2013/12/07

日記「初のグレイト合唱」

「子どもとの英会話」「SONGSポールマッカートニー」「防水カメラ導入」「キャメロットを覆う影」

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■13/11/07(木) □ 初のグレイト合唱
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 【リメンバランスデー】萌中学の戦没者追悼式。セレモニーは毎年似たようなものなのだが、今年は合唱部が素晴らしかった。音楽ド素人で曲のテンポに指揮を合わせられなかった合唱部顧問のマダムCが今年なぜか指導を降りてくれて、音楽教師 Mr Bt が指揮を取ることになったので期待してたのだが、期待通りによくなっていた。

 元ジャズマンである Mr Bt はブラバン指導は今ひとつなのだが(専門はサックスだそうで、自分が弾けない楽器やクラシック系の曲は指導できないんだと思う)、さすがにズージャマンで歌ものはこなれており、大きなアクションでキューを送るのでキッズの声が以前の倍は出る。声のタイミングが揃うし声量が倍なので、ダイナミックレンジが昨年比4倍。この合唱部は前1列だけがマイクを使い後列はマイクなしという馬鹿げた方式なので、以前は後列の声は聞こえず歌うだけ無駄だったのだが、今回は全員の声がマイク音量を上回りちゃんと分厚い声となって聞こえた。これこそ合唱だよな。よしよし。

萌は今回歌わずに裏方としてギター演奏に専念。反抗期で俺にあれこれ言われるのは嫌がるのでギター指導はできず、「とにかく照れてにやけるのはよくない。自意識過剰にならずクールに音に集中しろ」とだけ言っておいたのだが、非常にクールにやれていてかっこよかった。音も聞こえたしね。後でビデオを見て自分でも喜んでいた。俺がいい演奏に喜んでいることにも喜んでいた。



 同じく Mr Bt が指導するブラバンも、合唱部サクセスとの相乗効果なのかいつもより音が大きくパンチが効いており、楽器のチューニングも前よりもだいぶ合ってきてよかった。これまで見た中で最高だった。終わった後俺は Mr Bt を捕まえ、今日の音楽はどれもグレイトだったですよミスターと声をかける。BGM に「When September Ends」を使った演劇も簡潔でドラマチックで美しかったし、3年目にしてこれまででダントツな皆のパフォーマンスだった。やっぱりいい演奏って波及するよな。

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■13/11/14(木) □ 子どもとの英会話
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 iTunes の阿呆さのせいでまた萌とケンカになった。iTunes と iPod の組み合わせは、俺がこれまでいじったコンピュータ機器で唯一動作ロジックがわからないシロモノで、シンクさせたいものがせず、させたくないものがする。あれこれやってると萌が手間ひまかけたプレイリストが消えたりするのである。

 ケンカしたあと、「私も萌も英語で話すと言葉がキツすぎる。これからは日本語だけで話そう。日本語だと私らはキツイことを言えないから」と決めた。俺も萌も日本語だとこんなキツい言い方はしないという言い方を英語だとしてしまう。俺は外国人だから言葉がこなれてなくて硬すぎ、萌はティーンエイジャーだから言葉が粗雑すぎ、ガチガチぶつかって音を立ててしまうのだ。萌はもう英語8日本語2くらいの語彙バランスになってるので会話を日本語に限定すればよけいに会話は減るが、お互いが不愉快な思いをするよりマシである。

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 英語というのは子どもと会話する上であれこれ不都合がある。たとえば子供は母親を「mom」と呼ぶのだが、子供との会話内で俺が妻をマムと呼ぶことは文法慣習上できないので「your mom」としか言いようがない。自分の妻を「your mom」と呼ぶ以外会話ができないというのは変な話である。

 逆に妻が「your dad にこう言って」と俺への伝言を話してるのをまた聞きすると、なんか離婚した夫婦が子供を伝言役に使って会話しているみたいだなと異様な感じがする。日本語の「お父さん」「お母さん」にはそうした相対性を表す言葉ではなく、家庭内での位置を表す便利な言葉だと思う。

 また子供に「ユー」と言われると、英語に上下ポジションはないのだと理屈はわかっていてもいい気持ちがしない。たとえばなにか失敗を「お父さんがやったんじゃん」と言われたらそうかと思うが、「you did it」と言われると直截的で身もフタもない。せめて「you did it、お父さん」といってほしい。

 英語人でも大人はそういう気持ちの機微がわかり、you を使うときはそこに必ず名前やハニーを添えてクッションとするわけだが、ティーンエイジャーはむやみに自己主張が強く、言葉を和らげる努力をしない。日本でも同年代だと似たようなものなのかもしれんが、日本語ならばこんなつまらん会話のアヤでカチカチ火花が飛んだりはせんと思うのである。

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■13/11/21(木) □ SONGSポールマッカートニー
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 俺がずっと一緒にやっていたビートルズ狂のドラマーが、ポールマッカートニー in トーキョーの曲目解説をメールでしてくれた。ビートルズのことなら彼に聞くのが一番楽しい。



 俺も NHK 国際で【SONGS ポールマッカートニー】を見た。ラスベガスのライブ映像の「マジカルミステリーツアー」でポールがベースを弾くのを見ると、うわーとフレットを押さえる右指を見てしまう。ほんとにあんなベースラインを弾きながら歌えるんだ。いまでも。伝説は本当で、今でも本当のままなんだという感動であります。


 続いてリンダとウィングスの映像。ウィングスでベースを弾くポールの姿は圧倒的にカッコいい。いま気づいたんだけど、若きポールは音の2倍速で体がリズムを取っている。黒人ソウル的。ウィングスの他のメンバーは1倍速。やっぱり違うな。音楽の神と相思相愛だよ。

 俺は若い頃ディスコでボーイジョージみたいに踊りたくて踊れなくて、クラッシュでパンクな縦ノリしかできず(笑)悩んでいたのだが、プリンスのビデオを見て彼が音の2倍速でリズムを取ってることに気づき、以後どんな曲でも1倍パンクか2倍プリンスの選択で気持ちよく踊れるようになった。

 しかしカナダの人々はリズム2倍速取りなんてまったくせんので(腰を落としてツイスト風に踊る人が多い)、こっちのディスコで踊ると俺だけ頭がひょこひょこ群衆から飛び出してしまう。それでお前のダンスはヘンだと笑われ、わかってないのはお前らだ愚かなるカナダの衆よと憤っておりました。ヘイ見てみなよ。ポールマッカトニーも2倍速なんだぜ。

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■13/11/22(金) □ 防水カメラ導入
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愛機 PEN E-PM1 は手ブレ補正不調で保証修理中なのだが、カメラを持って家を出るのが習慣となってしまい、なにもなしでは心もとないので久々に隠居状態だった Powershot A530 を持ち出した。こんなにフォーカスが遅かったっけと驚く。

 撮ったものを見てみると、やっぱこれもいいカメラだな。6年落ちのコンデジではあとから見てはっとするような絵が出ることはもちろんないけど、壊れることもなくよく頑張ってくれた。

 Mが誕生日に防水カメラを買ってくれと言ってるのだが(週末のボート漕ぎや旅行でのダイビング用)、これが健在なのにさらにもう1台は必要ないなあと感じる。買うならば防水に加えなにかもう1つウリがあるものがほしい。望遠とか、超絶マクロ性能とか、PEN にないものが。

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 調査すると、いまカナダで手に入る機種中でうちに向いてるのはやはりオリンパスとなった。

オリンパス TG-630 Tough
28 - 140mm (F3.9 - 5.9)
WATERPROOF 5M
Super Macro Mode: 〔3cm〕
Magic Filter

 決め手はスーパーマクロがあることとなによりも【オリンパスの最強アートフィルター】が PEN 以上に完備してることで、この2つがあると実際これが萌のメインカメラとなるかもしれない。ズームも長いし、景色がちゃんときれいに撮れるようなら修学旅行のケベックにもこれを持って行くことになるだろう。

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 【TG-630】店でいじってみた感じモード選択なんかは評判通り超やりにくいが、オリンパスのモード体系は PEN で慣れてるのですぐに操作できた。フォーカス速度や撮れる絵は万全という感じ。140mm は前のキャノンと同じなのでそんなにズームはしないが(防水カメラは超望遠は無理)、手ブレ補正もあるので前より使い出はあるだろう。

 3cm のスーパーマクロは楽しい。ラフモノクロームフィルターがないのだけが残念だが、それと操作性以外に欠点は見当たらないので決定。プレゼントなのでまだ開けられないが、けっこう楽しみである。

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■13/11/24(日) □ キャメロットを覆う影
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【MK 家ゲーム会】今日はリクエストして大作【キャメロットを覆う影】を出してもらった。迫り来る悪の魔手から城を守る俺たち騎士の協力ゲーム。「僕は聖剣を回収してくる」「私はピクト人を退治してきますわ」と各所に散って仕事をする。

 派遣先で騎士として気分よく活躍していると、すぐにその仕事に必要な白カードが枯渇してしまう。白カードは城に戻らないと取れないのだ。めんどくさいのうといいつつ城に戻ると、悪の黒カードがまた聖剣を沼の反対に押し下げてしまったりする。おのれ。とか言ってる間に気がつけば城は投石機に囲まれ、これ以上黒の悪カードで投石機かピクト人を引いたら負けという事態になってしまった(写真はその状態)。なんでこんなことに。

 「仕方がない、俺は黒カードを取らないために命を削るヒロイックな行動を取る。誰かその間になんとかしてくれ!」という感じで盛り上がりました。結局敵に負けたけど。

 例によって英語圏産ゲームにつきもののカードの長文効果テキストがもっと簡潔だといいなあと思ったが、これは英語の説明文というもの自体が持つわかりにくさかもしれない。俺は協力ゲームは工夫の余地がない義務的行動が多いように感じ好きではないのだが、これはなかなか面白かった。

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 続いて「ドミニオン拡張・異郷」。MKはドミニオンを持ってないしやったこともないのに、なぜかこんな拡張を買ってきた。こいつはゲームは好きだが買い方がおかしい(笑)。俺と姪のゲーマー娘SPがドミニオンを知ってるので、いい機会だからとインストプレイ。

 拡張なのでどのカードも効果がひと捻りされておりテキストを熟読しないとわからないが、ドミニオンの効果テキストは他のゲームよりは簡潔なのでそんなに苦労はしない。数順するとゲームカンがいいマイクは手順をすぐに飲み込み、雑魚カードを捨て圧縮を始め、ゴールドばかり買うようになった。ドミニオンで強い戦法である金買い戦術にすぐに気がつくとはさすがである。

 「お前そんな金ばかり買って、金が金を生む世の中なんておかしいだろう、もっとクリエイティブに実業をやれ」と非難するもワッハハーと笑って取り合わず、俺が後から猛追したが彼の勝利。

 ドミニオンはオンラインと PC 版のソロしかやったことがなく本物は実は初めてだったが、他のプレイヤーがやってる間にカードをシャッフルしながら順番を待ち、自分のデッキからいいカードを引いて回していくのは、これはやはりほんとに楽しいなあと思った。この拡張よりも効果がシンプルな基本セットのほうが間違いなくいいけどね。

 今日遊んだ 20 歳のSPは「ラブレター」の大ファンだという。デザイナーは日本人でツイッターにいるよと教えると、ぜひメッセージを伝えてくれと頼まれた。「ラブレターは最高、大好きで拡張も買ったのよ、I love it!」だって。

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