2013/08/27

カメラの目

カメラ屋を通りかかったらオリンパスE-PM1という小さな美しいカメラがえらい安くて、家に帰って調べるとなんとミラーレス一眼だったので衝撃を受け、6年ぶりにカメラを新調してしまいました。一眼は高校生の頃憧れて買ったけど、現像プリント代がなくて実用できなかった思い出の品だ。

翌日川沿いへ撮影散歩。いろいろと設定を変えながら写真を撮りまくる。俺は山と水ばかり撮っているのだが、ムスメは変なところで変なものをいつも撮っている。柵だとか影だとか石だとか草だとか。「おーい早くこっちへ来て向こうの川を撮ってくれ」と呼んでいる、土手の上の俺の写真も撮られてしまった。




で帰って写真を眺めてみれば、娘の撮った写真のほうがぜんぜんいいではないか。俺の写真は定型的でつまらない。上記の俺がおーいおーいこっちだヨーと呼ぶ写真なんて、夏の散歩感と間抜け感に満ちている。すばらしい。

その後も娘はカメラを持って散歩に出かけて行き、面白いものを次々に撮ってきてくれた。雑草に絡まるなんだかわからぬ綿のようなもの。マンホール。金網。つるつるの標識に映る空。錆びた看板の向こうを痛む腰をさすりながら歩くお婆と母。面白い。

やっぱり子供は目がいいのだ。面白いものに気がつくんだ。iPodで娘は目につくものの写真を片っ端から1万枚も撮りまくってきたわけだが、それと同じ調子でいいカメラを使うとシャープないい写真が量産されてしまうのだ。これはすごいことになってきたと、高性能カメラに興奮する親子であります。

2013/08/20

日記「二度目のカヤック」

「ホワッツロングに答えなし」「『おおかみこどもの雨と雪』感想」「ピットリバーで自転車」「コリア寿司事件」「俺は留守番に恋してる」「失望のウルグアイ戦」

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■13/07/29(月) □ ホワッツロングに答えなし
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 萌は友達のところでスリープオーバー。萌が長期休みで家にこもっていると俺となにかと衝突しがちなので、友達と出かけてくれるとほっとする。

 自我を確立=むすっとした反抗期の中学生と暮らしていると、ダメと禁じてなぜかと尋ねられ答えられないということが頻発する。たとえばもう萌は朝昼と間食はなんでも勝手に食ってるのだが、冷凍庫のブルーベリーなんぞをボウルに盛って朝食にしている。「それはデザートだろう、ちゃんとしたものを食いなさいよ」と小言を言うと、「フルーツなのにホワッツロング(なにが悪いのか)?」と聞かれる。果物は主食じゃないし、朝から凍ったものはよくないだろくらいの因習めいたことしか答えられない。TVの前に座り膝の上に皿を置いて晩飯を食うのを「テーブルで食べろ」というとなぜかと尋ねられ、「こぼすから」というと「こぼさないよ、ホワッツロング?」と議論になってしまう。

 こうした「What's wrong? 何が悪いのか」という問いに合理的な答えはなく、従わせるには「ツベコベ言うな」と命じる頑固親父スタイルしかない。理性的に対応したい親はジレンマに陥るわけである。しかし合理的にストップをかける合理的理由がなければなんでも勝手にやっていいのかよ、少しは我慢しろよと俺は言いたいわけである。朝めしがトーストで退屈でも我慢しろよ。カウチでラクな姿勢で飯を食えなくても我慢しろよ、それくらいなんなんだよ。―――しかし我慢に特段の価値があると見なされないカナダ文化の中では、「ホワイ・ガマ~ン?」と質問が返ってきて空回る。

 米加で日系の親が子供とうまく行かず苦労するという話は昔からよく聞くのだが、要はこういう反抗期北米キッズの勝手行動様式が、日本人親のカンに触るという家庭内文化ギャップなんだろう。Mは萌のこういう勝手行動を気にしてないもんな。日本人(もしかするとアジア人も)親は誰も子供に日本人らしくあれなどとは思ってないが、子供は親の世話になってるんだから分をわきまえろと本能的に感じている。子供のときはそうしていたではないかと。だから自分は自立しており勝手にしたいと思ってる北米ユースの行動のあれやこれやがカンに障るのだ。

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■13/08/03(土) □ 「おおかみこどもの雨と雪」感想
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 (ネタバレは特になし)日本語 TV で【おおかみこどもの雨と雪】。ファンタジーとかお伽話的というよりも非現実的で見てるほうが納得しにくい流れの上に、とんでもなく美しい雨のしずくのような絵や物語が散りばめられているという映画だった。美しいところだけすくい取るんならすばらしいんだけれども、生活描写部分が「いやいやいやそれは違う」という常識ノイズを盛大に送ってくるので、すんなり感動できないのである。恋と出産と家族と育児と生活のすべての書き込みがいい加減すぎる。そうしたシーンはしばしば音楽と情景だけで表されてるのだが、見たまんまのカラオケビデオみたいなクオリティである。前2作が素晴らしかったことを知らなければ、前半でTVを消してしまったかもしれない。


雪の胸の震えには、誰の心も共振するだろう
この監督は高校大学生くらいの気持ちを描くとすごくいい。この作品も前2作同様子供たちは素晴らしいが、大人がつまらない。つまらんというか薄くアンリアルなのである。主人公は結婚しても出産しても苦労して育てた子供が自立する歳になっても、顔も声も行動も不変の女学生、篤姫宮崎あおいさんそのものだ。俺はこのお母さんの名前も思い出せん。あまりに少女のままなので、篤姫をたまに見るたびに感じていたアンリアルさと同じだなーとずっと思っていた。ちなみに同じ幕末の「八重の桜」の八重には、時代に押し流される少女の泣けてくるリアリティがある。

 大人が描けないなら無理して大人をメインに据えずうまく省いてくれればいいのだが、しかし親をちゃんと描かないと後半は描けなかったのか。ならば前半東京部分をまるまる省略し、どこからか母子3人が流れてきて村に住むという話にしておけばよかったかもしれない。お父さんもその名前があったかどうかも思い出せないくらいの希薄な描き方だったしな。ポルコがなぜか豚だったりミニトトロがもう家に住んでいたようにファンタジーだったら、現実というノイズが入ってこずもっと楽しめただろうと思う。

 しかしすべての絵と子供らの心の描写は本当に素晴らしい。雪の胸の震えには、誰の心もつよく共振することだろう。雨の怖いほどに澄んでいく胸の内も、なるほどそうかわかったよと受け取ることができたのだった。

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■13/08/05(月) □ ピットリバーで自転車
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(白波を切る見知らぬ勇猛なカヤッカー)

萌を今日はピットリバー自転車ツーリングに連れ出す。前々からハイウェイから見下ろす川景色が美しくて行きたかったのだが、期待通りの眺めだった。ピットリバーとフレイジャーリバーの合流点なので、川が2色に分かれている。

 そこをソロカヤックで降りていく人がいて、勇気があるなあと思う。昔千曲川でゴムボートに乗った時には、犀川の合流点が高く波立っていて怖かったことを思い出す。俺たちがトライした入江のシーカヤックは波が穏やかで怖くないが、漕いでもあまり進まなくてしんどかった。こうしたリバーカヤックはぐんぐん進んですごい爽快感だろうが、しかしこんな強い流れだとどわーっと流されそうで怖いな。

 川沿いのサイクリングコースは狭山湖周遊コースのように気持ちいい場所だったが往復わずか2キロほどだったのでまったく走り足りず、こないだのマンディパークほどは盛り上がらず帰宅。帰ってみると腕が日焼けでひりひりする。

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 帰ると萌は今日も iPod で SNS にかじりつく。iPod は何度言っても長時間使用をやめないので、最終的に時間限定で wifi を止めた。これしか対処法はないな。

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■13/08/09(金) □ コリア寿司事件
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 Mは論文が進まないストレスやらなんやらが重なり、キレそうになっている。で落ち込んだ時には寿司を食いたいというので近所にできた新しいところを試す。

 店は白人客でえらい繁盛しており、メニューを見ると手巻きなどがあってよさそうなので注文したのだが、カウンターで耳を澄ませているとウェイトレスも板前も韓国人。う。韓国寿司は過去ハズレ率 100%なのだが、注文してしまったものはどうしようもない。

 で帰って食ってみると安いグズグズな米にまずい酢を適正量の倍は使っており、しかも米の冷ましが悪く生暖かい。これはひどい。2~3個食べたらもううんざりし、シャリをはずしてネタだけ食べることにした。そのネタも適正な厚みより倍は厚く、一口で食い切れずくちゃくちゃといつまでも噛むことになってしまい、口中生ぐさ状態となる。このネタの無用な厚みが典型的コリア寿司で、つまり韓国人というのは寿司の何がうまいかがおよそ一つもわかってないのだろう。なのになんで寿司屋をやるんだい。かんべんしてくれよ。カナダ中どこの寿司屋も韓国人がやっている。

 「なんで日本人がやってるいつもの店にしなかったんだ」とMは泣くほど激怒する。すいません、あそこは高いんで腹いっぱい注文できないので…。しかし韓国寿司はほんとひどい目に遭うが、しかし店頭で「板前は日本人ですか」と聞くわけにもいかない。食ってみるまでわからないというジレンマなのである。

 店頭でコリアンかジャパニーズかを一発で見分ける方法がないかいつも考えているのだが、看板にハングルがあるとか間違った日本語が出てるとかのあからさまなもの以外は、どうにも判別つかない。むかし木曽屋という店名で「ギソヤ」とふりがなをつけてた店があったが、こんなわかりやすい偽装はさすがにいまどきない。メニューにもまったくキムチ寿司とかそういうフラッグキャリヤー的なものなど載ってないしなあ。

 とにかくカナダの寿司屋の9割は韓国人がやっており、彼らも客の白人も寿司の何がうまいかがわかってないので全部がまずい。結局日系住民の口コミしかないんだろうな、ネット時代においても。

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■13/08/10(土) □ 俺は留守番に恋してる
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 今日は久々に家に一人で留守番となったので、一日中ダレダレで飯も作らず、ずっと死蔵してたゼルダを久々に長時間進めたり録画テープを消化しまくったりアンドロイドで本(赤毛のアン・ファンによる日本語訳)を読んだりで、充実の夏休みであった。

 そして夜ひょんなことから Youtube でチャップリンの「独裁者」を見つけ、一気に見る。猛烈に感動。「支配も征服もしたくない。できることなら助け合いたい。人間とはそういうものだ」。こんなすごい言葉が、1940 年に発せられていたんですなあ。ため息。

 皿も洗わず寝てしまう俺なのさ。ああ、留守番って素晴らしい。俺は留守番に恋してる。

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■13/08/13(火) □ 二度目のカヤック
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圧倒的に速い萌サカータ
二度目のカヤック。今回は講師もいないので(前回の初回講習を受ければ、あとは2時間のレンタル代だけで自由に乗れる。さすがはカナダのイージーさ)、水に入るやさっそく各自漕ぎ方を工夫する。しかしどうやっても俺もMもLDもカヤックの首振りを止められない。ひと漕ぎごとに挺が左右に向きを変え、大きく推進力をロスするのである。萌だけは前回同様快調に進んで行く。前回は萌だけ直進性能のいいカヤックだったのではないかと俺は疑っていたのだが、それは負け惜しみなのであった。

 前回の経験と観察から「強く漕ぐと左右に首を振るので、水面を切るように軽く漕ぎ、推進力が減る分回数を多く漕ぐ」というセオリーを導きトライしたのだが、これだととにかく全然進まないのである。これも駄目だ。途中からラダーを降ろしてみたが、これでも挙動に変わりはなかった。あーシンド。

この材木置場に無数のアザラシが住む
1時間も漕ぐともうやることはない感じだったのだが、それでもまあ時間は残ってるのだからという感じで材木置場に向かう。すると周りじゅうアザラシだらけとなって楽しかった。

アザラシは非常に好奇心が強く、わずか数mのところにぽこっと顔を出しこちらを見ている。カメラは防水バッグに入っているので、とっさには取り出せずアザラシ写真は撮れなかったが、かわいい奴らを堪能する。こういうところをゆっくり漕いでいると気分がいい。これで日差しがなければなー。今日は晴れているので気温は高くないが日差しがきつく、腕がジリジリと焼けていく。これは森の中を走る自転車に比べての大きなディスアドバンテージである。水上には日陰は皆無なのだ。

そこから帰り方向に漕いでいき、まだ残り時間があったので15分ほど桟橋近辺で練習し、ここらあたりでうまい萌の漕ぎ方を見ていて要はスピードかなと考え直す。講師は浅く漕げとさかんに行っていたが、萌は深く漕いで一気にスピードに乗っている。試しに俺もパドルを深く水面に差し込みグイグイ漕いでスピードに乗せると、これで挺首がピタリと安定し、首を振らなくなった。なるほど、やっぱりスピードに乗った状態で安定するんだ。速い。気持ちいい。

 しかし問題はそんなグイグイをいつまでもやってられないことで、1分もしないうちに漕ぐ力が落ちる。すると前と同じになってしまう。速度に乗ったところで講師が言ってた「浅く軽く漕ぐ」に切り替え速度を維持できれば完璧なのだと思うが、まだ下手なために浅く軽くすると速度ががたっと落ち首振りに戻ってしまうのであった。しかしまあ速度に乗せればなんとかなるんだなというヒントは掴めた2回めであった。

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■13/08/14(水) □ ウルグアイ戦
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 【ウルグアイ戦】3時に起きて見ようと思って一応目覚ましをかけたのだが、布団の中でスマホでスタメンを見たら柿谷以外は不動のコンフェデスタメンだったので、これは無理して見る価値なしと寝直す。朝起きてダイジェストを見ると想像通り、コンフェデリプレイみたいな動画だった。そこそこ通用する攻撃と、崩壊する守備。

 ザックはなぜ時間を無駄にするのだろう。なんのために東アジア杯をやったのか。たとえ柿谷が活躍しても残り 10 人がコンフェデと同じで同じやり方をして、勝っても負けてもなんになるというのだろう。そう思ったから俺は布団で腹を立て、無言の寝直し抗議をしたのであった。

 不動の守備陣をこうして確認するより、森重が世界レベルでどれだけやれるかを試すほうがずっと有意義ではないか。失点しても得られる情報があるではないか。そして強敵相手には守れないとコンフェデでわかったのだから、3列目にきちっと守れる選手を置いたら守り切れるのか、そうすると日本の攻撃力がどれだけ下がるのか(下がらないのか)を試してこそのフレンドリーマッチだろう。日本のMFで守備力最強なのは今野なんだから、彼をボランチに置きCBには別の選手を置くという布陣だって試すべきだろう。ザックはチームの根本で3年間ほとんど何も試していない。コンディションが上がりコンビネーションが熟成するのを待っているだけならジーコと同じである。



 あとからより長時間のダイジェストを見ると、守備の印象は朝見たショートダイジェストと変わらんが、攻撃はいろいろと興味深かった。柿谷はやはりタダモノではない。本田のスルーが完全に逆に入っても瞬時に背面跳びのような姿勢でコントロールし攻撃につなげてしまうし、ハーフラインで相手を追いかけ奪ったボールをファーストタッチで岡崎に完璧なヒールパスを送ったのにはまったく驚いた。とにかく足のどこに触ってもボールを自在に動かせるというレベル。技術も発想も尋常ではない。日本選手を見てこんなに驚くのは、中田、大久保以来だ。

 そのヒールパスを慌てることなく受けドリブルで持ち上がり敵を交わしてラストパスを出した岡崎も、コンフェデからさらに進化を続けている。あれで柿谷が GK を交わしゴールに流し込んでいたら、ザック3年間でもっとも美しいゴールだっただろう。

 技術に自信を持った岡崎はその他の場面でもゴリゴリと強引さが目立ち、アタッカーとしては頼もしさを感じるが、しかしこうなると香川、本田、岡崎がオレがオレがと PK エリアに入ってくるので、日本は PK エリアに人数多すぎと笑ってしまう。まるで「柿谷に点を取られたら俺の居場所がなくなる」と焦ってるかのような混雑ぶりで、これでは FW が仕事をするスペースはなかったことだろう。その混雑の中例によって岡崎が潰れ香川が点を取ったが、そういう得点はこの時点であまり意味はないなと思った。相手を押し込めるならこのドサクサ方法で何点か取れるのはもうわかっているが、強い相手にこれはそうそう望めんことももうわかったわけである。だからチームが連動して少ない手数でボールを運び、FW に点を取らせることをしてほしかったわけである。ウルグアイのように。柿谷がいればそれができるかもしれないと思って東アジアで希望が湧いたのではないか。

 放っておけば香川、本田、岡崎はこの混雑法を変えないだろう。それに伴いチームはカウンターも喰らい続けるだろう。本番までにより縦に速く、FW に点を取らせる攻撃が見れるようになるだろうか。というかザックはそれにトライするだろうか。頼むよザックさん。

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 中学時の同級生の女の子が私をネットで見つけ、「同級会があるのよ、出れる?」と連絡してきてくれた。出れないです(笑)。しかし見つけてくれるなんてうれしいことである。聞けば当時の担任も健在とのことで驚いた。しかし考えてみればあの頃はおじさんに見えた担任も、今の俺より若造もいいとこで、もしかするとわが母親よりも若いのかもしれない。そんな若造が今のうちの娘くらいの子供らに威張ったり逆にからかわれたりしていたんだなーと思う。ははは。

2013/08/04

日記【東アジア杯】Jリーグばんざいの勝利

「楽しい東アジア杯」「見る目があるとかないとか」「【豪戦】Jリーグ愛おし」「最高バイクライド」

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■13/07/21(日) X 楽しい東アジア杯
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 俺はザック日本の永久固定スタメンに飽き飽きしてるので、Jリーグ選手だけで戦う東アジア杯が楽しみすぎて、起きるつもりはなかったのだが朝4時に目が覚めてしまった。

【東アジア杯】vs 中国:
GK:西川、
DF:駒野、栗原、森重、槙野
MF:青山、山口、高萩、原口、工藤
FW:柿谷

 序盤は ACL でフィジカルの強い相手に苦戦するJチームという感じの立ち上がり。国際試合の中盤ってやはり、経験がないと攻守で仕事ができないんだな。プレスが効かず中国DF陣から日本のゴール前まで、何の抵抗もなくするするとつなげられてしまう。栗原が抜かれ先制される。

 相手の早い詰めに慣れ交わせるようになると皆攻撃センスがあって面白い。しかし攻撃は高萩と柿谷が通ればあわやという意外性のあるワンツーでチャンスを作ろうとするが、やはりタイミングが合わない。みんなうまいから前に走ってるターゲットがいると一発を狙っちゃう感じ。ドリブルでワンテンポ持って待って選択肢を増やしてから確実につなげばきっともっとよくなるはずなのだが。

 CKで追いつく。守備はアラアラだが面白い。守備力がなくても攻撃力を買われているのであろう中盤が、もっとガッツのある攻めをしてほしい。しゃにむにつっかけ上がっていく槙野の勢いが中盤選手にほしい。



 後半は守備が修正されプレスが効くようになり、中国の脚が止まったせいもあるが、それ以上に日本の各選手がなぜ選ばれたのかがよくわかる素敵な能力を全開にした楽しいサッカーを展開中。Jリーグオールスターですな :-)。いつもの代表よりもこのチームのほうがアイデアがあり速攻が速く、見ていて楽しい。槙野のクロスを柿谷がきれいに流しこみ逆転。

 オリンピック代表を見ても思ったが、球離れが早くカウンターがうまいというのは若手J選手たちの世代的特徴なのかな。皆ドリブルで運べるのもいい。香川はボールをもらうとDF前でいったん止まり考え攻撃が止まるが、今日の攻撃陣はもらった瞬間前に進むのでチームも前に進む。同じ攻撃不発でもかかる時間が短ければ何度でもトライできる。高萩の縦ポンを柿谷が持ち込み工藤がクールに決めた3点目は美しかった。

 最後はベテランの駒野と栗原がなにやってんだという守備で追いつかれ、呆れた終わり方。Jリーグダイジェストを見るたびに思う、どこも攻撃はブリリアントだが守備が軽い(簡単にシュート、クロスをさせてしまう)という特徴がやっぱり出てしまった試合であった。しかしJリーグ選手たちの活躍は楽しいよね、ほんと。強い相手と戦えば、前が岡崎先生らの足元にも及ばない守備力なのでボコボコにされてしまうだろうが、この選手たちに国際経験をたくさん積ませてやりたい。

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■13/07/23(火) X 見る目があるとかないとか
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 サッカー東アジア杯関連のコラムをあちらこちらで読んでいると、「見る目がない」と揶揄するコメントを目にすることがあり脱力する。有名な評論家に対しても個人ブログにも同様のことをいう人はいる。サッカー論を説く論客に「自分は考えが違う」といってチャレンジすることは健全なことだけれど、「見る目がない」とか言い出すとキリがない。どこにサッカーの正解があるのかって話ですよ。評論家が書いたものが正しいとも限らないし、代表監督だって間違ってるかもしれない。当のプレイヤーが感じたことすら大局から見れば的外れかもしれない。それがサッカーではないか。いやサッカーに限らず、論評というもののすべてがそうなのよね。

 俺は自分が気づかなかったことを書いてくれるコラムやツイートを面白いと感じる。好きなブロガーやツイーターの言葉は、好きな歌手の歌のように気持ちよく感じる。個々の論に納得するか同意するかは是々非々の世界の風であり、それぞれに「あーそうかも」or「それは違うだろうな」と思うだけである。感じ方・解釈が違うのは当たり前であり、その「違う」ということを元に人を否定してなんになるだろう。世の中が、サッカーが、その分少しだけつまらなくなるだけではないか。

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■13/07/25(木) X 【豪戦】Jリーグ愛おし
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GK 権田修一
DF 森脇良太 千葉和彦 鈴木大輔 徳永悠平
MF 高橋秀人(cap) 扇原貴宏
山田大記 大迫勇也 齋藤学
FW 豊田陽平

 コンディションが整い練習ですり合わせが進んだのか、つながりは初戦のチームよりもずっといい。ボールを持つと攻め手を探す余裕を感じさせる多彩な攻めは悪くないんだけど、しかし日本の攻めが豪DFが引くよりも遅いので大迫と豊田にスペースがない。攻めの速さでは中国戦チームのほうが一歩上か。

 齋藤学のメッシというより森島っぽいPKエリア横断ドリブルからのループが決まる。横ドリブルはよかったけれど、ループシュートが入ったのはDFとGKのヘボさが大きい感じ。そして大迫が豊田の落としを持ち込んでためてためてためてゴール。大迫のあの落ち着きはなかなかすごいものがある。あの1点だけでも前田以上の才能を感じる。しかしトップ下としてのプレイはそんなにうまくもないので、今日はお役御免として他の選手に託したほうがいいかも。

 しかし終盤、フルパワーで来た豪を止められずまた追いつかれる。国際試合で敵にがーっとフルパワーで来られると事故を起こしてしまうのは、JリーグDFの弱点なんだろうな。事故を起こさなかったのはACLとWCでの闘莉王だけ。「ガーッとフルパワー」というのがつまりインテンシティ=強度なのであって、そこがJリーグでは鍛えにくいところなのだろう。「このオーストラリアは強くない」というツイートが流れていたが、それでも彼らが塊になってがーっと押してくるパワーと迫力はJでは味わえないものだろうし、中国以上だった。

 それが試合終了まで続いた中、前田よりも明らかにシュートがうまい大迫に救われ突き放したのだから、このJリーグ代表チームはたいしたものである。海外に住むJリーグ厨の俺から見ると、今大会呼ばれた選手はみんな素晴らしいよ。森脇はプレイが意志的で顔がいかつく八重のお父さんで素晴らしい。期待した山田大記はキープもクロスもよくゲームを作っていたが、自分が点を取りに行く選手なのかと想像してたのでトップ下でまた見てみたい。山田がトップ下なら攻守ともにもっとシャープになっただろうと思う。豊田陽平は明らかにハーフナーよりも現時点ですべてがうまい。今日3点を取れたのも彼の働きがあればこそだった。Jリーグ愛おしい。日本に住んでたら絶対見に行く。

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■13/07/27(土) X 最高バイクライド
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このトンネルにはうわあと声が
家にいると iPod ばかりいじっていて俺に叱られやがてケンカになる萌を引き連れて、車に自転車を積みコキットラムのマンディパークへ。Coquitlam Bike Routes というマップで見つかった丘の上の平地にある2キロ四方弱の森の公園で、地図から想像したとおりにいいところであった。

GPS で調べると一番低いラージレイクで標高 158m、高いコモレイクロード側で 198m と、勾配はどこも緩く、自転車から降りて押す必要があるほどの長い坂はほとんどなし。上手のコモレイクロード側を登り切ったところでランチをいただき、あとはのんびりと周回した。こんな人里に近いのに、この景色があるんだからカナダはすごい。真夏でも日陰で自転車を漕いでいればまったく暑くないし。恵まれているよなあ。家ではなんか不機嫌な俺たちも、こうして外にいるとご機嫌になる。

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 帰りがけにモールに寄ったら、夏休み短期留学に来てると思しき同年代の日本の女の子を萌が見つけた。日本の子は遠くから見てもどこかわかるので、萌はすぐに見つけてくる。なんでわかるのかというと、なんかフワフワで大丈夫かなという感じなんだよな。別に悪い意味じゃなくて、保護したくなるような、vulnerable(無防備な、傷つきやすい)という言葉が一番合う。保護者はいないのかと心配になるような感じ(見ていたらホームステイペアレンツが店内にいてほっとした)。

 うちの娘がストロングスタイル独立独歩なカナダティーンになってしまったのは俺は実はそんなに喜んでなくて、もうチトゆるふわ方向に戻ったほうがいいと思ってるのだが、でもああしたふわふわな日本の子を見るとやっぱりあれはあれで心配だなと思う。日本とカナダの子の中間地点のどこかがやっぱりよろしい感じ。

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■13/07/28(日) X Jリーグばんざいの勝利
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【東アジア杯】サッカーを見るために夜中に起き、日本の民放をネット中継でチューンイン。ネットで日本の TV コマーシャルを見るとなんか幸せを感じる。日本に旅行しているような気分になる。メンバーは1戦目と同じか。よし。

日本スタメン:西川、駒野(C)、槙野、栗原、森重、山口、青山、高萩、工藤、原口、柿谷

序盤韓国のロングフィードにDFが脚力勝負を挑まれ苦しむ。相手はラインを下げさせようとしている。高萩原口工藤がプレスをかけ、セカンドボールを拾いドリブルでキープしないと苦しいのだが、このチームは攻撃力が高い分そういう労働仕事が実に弱い。しかし韓国は遅攻になるとそれほど怖くない。速攻もまあ柿谷ほど怖いわけではないが、DFが脚力勝負を挑まれるとミスが出そうで怖いだけ。

 20分、やっと韓国の攻勢が収まってきた。日本の中盤へのファウルが出てきた。そして柿谷が抜け出しゴール! うわ! なんという、なんという大カウンター\(*o*)/! すごい。柿谷はちょっとこれは、ここ10年日本代表にいなかったレベルの、全盛期のカズ並みの決定力だな。韓国に見事なミドルで追いつかれ前半終了。まああれは崩されたというわけではない。

 高萩があまりにも守備ができない。コンディションが悪く駄目な頃の俊輔のようだ。後半は山田大記をお願いします。

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 【後半】げげ、高萩を代えないのか。このまま相手が止まるか日本選手が自力で打開してくれるのを待つのだろうかザック。こういう押されて局面を変えられず、やがて押し切られるのではメキシコ戦と同じザックジャパンなのだが。日本が「本田がトップ下じゃないと機能しない」と言われるときの典型的な展開。

 槙野に代わり徳永が入りサイド守備が落ち着き、そこからようやく盛り返し攻撃場面が出てくる。相手が疲れたのもあるのだろう。ここまで逆転されずに来てるのは、韓国の攻撃のぬるさが大きい。最後の局面で日本DFにあんなにことごとく1対1を抑えられてしまうのは、まあ普通の韓国代表じゃあり得ないよな。

 24 分、ようやく山田。しかし交代は工藤。うーん。たしかに工藤も今日は守備ばかりで力の出しどころがなかったけれども、守備ができそうな山田がセンターに入ればそれで問題はあらかた解決だと思うのだが。そう思うまもなく期待通り山田が相手をチェイスする。相手の速攻を二度に渡り止めた。素晴らしい。あれを高萩にやってほしいわけである。

 41 分ようやく高萩が下げられ豊田。遅い。しかし原口が渾身のトラップで敵を抜き独走、シュート、GK が弾いたボールを柿谷がボレー、ゴール! 原口よくやった! 柿谷天才! 柿谷はキングカズ! そこでフラッグまで出てきて一緒にカメラに入ってくるな高萩w ゴールシーンには山田大記と豊田も絡んでいた。走れる選手がどれだけ重要かということである。

 今日の韓国と日本の違いは、この攻撃陣のタレントの質の差であった。いつもは韓国FWの個の力で日本DFがやられてしまうので、逆転したかのようだ。



 Jリーグばんざいの勝利ではあるけれど、しっかしこんな耐えて耐えてカウンター2発で劇的にしのぐなんていう試合となる必然があったのだろうか。それでザックのテストが最大化されるのだろうか。連れて行った選手の持ち味を最適化すれば、もっと面白い試合をやれただろう。

 柿谷はほんと、あれだけ当たり前にチャンスボールをゴールに放り込めるのは、FWではカズ以来だろう。チャンスを作れ点を取れるFWがこうして見つかった以上、プレスし香川と本田の仕事場所を作れるという長所をもって前田を使い続ける意義は薄い。スピードがない香川本田に得点機を与えるのではなく、長駆上がってくる長友を待つのでもなく、香川本田がFWに点を取らせるより高速なチームを作るべきなのだ。そこにコンフェデで見えなかった得点道がある。

 原口と柿谷の走力を生かせばこんなに押されたヘボ試合でも点が取れる。豊田大迫らももちろん力になるだろう。既存戦力にこの得点力を組み合わせる方法を見出だせなかったら、ザックは無能である。しかしそうなってくると不安は、WC前に柿谷が海外移籍し、調子を落とすことだな。

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【最高の離婚】最終回。噛み合わない2人のダイヤルをぐるりカチと合わせてくれたのは、温泉ビデオ出演の危機と沢田研二の名曲であった。ジュリーとは似てないがそういえばグループサウンズっぽいミツオの容貌とか細い声が「君をのせて」に合い、歌に気づいたユカと酔っ払いたちの中で微笑みを交わす。

【最高の離婚】交わす微笑みで、パートナーとしての暖かな気持ちが二人の間にお湯のように満ちていく。夫婦というものはいつでもケンカばかりするが、こうして他の人々の中にいれば二人は誰よりも分かり合っており、そう、微笑みを交わし夜の海を渡っていくわけだよね。猫も帰る。めでたしめでたし。

2013/08/02

日記「カナダ東海岸旅行記③鯨と鳥の楽園」

「シグナルヒル」「帰宅ハイ」

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■13/07/13(土) □ 鯨と鳥の楽園
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今日はついにホエールウォッチング決行。天候は曇り、気温は20度。霧は出ており鯨見に最適な気候ではないが、日程的にもう待てないのである。

 クジラは前に一度ノバスコシアで見たことがあり、至近距離であの巨体を見ればもちろん「おお」と声は出るが、その巨体のすべてを見れるわけでもないので俺はそんなに高揚はしない。

 しかしこのウィットネス湾のクジラたちは見られることに慣れ、人にほとんどなついているらしく、まるで近所の猫のようにボートの近くにやってきて愛想を振りまいてくれる。口を突き出したり、腹を上にしてゴロゴロと寝返りを打ったり。これは可愛いわ :-)。

 クジラたちはボートの真下をくぐり抜けていく。近い! 鯨の息がむわーと臭う! うっぷ(笑)。これを俺たちに見せたくて、滞在初日からうずうずしていたERさんも、俺たちの反応に満足気であった。彼は週に何度も、飽くことなく来ているのだそうだ。




(クリックして高解像度表示必見です)


 そのクジラたちもよかったのだが、ツアー最後のバードウォッチングが衝撃的だった。クジラを追っている最中にも霧の中を遠くからものすごい数の鳥の声が聞こえていたのだが、霧が晴れると1キロほど離れた孤島が鳥の島だったのである。崖一面に鳥・鳥・鳥。ボートで近づいていくともう、空も海も崖も四方八方、上から下まですべて鳥・鳥・鳥。鳴きまくり飛びまくり泳ぎまくる鳥のサラウンドシステム。うわー。すげえ。「すげえというのは日本語で awesome という意味なのよ」とMがERさんに説明する。そうなんですよ、すげえとしか言いようがない。



  数キロも続くバードサンクチュアリ島のあらゆる側面に、星の数ほどの鳥たちがいる。何万何十万という単位だろう。あとで知ったがこのウィットレス湾は、北米最大のパフィン(ペンギンに似たウミスズメ科の海鳥)の生息区なのだという。パフィン 20 万、ウミガラス 30 万、保護区3島全体で二百万もの海鳥がいるとのこと。そんなすごい湾に俺たちはいたのである。出発前にちゃんと話を聞いとかなかった俺がバカでした。



 低騒音のモーターボートでしずしずと進んでいきながらうわーんとかしましいツイートに包まれ、俺はうわーと声を上げすごい爽快感を感じていた。自転車で森の中を駆け抜けていくみたいな気持ちよさ。視覚聴覚一体となったサラウンド効果。こないだの遅々として進まないカヤック体験に欠けていたのは、この駆け抜けていくスピード感だった。



 俺は鳥というもの自体にはそれほど興味はなく、いろいろ説明してもらっても種別などは頭に入らない。しかしただただ気持ちがいい。鳥を体に浴びてるという感じ。鳥浴。ニューファンドランドで最も有名な観光名所である世界有数の鳥名所セントメリーズにセントジョンから片道3時間かけて行く気はしないが、それに匹敵するような体験をここで簡単に提供してもらえて本当によかった。お手軽バードウォッチングは素晴らしい。

 ボートを降りると事務所でピンを渡され、壁の世界地図にどこから来たのか刺してくれと言われる。日本から来てるのは俺だけだった。まったくファーイーストから見たら地の果ての、ファーファーウェストの島である。



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 この鳥と鯨ウォッチングはこの旅のメインイベントとして申し分ないものだったので、明日は博物館訪問等の軽い市内観光で後悔なく旅を終われそう。あさっては帰宅である。長い旅だった。毎日イベントだったので長く感じるんだろう。

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■13/07/14(日) □ シグナルヒル
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 ニューファンドランド最終日、セントジョンズ地質学センター。ニューファンドランドはパンゲア大陸分裂の形跡をいろ濃く残す地質学者のドリームランドだそうで、石がたくさん飾ってある。よくできた展示だが、本物の石を見それがどうできたかという地質学的考察があっても素人にはどうということもない。


シグナルヒルから港を見下ろす姫。
「またつまらぬものを撃ってしまった。」

この世に戦は尽きぬのか……
どこのミュージアムでも思うが、書物で読めるような情報を旅行中に半日使って読むのは時間の無駄だよな。すべてのミュージアムは移動を止めずに読めるツイートみたいな 140 字以内に説明を収めるべきである。まあおとといの州博物館 The Rooms でも歴史部分は興味が湧きすぎて長い説明でもけっこう読んでしまったが、コンサイスにうまくツイートされていたらもっと多くを読めただろう。



 そして 1901 年に大西洋間の電信に初めて成功したというシグナルヒルを見て観光は終了。ここはセントジョンズが一望できる絶景だった。町全体を眺めていて思うが、俺が住む西海岸は東海岸よりも雨が多く温暖なおかげで、景色に潤いがある。セントジョンズは住民の努力で庭木や街路樹がきれいに整えられているが、基本高い木は育たない気候で灌木ばかりなのだ。BC は緑に恵まれている。

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■13/07/15(月) □ 帰宅ハイ
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 長い旅の終わり、小さなエアポートに日焼けしたアジア人バックパッカーがいる。「あれはきっと日本人ね」とM。たぶんね。なぜわかるのかと萌が聞く。バックパッカー、貧乏旅行はヒッピー文化で、中韓は国としてそういうものを経験してないからね。後でもう一度すれ違うと彼はやはり日本人だった。俺はバックパッカーだったことなどない軟弱なツーリストですが、頑張ってください。

 帰宅。東海岸から帰ってくると、BCは山があり緑が濃く本当に豊かだと思う。そして家に帰り荷物を解くともう快適すぎ。2週間ぶりのNHKがしみじみ気持ちいい。取るに足らぬ番組を流し見していると、外国から日本へ帰ったみたいな擬似帰朝フィーリングで心がウキウキしている。帰宅ハイだなこれは。自宅ハイ。

 東海岸では日本食はスシしかなく(アジア人自体が少ない)、肉+ポテト or 魚+ポテトばっかり食ってきたので、白いご飯が食べたくて仕方がなかった。今日はとにかく米のご飯となにかテキトーに作ろう。納豆もいただこう。