2016/11/24

ムスメ演劇部ショー





ムスメ演劇部のショーを見る。晩飯またぎの夜練や土曜出までするという彼女が経験したことがないほど真剣な部活だったのだが、その甲斐があるデキだった。部活いいよな部活。

カナダ中高の演劇は日本のあの不自然なほど滑舌がいい舞台用演技はやらず映画TV風演技なので、うまい子なんかすごいな即プロ戦力だなと思うが、声が小さくて台詞が半分以上聞き取れない。

なので終わってから「あれはどういう意味だったの?」とストーリーを解説してもらった。ああそういうことか、なーるほどね。「最後のあいつのスピーチはよかったね、あいつはなりたければプロになれるよね」というと、「he's my friend!」とすごく喜んでいた。そうかいい友だちを持ったな :-)

200年前のロンドン貧民街を舞台にした芝居で、みんなちゃんと英国訛りで芝居をしていた。これもうまい子とそうでもない子がいたが、やればみんなそれなりにできるんだなあと感心しましたで。ワイはたとえば関西弁で芝居なんてできまへん。

 娘は持ち台詞の少ない群衆の一人だったが、ステージにいる間は切れ目なく表情で演技していてその真面目さが非常によかった。生き生きとしていてビジュアルインパクトもあったと思う。



しかし XZ-2 のレンズの明るさとブレ防止の強力さにはたまげている。



ライトが当たるステージ上は 63mm 1/60s ISO200で楽勝。



この薄暗さでさえ 72mm 1/15s ISO1000 で楽勝。うちの M4/3 の PEN E-PM1では、この暗さでブレずにはまず撮れないと思う。夜間撮影ではコンデジなのにこっちが完勝なのであります。いやはや。

2016/11/18

青春のペイン




いろいろと悩み多き年頃の娘にディランやジョン・レノンを聴かせ、サリンジャーとか読ませようとあれこれ画策している策謀家の父である俺。おのおの、抜かりなく。

娘に読ませたいおすすめ図書を借りてきた。「なんすかこれ」。ライ麦畑のキャッチ君だよ、有名だろ知らないのかよ。市営図書館の司書さんは、『これを課題で読ませる高校があるのよ。議論を呼ぶところよね』と眉をひそめていた。保守寄り司書さんなのだろう。私はこの図書館のおしゃれ司書さんとウクレレ部リーダー司書さんのファンです。

ライ麦畑のキャッチ君はロック詞のようにリズムがあり読みやすい。それこそこれを近年訳したという村上春樹を読んでるがごとくすいすいと読める。しかしペーパーバックは日本の文庫本よりも紙質が悪く、字と地のコントラストが低いので読みにくい。文庫本で読みたいですわ。



こないだ聴かせた「マインドゲームズ」に娘はピンとこなかったようなのだが、今朝かけた Mother、Isolation、God の「ジョンの魂」主砲3発は届いた気がする。助手席の彼女の顔を伺ったりはしなかったがこの歌詞の一字一句が、青春のペインに届かないわけがないなと思った。

「Mother」を聞きながら娘に話す。「私は子供の頃、ジョンのソロはよくわからなかったんだ。彼が亡くなったとき友だちのフォーク野郎がわーわー泣いてね、彼の家でこのアルバムを聴かせてもらったんだ。なんだかわからないがすごい歌だと思ったよ」。

数年前帰郷したときに、そのフォーク野郎父娘と夏祭りで出くわした。髪ボサボサで若干フーテンな俺をいぶかって彼の娘が「誰なの誰なのー」と訊ね、俺が代わって答えた。「私とお父さんはバンド仲間で、君のお父さんはカッコいいフォークシンガーだったんだよ」。嘘だーと娘さんうれしそうだった。

2016/11/07

ゼルダの秋



猫のトイレを掃除していると、必ずご利用の本人がやってきて俺の足に背中をすり寄せゴロゴロいう。これは感謝されてるんだよな明らかに。いや礼には及ばんよ。写真はリビングの置き猫となっている利用者。福を招いておくれよキャット。



冷えてまいりました。こないだゼルダ「風のタクト」の感動のフィナーレを迎えたのだが、すぐさまうちの Wii/Gamecube 環境でやれる残りのゼルダ、「時のオカリナ」を買ってきた。ファンクラブかなにかで配布されたという非売品にしてシルバールピー級(たぶん)の希少品、「ゼルダコレクション」をゲットしたのである。『初代ゼルダ』『リンクの冒険』『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』が入っております!

 『時のオカリナ』はさすがにこれくらい古くなると、絵とコントロールがつらい。N64 のゲームだから PS1 と同世代だろうと思うけど、FF7 あたりより絵も動きも古くて目が疲れる。『時のオカリナ』からわずか4年後の『風のタクト』の絵の美しさ、リンクの表情の豊かさは画期的だったんだろうなと改めて認識した。Gamecube シーン自体が PS1/2 の陰に埋もれてたのかもしれないが、『風のタクト』の美しさは永久に語られるべきだと思う。

 しかし『時のオカリナ』のデモ画面でわかったのだが、『トワイライトプリンセス』のハイラル世界はこのゲームのハイラルが元になっていたのね。そこはリバースなつかしくてうれしい感じ。最初の村も似た雰囲気。

 木の神様を訪ねて最初のダンジョンへ行くと、これより新しいのを3つやってゼルダ文法とコードがすでにわかっている俺たちがやっても、しばし詰まるくらいの謎が最初から仕掛けられている。偉大だなあゼルダ。デクツリーから石を託され、ハイラル城へ行けといわれる。さっそくか! ワクワク。




この2枚はハロウィーンの夜、新カメラ XZ-2 の暗所性能テスト。ほぼ真っ暗でフォーカスも合わなくても、1/5s でとにかくブレないのがすごい。交換レンズ式のミラーレス一眼よりも、レンズ固定のコンパクトはブレ防止機構をアグレッシブに効かせられるのだそうだ。