2014/11/14

日記「女子サッカー:カナダvs日本」

「言ったじゃないか」「スタジアム写真反省」「ミカサのハロウィーン」

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■14/10/27(月) □ 「言ったじゃないか」
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昨日台所で飯を作りながらリビングルームの日本語 TV から聞こえる M ステの音を聞いていて、J ソウルというのが音楽としてすごく古いなと感じ、関ジャニというのがおお新しいと感じて TV 前に行ったら、「泣くなはらちゃん」の田中さんと「ごめんね青春」の先生が歌ってた。どっちもこのグループの人たちだったとは(笑)。

 「言ったじゃないか」。あそうか、クドカンが書いた「ごめんね青春」の主題歌なのか。そりゃイイわけですね。クドカンがやってたバンドより若い分馬鹿さが噛み合ってていい。クドカンという人はバカだった俺たち私たちのロックンロールを歌い続ける人なんだなと俺にもわかってきた。Exile や J ソウルの人たちの美意識の対極にある。

 世の中は音楽に限らずロックンロール的なものを感受する人としない人に分かれているらしい。「ごめんね青春」の視聴率が悪いそうだけど、俺の見た M ステにその理由のひとつが見えた。ロックンロールより Exile に反応するアンテナも日本には多いのだろう。



 「ごめんね青春」2回目を見る。満島ひかりの「で?」という前のめりのツッコミと同じで、1シーンを切るのが普通のドラマより 0.5 テンポくらい明らかに速いなこれは。だからながら見の俺は処理速度が追いつかず、何かを見落としてる感が常にある。まあ自分が悪いので前回同様二度見ます。

 録画を巻き戻しつつチビチビ見ると実に楽しい。本当にハイファイというかハイレゾリューションで、隅から隅まで拡大して見たくなる。シーンのつなぎをコンマ数秒ずつ切り詰めた上に蜂矢先生が「私の言葉をリピートするな1行無駄!」と説教する、この究極の高密度感よ。

 日本語 TV での「ごめんね青春」の英題が「Saving My Stupid Youth」となってるのにさっき気がついた。いいですね。「我が愚かなる青春の救済」かな。救うことができなかった3つの青春を救う平助先生のお話なんだね。




【SEX PISTOLS - The Great Rock'n Roll Swindle】

 「言ったじゃないか」を聞いてこれを思い出した。英国のバカな俺たち私たちが歌いまくる「偉大なるロックロールの詐欺師」。クドカンはグループ魂でギターを弾くとクラッシュのミックジョーンズそっくりなんだけど、やってること全般はセックスピストルズっぽい。

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■14/10/28(火) □ 女子サッカー:カナダvs日本
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 学校で萌をピックアップしローヒード駅へ向かう。学校で萌と仲がいいという日系少年をはじめ今日試合に行くやつがけっこういるとのことで、萌が非常に盛り上がっている。久々に車で一緒の遠出なので、用意しといた「ジョンの魂その他これ聞かなくてどうすんだお前集」を聞かせる。「マザー」と「ゴッド」はスゴイ…と感じてた様子。「ジェラスガイ」「ウーマン」は一緒に歌った。



 6時に無事スタジアム入り。明るいスタジアムの光景にすげえと言いながら食べ物を取る。目の前で川澄ちゃんたちがウォームアップをしている。なんと小さいのだ日本女子代表選手たちはとしみじみ驚く。川澄は結局試合では見れなかったのだが、彼女らスターは全員ベンチスタートだったので目前でウォームアップを念入りにやってくれ、ボールを蹴るところをたっぷり見れて眼福であった。



 昔カナダ男子代表のW杯予選を見に行ったら、カナダに住む相手国出身の移民が超集まってて超国歌うたって超感動したんだけど、昨日の君が代も俺の後ろに声の大きなおじさんがいて熱唱しなかなか感動的だった。ムスメは君が代を「荘厳すぎてむしろ不吉!」といつも笑うのだが、昨日は歌っていた。試合開始。

日本の先発は前ワールドカップ優勝メンバーがDF2枚と阪口のみというBチームだったのだが、カナダに力みがあり中盤で突っかけてはプレスを交わされ、ラインを上げすぎた3バックがサイドの裏を日本の20番に取られ何度もピンチを招く。20番いいなと思ったらなんと大儀見の妹、永里だった。ゴールは時間の問題と思っているとコーナーからのこぼれ玉を永里が左足で見事にミートしゴール。ベンチのお姉ちゃんに駆け寄って喜んでおりました。

 カナダも散発的に攻め込むが前半いいところなし。フィジカルな競り合いでもボールを奪えない。逆に日本は小さいんだけど、若手でさえもカナダのフル代表とバチバチ当たり体を前に差し込んでボールをキープできる。やはり世界レベルで戦えるよう鍛えられてるんだなと思った。カナダがボールを持てるのは無為に高い位置にいる DF3枚だけで、ここからいいボールが出るわけではないので攻撃の手がない。


日加キャプテンのつばぜり合い。
実際ピッチを見てうまいのはシンクレアだけなのだ。シンクレアがキープし崩すとゴール前にシンクレアがいない。シンクレアがゴール前に行くと真ん中で組み立てるシンクレアがいない。大学生の頃から絶対主力でいま31の彼女が、今もカナダ随一のワールドクラスと言わざるをえない。女子W杯カナダ大会は来年なのにこれではと心配になる。0-1のまま前半終了。後半早々にカナダが追いつき、日本が早めに主力を全部出すという展開を希望。



 【後半】大野と大儀見が入る。しかしカナダの組織に修正が入り、左の永里と右の大野にボールがまったく渡らなくなった。これでようやく五分の展開となり、カナダが人数をかけ押し込んで同点。この後は日本も次々にスターが入り、双方好機を作る楽しい展開。俺は日カ双方をほぼ均等に応援しており、日本を応援する娘が「なんでカナダを応援するの」と文句をいう。いやだって来年W杯のホストなのにホームでいいとこなく負けたらかわいそうじゃん。双方いいゲームをして日本が勝つというのが理想なのだ。

 シンクレア、大儀見、大野、宮間などがボールに触るとやっぱり違うな。崩れた体勢で触っていてもボールを活かしてしまうワールドクラスは、本当にすごいね。たとえミスでボールを失っても、あれだけうまい彼女らが触ってコントロールできなかったのだから他の誰にもできないと感じさせるだけの説得力がある。宮間はハーフタイムにはリフティングをやってたのだが、もう小野でしたよ小野。すごいスキル。その宮間が後半遅くに入ると GK や CB に猛烈なプレスをかけてペースを作っていた。日本女子は強いよやっぱり。ボール扱いがうまいだけじゃない。

そして大儀見のファインゴール、カナダが魂の反撃から押し込んで最後に追いつき、最後の最後にサブの鮫ちゃんがロスタイムに敵からかっさらい独走し、1対1を見事にぶち破り決勝ゴール。いやはや盛り上がった。日カ半々観衆皆満足のゴールフェストであった :-)

 萌の横はカナダ女性だったのだが、勝利に喜ぶ萌に「あなた日系カナダ人なんでしょ。グッドゲームになってよかったわねえ」と微笑みかけてくれた。前半のカナダは相当にしょうもないデキだったのだが太鼓やボコボコ音がするスティックで観衆はみな鼓舞し続けていたし、本当に頑張ってほしい、来年のW杯。

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■14/10/29(水) □ スタジアム写真反省
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 昨日スタジアムで萌の同級生の日系少年と会ったのだが、今日は当然ながら学校でえっらい盛り上がったらしい。「サメジマがすごかったよね最後、that wasインクレディブル!」って。はは。鮫ちゃんが左サイドを抜けてくたびに「サメちゃん走ってる!」と俺は叫んでいた。気持ちよかったなあ。

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 昨日のスタジアム写真は、明るかったので屋外設定 ISO800 のまま MZ40-150mm をつけて撮っていたのだが、シャッタースピードがだいたい 1/125s あたりだったので換算 300mm の最望遠はブレが多かった。連写したのでいいコマはあるが、決定的瞬間がブレてたのも多い。

 ISO 上限を 1600 くらいにしとけば 1/160~1/200s になりもっとヒット率が上がったはずだが、試合に熱中していてカメラ設定など詰めてる余裕がなかった。何事もやってみて初めて分かることがあるカメラ修行。

 しかし点が入る流れというのは現場で見てるとわかるもので、ゴール時は全部シャッターを切っていたな。フレーム内にボールがちゃんと入りブレが止まったのは少ないが。

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■14/10/31(金) □ ミカサのハロウィーン
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ハロウィーン、萌は見事にミカサとなった。これまでのハロウィーンベストはカオナシだったんだけど、夏休みからこつこつとアイテムを手に入れ用意してきたこの「進撃の巨人」ミカサも相当にいい。今夜はうまい具合に週末のハロウィーンなので、友達のところに泊まり込みで盛り上がるとのこと。



6時半、西海岸もハロウィーンが始まりました。あちこちで、花火が上がり、興奮したグースたちがギャーギャーと鳴きわめき不気味に盛り上がってまいりました。

 萌が作ったかぼちゃランタンに初めて火が入った写真を、友達の家でハロウィーンパーティ中の彼女に送る。パーティで盛り上がるガールズの写真がリプライで手元に届く。毎年恒例の行事の過ごし方が少しずつ変わっていくな。

 子供たちが通りからいなくなるまで玄関に待機してなきゃならないのだが、いまの俺にはギタレレがある。ギターは最高のヒマつぶしツールだ。ニールヤングのコードを拾い気分よく歌っては、ドアのノックで我に返る。

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 8時、15分以上誰も来なくなったので2階に上がりお茶を入れ、「マッサン」を見る。大作社長が今さらエリーとの結婚について恨み言をいう。エリーのせいでウィスキーが作れなくなったわけじゃないのだが。思い描いた政春との未来がすべて水に流れ、悲しみがそうしてこぼれ落ちたのだろう。

 退社していく政春の姿が叙情的にゆっくりと描かれる。優子を見送り、エリーが政春の胸で泣く。政春がエリーの子供じゃなく、50/50な大人のパートナーらしい振る舞いをしたのはこれが初めてだよね多分。ケンカも友情も仕事も全部優子さんのおかげだった、住吉時代の終わり。

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