲームを作らないのだから、任天堂が代わりに宮崎駿っぽいゲームを作ってくれるなら、それはとてもうれしいことなのである。

=======================
■12/02/28(火) □ ゼルダ・本領発揮の大寺院
=======================

【ゼルダ】トゥームレイダースのような寺院に来た。広大でさまざまな仕掛けが施してあり楽しい。内部にある風の谷の景色がなかなか壮大で、風景デザイン的にもやっと T.R. を超えてきたなとうれしくなる。風に吹かれる帽子、空を飛ぶこうもりに目をやるリンクの視線、池の水面の質感、水中に置かれたカメラ等々凝った描写がどんどん出てきて目を喜ばせる。ようやく任天堂フラッグシップ・アドベンチャーの本領発揮という感じ。敵も相変わらず弱くてちょうどいい。普通のアクション RPG の調子で敵が強くなったらこのゲームのコントロール性ではとても戦えないから、最後までこれくらいで行けることを希望する。

萌もここで進行が俺に追いついたので、2人で一緒に謎を解く。あまり進行度合いに違いをつけず、こうして一緒にコツコツ最後まで進んでいけたら楽しいだろう。

=======================
■12/02/29(水) □ ゼルダ・攻略ページのジレンマ
=======================

【ゼルダ】寺院の中でいま、《ネタバレ》猿を集めている(笑)。もう4匹もいる。こいつらに導かれ進んでいき、おそらく協力して敵を倒すんだろう。《終わり》これはワクワクする展開である。この据え置き版ゼルダって妙に真面目なゲームなのだが、「どうぶつの森」「ともだちコレクション」「リズム天国」で見せたナンセンスな面白さもやっぱり任天堂らしさなのであって、この部分はそこに通じるおバカテーストがある。こういうシリアス大作にもあのおバカセンスをどんどんつぎ込んでほしい。



ダンジョン内でブーメランが手に入り、これまで行けなかった場所に行け、取れなかったものがどんどん取れる。気持ちイー! これがゼルダだなという納得の爽快感。最高。

これで取れた宝箱の中に、洞窟内の未ゲットの宝箱を示すツールがあったのは本当に助かった。この広大なダンジョンには宝箱や宝石が無数にあるわけで、プレイヤーとしては当然全部取りたいがすべての怪しい場所をチェックしていてはキリがない。攻略ページを見れば取るべきものはわかるが、同時に謎解きの答えも目に入ってしまう。ああした攻略ページというものはすごく助かるが、プレイヤーが知りたい情報と知りたくない情報を書き分けてまではくれないので、ちょっとでも見たらその場所にあるおいしいトリックを解く喜びはなくなってしまうのよね。知りたいのはその場所でなすべきことを俺は済ませたのかどうか(or 今は保留してあとから来るべきなのか)だけで、その他はみんな自分で解きたいんだよな。

攻略ページは見たくないし、取り逃がしは嫌だしと困惑しつつ冒険していたのだが、このツールがあればこの部屋は仕事全済みと確認して次に進むことができる。探索時間が大幅に短縮できる。そしてもうよほど詰まった時を除き、攻略ページを見ずに済みそうである。

しかしそうして苦労して開けた宝箱のほとんどがお金なのだがゲンナリだな。持ち金に上限があって開けても取れないことが多発するし、だいたい金があっても店に買うものなど売ってないのがゼルダではないか(これも任天堂ゼルダ節だ)。何のために金を集めるのかわからない。オイルや薬草を買いためたくてもその容器(ボトル)が足りない。宝を見つけたらその努力に見合うツールを与えてほしい。勇者を強くするゲームじゃないので武器や装身具を宝にできないのはわかるが、ランタンオイルやボトルのような、すぐに使える実用品を置いておいてほしいものである。ともあれ、旅は追い風に乗ってきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿