2024/05/05

【まとめ24年4月後半】将軍2024はマリコサマのもの

「人生の名作・ブラッシュアップライフ」「快適なFire TV Stick」「歴史的演奏・ブルージャイアント」「白いGF5がやってきた」「LUMIXで撮る春」「将軍2024完」「好きにならずにいられないバービー」「エルピス・政治の安定とは」ほか

■4月16日               今期も朝ドラがすごい

#寅に翼 流れに棹さすとうんざりさせられ、描く夢すらも下衆な者らにぶち壊される。嫌な世の中じゃあありませんか。ほんとに朝ドラは毎作すごいね。シンパシーしかない。前作今回みたいにちゃんと怒ってくれるヒロインはすばらしい。


■4月18日                Aikoオーディナリー

99岡村とaikoが歌について話していて、岡村がアーティストは曲をヘンにアレンジしてほしくないとファン目線でものをいうと、aikoも「タメたりビブラートかけたりね!」とまったく同じ目線なのでうれしかった。ミックジャガーもポールマッカートニーもタメたりせんもんねw 

aikoを好きな娘にもaikoかわいいよ、見るといいよと知らせた。She's such a nice & ordinary person for a genius singer, you gotta love her🙂 

■4月18日               25年前に探した廃道

かつて廃墟の番人をやっていた俺に訴求するものがあり、ネットTVで名古屋のTVの #道との遭遇 『千曲川の水害と闘ってきた廃道』という番組を見ていたら、見覚えある景色が出てきてあっと声が出、奥様を俺のTV前に呼んだ。「ちょっとこれ見てホラ!」 

「OMG、昔探した洞穴じゃない!」「やっぱりアレは上田にあったんだよ!」

長野に住んでた98年頃、新幹線の上田駅あたりから見えるあの山腹の謎の巨大穴を探し、俺たちは軽自動車で千曲川左岸を何時間もうろつき、ついに見つけられなかったのである。千曲川が掘った自然の洞穴だったのか!

地元民にいくら尋ねても「知らないね、サア帰った帰った」と教えてもらえないので、横溝正史的な隠し穴だったかと断念し帰ったのだが、あれから…26年? も経って、まさかネットTVで見つけるとは。有名な場所だったんじゃん半過岩鼻、なんで教えてくれなかったの地元民w これは近くで見たかったなあ。 


■4月19日            人生の名作「ブラッシュアップライフ」

北米日本語TVがなくなりネット動画生活に移行して出会ったNetflix #ブラッシュアップライフ というドラマが秀逸で、10話を一気見してしまった。こんなのっていつ以来だろう。早くして事故で命をなくし、人生を生き直して少しずつ修正し、徳を積んでいく安藤サクラのお話。

終盤はもう泣いたな。友だちに会えるとかお茶を一緒に飲めるだとかの些細なことが、数百年の長い長い長い人生で最高の喜びだなんてことがありうるのだ。人生ってそれほどに素晴らしいという物語であり、バカリズムの才能には恐れ入りました。最高すぎる安藤サクラでした。


■4月19日            快適なFire TV Stick

ネット動画は【Amazon Fire TV Stick】というHDMIに差すwifi受信機で見ている。わずか$50でNetflixもYoutubeもTVで見れありがたい。俺はこれまでPCを2画面につなぐのが面倒であまりネット動画を見てなかったんだなと自覚した。TVで見れるなら見るのである。快適。自分のAmazon Photoに上げた写真をスクリーンセイバーで出せるのもナイスw

ただ【Fire TV Stick】のUIはかなり全面的にデキが悪く、リモコンからしてボタン配置が悪い。位置的にどうしても押してしまう位置にあるHomeボタンを押すと再生ブチ切れ、イラつき頂点に達する。防ぐ方法はないので、物理的に隠してしまったw まあ安く至便なのでここは我慢か。


■4月20日             岸田総理無情

#ゴールデンラジオ #ss954 で青木理氏の能登レポート。「前回訪問時から何も変わっていない。鉄骨が物悲しくサビているだけ。東日本震災時には撤去のため動いた行政が動いていない。非常事態宣言を欲しがる党が非常事態には仕事をしない」――これを放置し外遊で大ウケし、喜悦満面の岸田総理って…🙁 

#ゴールデンラジオ 金子勝氏。「人気のあった安倍さんでも支持率を気にして不人気な法の強行はある程度セーブしたが、岸田さんは支持率すら気にせぬ『無敵』の総理となっており、ただただ地位保全のため法を通している」。ほんとそう見えますわ。 岸田総理無情。


■4月20日              歴史的演奏「ブルージャイアント」

Netflix #ブルージャイアント 「俺は世界一のジャズプレイヤーになる」。ロックの場合「俺はキース/ペイジ/布袋になりたい」とは夢見ても「世界一のギタリストになる」という方向で燃え上がることはあり得ないのでw、ジャズってこんなスポ根世界なのかなとストーリーはあまりピンとこぬまま、音と演奏シーンの素晴らしさを堪能する。 

ピアノがとんでもないし、音と体の緻密なシンクロにライブ演奏を見るあの快感をたしかに感じる。すごいな、この演奏シーンはモーションキャプチャなのかなと途中で検索すると、やはりそうらしい。そしてピアノは上原ひろみ!! そりゃすごいわけであるww 

そして最後の演奏は、こ、これは録音が残され伝説が後世に語り継がれる歴史的な演奏だなと思った。絵に描かれた架空の世界なのに。出ている音と画面は別ものなのに一つの感動を生んでいるのは、「ボヘミアンラプソディ」のライブエイドと同じだ。拍手、『BLUE GIANT』。





■4月20日                      漫画アニメ化の難しさ

『BLUE GIANT』のアニメは音楽も含めて原作のイメージを見事再現してるらしいのだが、同じくNetflixにある「スキップとローファー」は俺のイメージとは大幅に違っていた。原作は清廉さと青春のギクシャクがギャグ要素をたっぷりと含んで描かれこれはすごいなマンガ文学賞モノだろうと感嘆したのだが、正直よくある学園アニメにしか見えなくなってしまった。ギャグ要素のあるマンガは絵とテンポ感と声優でガラリと印象が変わってしまうんだな。難しい。


声優がアニメ声優だから、ストレスに弱い地方の神童女子高生みつみも、声が弾む普通のアニメ少女になってしまう。孤高の村重も志摩も普通のアニメクール女子とアニメ男子。マンガのアニメ化って普通にやると、全部そういう量産型キャラになってしまうのかもしれない。惜しい。だからジブリは声優を使わないのだろうとつくづく思った。


■4月21日                  白いGF5がやってきた

以前使ってたLUMIX GF2の色が好きだったので、安いのが出たら買おうと思っていた後継機GF5が今日出て、買ってしまいました! 極小ズームPZ1442mmつきで、しかも同世代のライバルにしてわが初代マイクロ4/3機であるオリンパスE-PM1と同じホワイトちゃん。どちらもカワイイなあ。 

   

小さなカメラは常に携帯し町をパチパチ撮るためにほしかったわけで、こうして駅や電車とかで取り出せるガジェット感がいい。ただPZ1442はレンズ手ブレ補正弱いな! そういう評価も読んである程度覚悟していたが、望遠側のヒット率が低い。GF5もGF2より小さい分振動しやすいのだと思う。

 

画質はGF2から2年(2012)で飛躍的に上がっている。GF2はISO800ですらきつかったが、1600が同世代同センサーのE-PM1よりきれいに発色してくれとてもいい。屋内で使い物になるとは思わなかった。すごい。そしてこのPZ1442の写りはいいなあ。ブレさえ抑えればキレもボケもきれいで、単焦点みたいな写りをしてくれる。25mmまでならスローでもブレない。

さっそく午後GF5+PZ1442で庭仕事をする奥様を撮り、いい写真が撮れた。俺はこうして誰に言われるでもなく草むしりとかしてる無欲な奥様が好きで、いつも撮りたくなるんです。このレンズはいいなあ。手袋の質感とかとてもよく出ている。


■4月22日                         将軍2024はマリコサマのもの

#Shogun マリコサマが9話で大阪方と対峙する。アンナ・サワイはこのドラマでエミー賞にノミネートされるだろう、彼女が取るべきだと話題になっている。ドラマがどういう結末を迎えようと、彼女の存在感は圧倒的だ。「将軍」というより「マリコ」という名のドラマなのではないか。 

真田トラナガが案外出てこず活躍もせず、マリコサマの忠義に見合うほどの殿には今のところ(つまりシーズン1では)見えないのが惜しい。まあ最終話で一気に真田広之バンザーイになるのかもしれないけどw

英語耳で見ているとマリコの台詞は、「~でござりまする」から間髪入れずそれを的確なハードボイルド英語で按針に伝えるのがしびれるほどカッコよかった。通詞としてのとんでもない有能さが、声の弦楽器的なビロード感も相まって、英語圏での大ウケにつながっていると思う。

やはりハリウッドの脚本は台詞に力がある。按針に「トラナガサマは何言ってるんだ?」と問われ、ときに「You don't need to know」とさくっと答えるマリコの水際だった間のよさと格調が、身分的には何故なのか不明ながら、大阪城でもこうして大名級のリスペクトを受けることに説得力を持たせていたのである。


■4月22日              日本の学校はチャイルドライク

#新しいカギ 若い芸人たちが高校を訪れ全校生徒とかくれんぼ等で遊ぶ番組を2時間も見てしまった。楽しかった。

カナダでは高校大学はもう学生大人扱いというか、学祭もなく祝祭感が全くなくなるので、娘を見ていてかわいそうだなと俺は思っていた。こうして子供でいられるところは日本の学校いいよね。チャイルドライク、無邪気でいられるのだ。

芸人が生徒をいじらないところもいい。彼ら芸人を知らなくても楽しいので娘にも見せたくなって、リンクを送った。This is a good game show. 10 highschool teachers blend themselves in 1000 students (+ students help them disguise), and comedians have to spot the teachers. Fun! 


■4月23日                ミネカダ蛙散歩

【ミネカダ蛙散歩】先週自転車で30分のミネカダ沼に行ったらたくさんカエルがいたので、カエル好きな奥様を連れ今週再訪してきた。カエルって本当に脚が蛙泳ぎそのもので愛らしい。泳ぎつつときどきバンザーイと腕を前に突き出していた。あれはなんなんだろう🙂 (GF5+LM1442II) 

いい天気だったので亀もたくさん甲羅干ししていた。よく見ればどの丸太の上も亀だらけだったw 沼には大きなビーバーの巣もある。生き物多様でいいところだな。はー良い散歩でありました。(FZ200) 

これは公園内にある美しい山荘。公開日は中に入ることができる。◆先日入手したGF5は色と画質は最高なのだが、PZ1442をつけると望遠側で微ブレが止まらない。LM25mmなど軽いレンズでも屋内シャッタースピードでは症状が出て、ある程度重いLM1442IIやLM14140だと改善するのでシャッターショックを拾っているのだと思われる。困ったな。とりあえずこうしてLM1442で文句ない写真が撮れるし、PZ1442は他のカメラならブレずに使えるのだけれど。


■4月24日             LUMIX GF5で撮る春

庭の花がみな咲いた。アゼリア、チューリップ、ブルーベル、名も知らぬ花。この家が建った1970年代からきっと毎年咲いてるのだろう。ベリーナイス。GF5+LM25mm、明暗調整のみ。GF2で気に入ってた草花の色がやっぱり出るなー🙂 

 

GF5はこの緑やこの白がとてもいい。アゼリアの花とかピカのお腹の白毛だとか、手持ちのカメラでもひときわ白がキレイに写る。外も中もオートWBのままだし、これはいいですGF5。

屋内の色もすばらしく、撮ってモニターを見ておおと声が出るほどよく撮れている。ISO3200が使えるソニーセンサーもえらいが、マイクロ4/3初期の大ヒットを担ったこのパナ1200万センサーの色はやはりクラシックだと思う。GF5。GF2、E-PM1と俺が愛用したパナ1200万センサーの「最終進化形」という、ユーザーの評価通りという感じです。微ブレだけが惜しい。


■4月24日                  神々の絵

#漫勉neo 水木しげる回、おもしろかったなあ。彼の絵がどれほどすごかったのかとマンガの天才たちが、しかも実際アシスタントやってた人たちが語ってくれるという。カナダのTVで見るBBCロックドキュメンタリーとかも面白いが、マンガでこの番組は日本にしか作れない。すばらしい。 


■4月25日                  日本の笑いで腹が痛い

#有吉の壁 初めて見たが数十組もの芸人たちが学生も巻き込んでショートコントで笑わせ続ける番組で、笑いすぎて久方ぶりに腹筋が攣った。イテテテ…w やっぱり日本のお笑い芸人はネタをやらせると皆すごい才能だな。

「ネタをやらせると」というのは最近ネットで民放を見るようになり、芸人たちが皆ひと組につき週数本もの冠番組を持ってることを知り驚いてるのである。全お笑いグループがとんねるず級という感じ。動画サイトのサムネの半分は彼らの顔写真で埋め尽くされている。なにこれ。昔はここまでお笑い国家ではなかったように思う。

彼らの受け答えや仕切りは無論シャープなのだろうが、そのお笑い反射神経だけでこなしていくスタジオひな壇ガヤガヤ番組は見る気がしない。内輪の輪に入っていく気がしないのである。 陰キャコントで好感を持っていたコンビも、スタジオでアイドルにちやほやされてるのを見てガラッと印象が変わってしまった。人気が権力になっている社会は笑えない。


■4月26日                  将軍2024完

#Shogun 終。最後まで真田トラナガに likable(好ましい)なところは宿らず、このドラマは「マリコサマ」と呼ばれるべきという感想に尽きる。他のキャラクターも出番があるごとに味が深まって、最終盤はヤブシゲの likable 株が爆上がり、英語ツイートで「the most likable piece of shit I've seen on TV」と称賛されていた。愛すべきクソ野郎。フジとブンタローもよかったな。 

「素晴らしかったがトラナガにあまり魅力がないのが惜しい」と俺が言うと、小説では悪辣極まるヴィランとして魅力があるのよと奥様はいい、本棚から取り出し猛然と読み始めた。はは。司馬遼太郎の家康もワルくて快感感じるよね。


トラナガが「わしが望むのは戦なき世」と連呼していて、そこのキャラメイクは不出来な大河ドラマみたいであった。最後ヤブシゲに語った遠大なプランの説明台詞が良くて、あのレベルのトラナガ見せ場を1話に一つくらい入れてほしかった。それがないまま話が進んだので、臣下たちがなぜ彼のために犠牲も厭わぬのかというところのカタルシスがなかったのである。

  ◇         ◇          ◇

#Shogun の舞台はわが町の隣ポートムーディ市。港が映るたびにイェーイって言ってます。ロケ地を見に行きましたもん。出てきたでしょこれ。

大阪風景ではCGであの小屋を100倍くらいに増殖させてましたね。ポートムーディの家々もCGで消されてることが地元民にはよくわかって面白かったです。 

最終話ではバンクーバーのジョージアストレイト海峡が美しく映っていた。右側がウィスラーだ。いつものポートムーディ湾と違い波があるので、小舟が強く揺られ演者が大変そうだったが、美しい場面だった。 




■4月28日             カセットの思い出

 

学習用テーププレイヤーといえば現在英語ぐらしの私が愛用してたのは、90年頃買ったAIWAの語学用カセットプレイヤーでした。ボタン一つでテープをポーズし、直前数秒を永久リピートしてくれるやつ。当時廃墟の警備員をやっていたので、誰もいない場所で英語フレーズをリピートしていたのです。大声で🙂 


■4月29日                    好きにならずにいられないバービー

映画「バービー」を見た。冗長なミュージカルシーンもあったけどいい映画だったな。バービーが泣くシーンでは、自分の娘を思い出さずにはおれず胸が痛かった。"She aches just like a woman. But she breaks just like a little girl"。みんな幸せになってほしいよ、ハッピーエンドな映画のように。

【バービー】マーゴットロビーはハーレイクイン役を見たことがある程度で、派手な美女ゆえこの役なのかと思っていたが、表情や声や動きから伝わる感情の豊かさが圧倒的だった。どこから来てどこへ行くのかわからず思い惑う女の子の象徴として、見事なはまり役だったと思う。好きにならずにいられない。 





■4月30日                もう日本は夏らしい

娘が送ってきた井の頭線ガードの写真がきれいだった。もう日傘を差してる人がいるんだな。4月ももう終わりなのかー。(PL5+LM1442)

GWはお金もそんなにないので東京で楽しみを見つけていようと考えてるそう。写真やビデオを撮ったり。同じ年頃の日本の友達がいたらなにかに誘ってくれたりもするだろうけど、俺にはおすすめの場所も思いつかない。都内散歩のガイドを探しては送ったりしている。なにか見つけて楽しんでくれたらいいな。


■4月30日              「エルピス」政治の安定とは

「エルピス」を見た。斎藤が言った「真実を報道したら、誰にも予測できない大変なことになる。政権が倒れ株が暴落し…」というロジックは、まさに変化を恐れる政権擁護側の言い分だなと思った。しかし真実を伏せた現実では、円は暴落し責任者はこの世にいない。真実を伏せ変化を避けて正解だっただろうなんて言えないではないか。モリカケ桜で安倍さんが失脚していたら、手遅れになる前にアベノミクスを修正できたかもしれないではないか。

つまり自民党がいう「政治の安定」になんて意味がないのである。安定しきったゆえの自民党劣化はすさまじく、日本は悪くなるばかり。変化しなければ日本はほんとオシマイなのである。