2013/02/21

日記「親子でグラミー賞を見る」

「レスリング無双な娘」「ギター本格化」「ロールスルージエイジス」「ギターリハーサル」「大成功ロックはなかなか難しい」

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■13/02/07(木) □ レスリング無双な娘
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 二度目の萌レスリングマッチ観戦で2町隣の中学へ。学区のレスリング中学生が百人も集うトーナメントが、これからは毎週あるとのこと。レスリングってなんでこんなにカナダの子供に人気があるのかな。しかも男女半々で。日本の部活にもしレスリングがあっても、こんなに女子が入るわけがない。萌のチームメイトを見るとみんなけっこう目立つ強気なタイプなので、フィジカルな自尊心とか自己顕示欲とかが決め手になってる気がしなくもない。実際やってることは取っ組み合いなので、負けた方は悔しさに泣きそうになってるしな。最近の戦績を聞くと萌は相当に強くなっているらしい。

 ―――うわ、とか下を向いて書いていたら萌の初戦を見逃した。気がついたら萌がマットにおりレフが萌の手を上げていた。秒殺! やはり強いのかうちの娘! こんなところまで来ていながら痛恨の見逃し(泣)!

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今にも跳びかかるようなこのポーズ!
2戦め、萌の学校のクラブはレベルが高いらしいのだが、そのチームメイトが相手。となるとやや戦いにくいのかなと思ったが、背の高さを生かし、相手にかぶさりいい態勢を取り続け、じわじわとポイントを稼ぎこれも萌の危なげない勝利であった。強くなってるわ萌。そんなにスキルやタイミングがいいとは思えないが、ガッと掴みに行く気迫で相手を上回っている。このレベルのレスリングだとそれでいい態勢を取れるのだろう。

 萌はもともとスポーツが苦手で、空手をやってたときは型はきれいだったが組手になると威圧され全然駄目だったし、背が伸びてるのにバランスが悪くバドミントンなどでもひょろひょろしてたのだが、昨夏以降バランスがよくなってきている。小学校の終わり(小5)頃から高くなった背たけに、レスリングのハードな筋トレも相まって筋力の成長がようやく追いつきバランスしてきているんだろう。強くなった自分のフィジカルへの自信がファイティングスタイルに結びつき、好循環となっているようだ。アジリティも見るからに増しており、バドミントンもうまくなっている。

 しかし負けて上気した相手の子の表情を見るとやはり気の毒で胸が痛むな。子供の格闘技は脳天気に応援していられない。

 3戦目は相手が強くテイクダウンされ、ピンフォールされないよう萌は耐えたのだが、レスリングって下になったほうがいくら耐えても「待て」は入らないらしく、となるとロープブレイクのないバーリトゥードみたいなもんで一旦下になったほうやがて力尽きてジエンドとなる。ブレイクがないと最初の当たりでの体勢で勝負の趨勢が決してしまいスポーツとしてつまらないし、負けた方は納得行かないと思うのだが、そういう競技なのかな。ルールがわからん。萌に聞いても知らなかった。

 ま、とにかく2勝1敗だからすごいわと祝勝バーガーを買って帰宅。驚いたよ萌、強い。

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■13/02/09(土) □ ギター本格化
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イトコMKのベイビーとギター
萌とギターを弾いてるとWとベイビーが訪ねてきて、ベイビーが音を喜ぶので彼女を囲んで皆でビートルズを歌い、久々に歌とハーモニーで盛り上がった。

 萌のギター好きは本格化しており、チャーの「スモーキー」のかっこよさにしびれイントロだけだが真似しているし、今日はビートルズ全曲を iPod に入れてくれと頼まれた。

 今やってるのは学校の行事で弾く予定の「レットイットビー」なのだが、左手はビギナーなのに右手はちょっとびっくりするほどうまい。弦への当たりがまだこなれてないので音量がガツガツとデカすぎたりはするが、リズムがすごく出ているのだ。これはピアノで歌を歌いながらコードを弾いて演奏してたおかげだろうな。ピアノのキー押し下げ動作でリズムを出すのに比べたら、ギターのストロークでリズムを出すことなんてお茶の子さいさいなんだろう。もちろん萌は無自覚だが、そういうことなんだろうと思う。これはうまくなるぞ。

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■13/02/10(日) □ 親子でグラミー賞を見る
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 グラミー賞を萌と見る。カナダのTVではライブ音楽ショーがほんとに少ないので、紅白みたいに久々にいろいろと見れて面白かった。

【テイラー・スウィフト】彼女を好きな萌は「意外と歌が……うまくない?」みたいなことを言ってたけれど、若いアーティストが大舞台にソレと出てぽーんと1曲だけ歌うんだからあんなもんだろう。歌のうまさ(というか声帯の強さ)で人を説得しようとする恰幅のいいおばちゃんシンガーたちとはやりたいことも違うしね。ポップでよかったと思う。


こういう量感勝負ってほんと苦手、
ストローンガーストローンガー!
で以降の 15 組ほどは紅白の Jpop と演歌と同じ感じで流し見。スティングはおじいさんになっても声が出るなあと思う程度。萌もそれほど全曲盛り上がっていたわけじゃなく、「ああこの曲ね」くらいの反応が多かった。俺がそういう米ポップを見てもつまらんと思うだけで意味がない。特に年間ボーカル大賞的なものを取っていた「(どんなつらいことでも死なないで) あなたを死なせないものはあなたをストローンガーストローンガーストローンガーにするのよ」という、三百年前の人生訓を前世紀の歌唱スタイルで気持ちよさそうに歌いまくるおばちゃんにはうんざりさせられた。うるせえと音をカットしたかったのだが、人生訓は中2的マインドとの親和性が高いので萌はこの歌を好きなんだよなー。


不思議な全員おばさんメンバーのバンドを
従えた謎の男
そこへ出てきたのがジャック・ホワイト。この人のことは全然知らなかったのだが、メンバー全員がおばさんのバンドで歌い始めた途端会場の空気がさっと入れ替わり、グラミー賞全体に漂うしょうもない芸能音楽ショー感は一発で払拭されてしまった。さらに後半はすごい音のする改造テレキャスをプリンスのように鳴らしまくる。すごいな何者だこの人はと俺と萌は話し、後日 Youtube で見ようと名前を記憶する。

 彼がやった音楽を特に気に入ったわけではないが、こうして芸能しょうもない世界と乖離した音楽を圧倒的なクオリティで演奏するというのは、誰かがやってほしいことである。紅白歌合戦の美輪明宏である。日本のロッカーにも紅白でこれくらいのパフォーマンスをやってほしいのだが。布袋かな。いや布袋やチャーは愛想がよくて一般人にも顔が知られてるだろうから、もっと気難しそうな氷室かな。

 ◇

 というわけで子供と音楽ショーを見るのは楽しかったが、しかしマルーン5とかワンディレクションとかの英語圏ヒットを聞くと、クイーン、ウィングス、ELO、スティービーワンダー、EW&F などが席巻してた俺の子供の頃の洋楽チャートは桁違いだったなと思う。そういう人たちと今日出てた連中の音楽的才能は2桁違うだろう。

 そしてそこに「(ざっざっざっざっ) ジャカジャーン!(さらばベルリンの陽)」とジョニーロットンの声が聞こえてきたんだから大事件である。その後 80 年代だって英国ポストパンク勢がずらりと MTV を飾った上になにしろプリンスがいたんだから、まだ音楽黄金時代の続きだ。TV から流れてくる音楽が衝撃的で新しかったのだ。

 昔ジョニーロットンはロックは死んだといい、当時俺はまだリアルに感じなかったけれど、このグラミーを見ればほんとにロックは水面で口パクパクの金魚だ。よくこんな場所にきてプリンスが不遜なことを言わなかったものだと思う(※)。
(※)プレゼンターとしてプリンスが出てきたときに、この人は今日出たミュージシャンが全員まるでかなわないくらいの天才だと萌に説明しあとで「パープルレイン」と「キス」を見せてやったのだが(これ以外は全部削除されていた、なぜ?)、後日彼女が「キス」を聞きこの声すごいねといっていた。よしよし。

 ◇

 萌はグラミー賞を見て「アジア人は1人もいないよね」とぽつりとつぶやいていた。うーん、まあ日本でもアメリカンポップスはそんなに売れないから、外国の音楽はそんなに人気にならんよねとお茶を濁したが、やはり中学生になると白人優位のこうした北米ポップカルチャーにさらされてアジア系ボーイズ&ガールズは物寂しい思いをするのだろう。ティーン雑誌の表紙にアジア・アフリカ系のスターは1人もいないし、アジア系はヒップホップやスポーツ方面でも有名人が現れないしな。

 しかしパフュームや日本ロックを見ると萌は、I'm so proud to be Japanese といってくれる。俺も「まあ非英語圏でロックとポップカルチャーが一番すごいのは日本で間違いないな」と根拠はないが断言している。1曲でいいからパフュームが世界で売れてくれないかな。あの浅田真央級のダンスを北米大衆に見せてやりたいものだ。

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■13/02/12(火) □ ロールスルージエイジス
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タイルを購入しパズルのように置いていくアルハンブラ
次に学ぶオンラインボドゲを週末探していて、http://www.boiteajeux.net のアルハンブラとディクシット、Yucata のロールスルージエイジスをやってみた。boit~(フランス語なので読めない)は Yucata 以上に進みが遅くて全然進まないのだが、アルハンブラはカルカソンヌみたいに一手やったら「ああこれは面白いな」と感じる、ストレートなタイル配置の良ゲーム。



カードに対しテキストでお題を
書いていくだけの簡単なゲーム、ディクシット
「ディクシット」は英語テーブルを選び入ってみて、最初の人のお題「行き先は天気に決めさせよう」というのを見た瞬間にオフラインと同じスリルが体を駆け抜け、これだと思った気球のカードを出す。結果5人中3人の票を集め見事R1トップ。オンラインでも楽しいんだなこれ。スゴイ。




かんたん拡大再生産・ロールスルージエイジス
で一番気に入ったのが Yucata の「ロールスルージエイジス」。ダイスを振って出た目を調整・配置して自分の文明を発展させていくというゲーム。見た目しょぼいが1人2役をやってみて、お・これは面白いとなり、ルールを半分くらい飲み込んだ状態でさっそく実戦へ。

 自分のダイスを振るだけなのでソリテアみたいなゲームだが(だからルール半分で対戦を始められる)、実戦となると相手より先にモニュメントを取らないとならんし、相手が送り込んでくる疫病その他に対抗するため急いで医療を充実せねばならぬし、なかなか競争が激しくて楽しい。初戦、次戦と完敗。思ったよりも勝つためには戦術強化が必要らしい。

 自分の村をしっかりデザインして作れるゲームではないが、拡大再生産効果がくっきりつくところがいい。つまり買い物をするとそれが後々効くという加速感がお手軽に味わえるのだ。サンファンくらいのプレイ感というか。ストーンエイジの買い物にはそれがないので(村での地道な労働積み重ねのみ)、ストーンエイジで満たされないところが満たされる。

 2敗のあと2連勝。あまり簡単に勝ててしまうと、ちょっとやっぱりマーシャンダイスとかのバースト系っぽい味気なさもある。それにやはりダイスの目が悪くて序盤にワーカーを増やせないと、にっちもさっちもいかないという運ゲー感も非常に強い。まあそれもあっての超ショートゲーム仕上げなんだろうな。オンラインで相手がリアルタイムに打ってくれれば10分で終わるから。

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 俺が今心の底からやりたいゲームは、自分の庭がありなにかを育て積み重ね拡大していくゲームなのだが、陣取りも拡大再生産ゲームもどれを取っても帯に短しタスキに長しで、完璧なゲームはこの世に存在しない。いろんな理想をすべて満たすゲームは、論理的に作れないのかもしれない。こうしていろんなゲームを覚えて、各種ゲーム欲望をすこしずつ満たしていくしかないのかもしれないな。

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■13/02/13(水) □ ギターリハーサル
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 明日萌のクラスが養老院を訪問しバレンタインコンサートをやる。今日はそのためのギターリハーサルを家の鏡の前でしっかりとやらせた。「レットイットビー」「マイボニー(ビートルズもカバーしてた古い歌)」「ユーアーマイサンシャイン」その他、お年寄りが好きそうな曲(つまりレットイットビーがレパートリー中最新ソング・笑)を5曲もやるのだそうだ。よく全部コードを覚えたな。

ちょっとテンポが早くなりすぎる傾向があるが、萌のリズムギターはもうほとんど文句なくいい。8ビートもシャッフルもリズムがよくて、歌っていて気持ちがいい。とにかく普通のテンポで弾いてるつもりでも実は速いので遅めに弾け、頭の中でまず歌ってからイントロのカウントをするといいテンポになるかもしれないとコツを指導する。

 親バカ的アレ抜きで見て萌のギター上達ぶりは目覚しくて、本気でギターを習い始めてから2~3ヶ月の時点で比較すれば俺の中学時代よりずっとうまいだろう。これはやはりキーボード演奏の下地があったのに加え、家でギターを弾いていれば「あ、そこは違う、こう親指でミュートして」「今の音がよかった、その感じで」と俺が逐一即座に修正してやれるので、うまくなるのは当然なのだと思う。うらやましいくらいの練習環境だ。普段俺のいうことなどロクに聞かない萌も、音楽だと俺をリスペクトしてるらしいしな(笑)。

 レットイットビーではサビでウーウーとハモれと厳命。これは間違いなくうまくいくだろう。

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■13/02/14(木) □ 大成功ロックはなかなか難しい
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 萌の養老院訪問バレンタインコンサートは、なんとピックを(楽器運搬係に)紛失されるという予想外のアクシデントで指でストローク→音小さく盛り上がらず→指から出血となった模様。まさかの想定外の事態である。ピックなんぞ人に預けずポケットに入れとけばよかろうに、ビギナーってそこを過ぎ去った者には思いもよらないミスをするものだなあ。リハのデキがよかっただけに、とにかく残念。はあ。

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