2013/06/27

日記「【メキシコ戦】しぼんだ気持ち」

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■13/06/18(火) □ イタリー戦を前に
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 【コンフェデ杯】イタリー戦を前にブラジル戦をもう一度見ちゃったのだが、中3日と移動と時差で最後は皆の脚が止まるくらいの状態だったのだとわかっていて見ると、そーんなに悲観することもないような気もしてきた。コンディションが上がり本田、香川(これまで見くびっていたがやはりいい選手!)、清武の閃きに全体が連動すれば、美しいゴールが見れそうな気がしてきた。

 みんな個の力を1年で上げるとか中学生とプロの差だったとか観念的なことを言ってないで、どう連動しイタリーから点を取るかを考えてくれ。プロスポーツ選手が観念的になりがちなのはわからんでもないが、観念はたいていよくない方向にリキが入っちゃうことになるような気がする。自力で抜けないなら1-2で、1-2が読まれるなら1-2-3でと、できることで最も有効なことをやるんだ。ブラジル戦の香川はそういうプレイをしてたので見直した。いつものように可能性の低いシュートに強引に持ち込むのではなく、ボールを絶対に取られないよう集中し、少しでもブラジルゴールに近づこうとしていたからね。

 みんなできないことは今は置いといて、できることで最も有効なことをシンプルに全員でやるんだ。そうすればどんなチームにだってトラブルを与える力がある。

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■13/06/19(水) □【イタリー戦】ゾーンに入った日本代表
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 【イタリー戦】あー、日本は不動のスタメンに戻ってしまった。乾、清武を見たかった。うーん。まあともかく前戦から時差だけはない。コンディションは上がっているはず。そしてブラジル戦で自分たちができることできないことが見えて、アタマもクリアになってるだろう。頑張ってくれ。

 【前半】みんな落ち着いている。パス回しもボールを大事にして安定している。チャンスになっても焦っていない。いいぞ。クールに行こう。序盤リズムにまるで乗れないイタリー。客が退屈気味だが、このくらいの静かなゲームのほうが日本は助かる。20 分、PK! ―――ほれみろ、日本を舐めてるからあんな安直なパスミスをする。よおし\(^-^)/!

 30 分、香川伝家の宝刀を振り抜いて2点目、最高\(^-^)/。さすがに火がついたイタリーが猛プレスしてくるが、クールなままスイッチが入り日本のパススピードが上がっていく。素晴らしい!

 40 分、1点返される。まだまだ安心はできない。とにかくハーフまで耐え切った、よし。ふー。



 【後半】早々に DF 陣のミスと誤審 PK で逆転されるも、岡崎のスーパーなヘッドで追いつく。今日の岡崎は素晴らしすぎる。いつもにも増してアグレッシブな守備に加え、ここで戦える喜びに技術がブーストされているのか、見たことがないほど足技が切れている。ドリブルでモントリーボらを振り回し、隙さえあればドリブルシュートに持ち込むぞという気迫を漂わせている。イタリー相手にあんなことができる選手だったとは。チームでは今季出番に恵まれなかったらしいのだが、誰も知らぬ間に進歩していたんだろう。これが常時できるなら、とてもドイツ下位チームのサブにいる選手ではない。

 逆転を狙い延々と攻め続ける日本。日本はいわゆる「ゾーンに入っている」状態で、高速に判断し体がスイッスイ動き、イタリーがプレスをかければ一気にパススピードを上げ交わしていく。本田がドリブルシュートにトライし、岡崎のシュートが枠を叩く。すごい。

 しかしやがてイタリーが PK ボックスを固めてしまうと、どれだけボールを回してもシュートコースが開かなくなってしまった。ゴール前は小柄な香川でさえ足を振りシュートするスペースがないような満員電車状態で、こうなるとやっぱり誰かが敵を引きつけないと隙間は生まれない。

 となれば策は自明だ技術系のアタッカーだと外野は思うのだが、交代は 27 分内田→酒井、33 分前田→ハーフナー。なんでだよ。ハーフナーが体格同等のイタリー DF に競り勝てるはずがない。それに相手は足を止め PK エリアを埋め待っているんだから、そこにクロスを放り込めば相手は一番走らずラクに守れるではないか。乾か清武を投じて相手を走らせてくれよ。とほほ………。とザックがいつもの無為無策状態に陥っているうちに再度 DF ミスから勝ち越され、ゲームセット(ため息)。



 ブラジル戦からチームのマインドを立て直したことについては、ザック監督がちゃんと仕事をしてくれた。ブラジル戦後「ネイマールのように3人抜いてゴールを決める効率よりも、組織として連動して崩すことで世界に勝っていく」と監督の訓話があったそうで、やはり「できることを全員でやる」という気持ちに持って行ってくれたようである。

 今日の敗因は明らかに、凡ミスで2点も無駄に与えてしまったことである。強敵を相手に 90 分間凡ミスせずに守るというのは、同じ敵から点を取るのとほとんど同等に難しいことらしいと学ぶ世界大会の厳しさ。

 しかしそれにしてものザック采配はなんなのか。イタリーの3点目(PK)、4点目を取ったのは、プランデッリが前半早々にサブで投入した小兵アタッカー・ジョビンコである。なんでこういう普通の攻撃カードを打たず、ここぞというところでサイドバック交代なのかうちの監督は(ため息)。挙句の果てに 46 分に憲剛を投入するというのはなんなのか(ため息)。

 敗退が決まり、最後のメキシコ戦はイラク戦同様サブに任せてもいい試合のはずである。中2日なのでこの試合のイタリーのように疲れが抜けないメンバーも多いだろう。しかしザックは最後ももちろん、不動のスタメンで行くんだろうな。はあ。

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■13/06/22(土) □ 【メキシコ戦】しぼんだ気持ち
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 【メキシコ戦】イタリー戦で新たなステージに上がったかに見えた日本代表は、たった1試合でそこから降りてしまった。虚しい。

 今大会はあまりにもコンディションが悪かった。WC 本番は当然ちゃんとしたコンディションで3戦まとめてくれるだろうが、それ以上の希望はしぼんでしまうようなメキシコ戦だった。このチームはジーコジャパンと同じで、ベストメンバーで全員のコンディションがよければどことでも戦える。コンディションが落ちると監督がなんの助けもしてくれず、抵抗できず崩れていく。

 連れて行った戦力を使い切り、刀折れ矢尽きてメキシコに負けたのなら「まいりました。来年また頑張ります」と引き下がれたのだが、またもやコンディション不良の不動のスタメンで行き(本田も香川も岡崎もみな姿勢が棒のように立ってフレキシビリティがなく、脚に張りがあるのは明らかだった)、攻撃陣を全部ベンチに残したまま負けたのだから気持ちは収まらない。最後の 15 分憲剛が入り遠藤と今野が攻撃に上がればメキシコをクリーンに崩せたのだ。脚が止まった本田・香川を下げちゃんと走れる MF 2 名を投入していたら、どれだけ戦えたことだろう。負けてもすっきりしただろう。日本の評価も本田の市場価値もこの試合で相当に下落したんじゃないかと思う。イタリーは悪い状態でも個々の機転と監督の采配でなんとか試合をまとめたが、日本は本田を含め状態通りにボロボロになったのだから。

 とにかく現実としてザックは2年半かけて、「日本のベストは不動のスタメン 11 で、それ以外は下がるだけなのであまり期待しないでください」みたいなつまらない采配しかできないチームを作ったわけである。そんなことはない、サブを出せばもっと戦えるとファンは思っているが、彼は明らかにそう信じていない。そんなチームを世界大会に連れて行ったわけである。WC2010 でベスト 16 に進んでも岡田監督が最高の仕事をしたとは誰も思わなかったように、今後ザックが新メンバーを加えよりよいチームを作っても、日本が今日味わったこの悔しさが変わることはない。

 現スタメンが好コンディションでやれる上限はイタリー戦でわかった。彼らは優秀だがあれだけじゃ WC を勝ち抜くには足りない。あと1年でザック監督自身が信頼出来る 22 人を揃え、そしてちゃんと使ってもらいたい。使わなかったらそれは何故なのかと、マスコミは圧力をかけてもらいたいものである。

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■13/06/23(日) □ スターマンは待っている
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 カーステでかけた「Life on Mars」からうちのムスメがデビッドボウイにはまり、今朝は「It's No Game」をかけて「シルエットや影がー! 革命を見ているー! ……カクメイってなに?」と歌ってた。素晴らしい。

 萌はうらやましいことにボウイの歌詞が聞き取れちゃう。で「Life on Mars」や「Starman」を歌いながら「このリリック、doesn't make sense! (意味不明)」と笑い、ネットで検索して読んでいる。ボウイは歌詞難解で有名だからな。で俺も歌詞を読んで、これはこういう意味じゃないのと一緒に解釈しとるのです。



 「Starman」を萌に解釈してもらったら美しかった。

There's a starman waiting in the sky
スターマンは空の上で待っている
Hed like to come and meet us
みんなに会いたいけど
But he thinks he'd blow our minds
そうしたらみんなの心が吹き飛ぶかもって
There's a starman waiting in the sky
スターマンは空の上で待っている
Hes told us not to blow it
降りていくけど心を鎮めてね
Cause he knows it's all worthwhile
だってそれはとても大事なものだから
He told me:
彼は言うんだ

Let the children lose it
子供らがそれを忘れたり
Let the children use it
それを生かすことができるよう
Let all the children boogie
すべての子供らがブギーできるようにしてください

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