2005/09/19

日記「学校の日々はじまる」

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■ 05/09/03(土) 10:25:14 □ 学校の支度
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 今朝は室内が21℃まで冷えていた。ヒーターが作動するのも間近な冷え込みである。BCはやはり日本よりだいぶ冷え込みが早い。

 萌の学校用品を仕入れにモールと文房具店へ。新年度前最後の週末、同じ目的の人々がぞろぞろと列を成している。クリスマス前に次いで混む日なんだそうだ。文房具に加え、萌がみつけた$1のカタナなどをゲット。萌は刀が実にうれしそう。

 特に必要もなさそうなのに、Mは萌の服を大量に新調している。聞けばカナダの場合エレメンタリー(小学校)入学ではなく、この5歳のキンダーガーテン(小学予科)をもって「ここからは学童」と区切り、ここまで我が子が大きくなってホロホロと感激するんだそうだ。だからこの買い物はわりあいに特別なことらしい。なるほどー。

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■ 05/09/05(月) 11:45:34 □ 謎の森探検
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 それぞれ別の学校へ行くことになる明日からは当分遊べない可能性が高いので、KT・HNを呼んでうちで遊ばせる。その間に俺は掃除。キッチンバキュームをお掃除ロボットにやらせてみたが、2度目でもマッピングはほとんど生かされてないようで初回とほとんど変わらないくらい時間がかかる。BRみたいに毎日やらせてるとその場所を覚えるのかな。

 やっぱこいつの仕事振り(どういうロジックで地形を解析してるのか)を眺めているのは楽しいが、自分でやれば3分もかからず終わる仕事だから、1時間近くもジージーとやらせておくのは馬鹿ばかしいといえば馬鹿ばかしい。ディッシュウォッシャーに通じる無駄さがある。

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 掃除が片付くと、KT・HNを連れてうちからコミュニティセンターへ抜ける秘密の森へ探検に出た。期待通りにKTもHNもガンガンに盛り上がる。小さいとはいえ倒木のトンネルや丸太の橋を渡り謎めいたうっそうとした森を自由に歩き回れるんだから、冒険心はいやがうえにも盛り上がる。KTが興奮してずんずんと一気に進んでしまうので、「このあたりを調べてみよう」などといって要所要所で止め、木の株をステージに見立てて歌を歌わせたりした。KTは当然のようにウルトラマンの歌を2番まで歌い、HNは「忍者のうた」を踊りつきで超大声で歌っていた。よかったよかった。

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■ 05/09/06(火) 08:14:30 □ キンダー入学日
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 本日はキンダー入学日。なんと萌とプリスクール時代のクラスメイト、DVとLRが別クラスにされていた。なんだこれは? 2クラスあるなんて聞いてないぞ。もしかして午前と午後の2クラスなのか? うちは午後に入れられて困っているのである。

 聞いてみると2クラスとも午後だった。はあ。クラスはやはり先生の顔見せだけであった。「ついにスクールだやったね」とこれだけ周り中で盛り上げておいて登校するんだから、もっと何かすればいいのに。別に日本みたいな全校入学式などいらんが。しかしいったいどういう基準でクラスを分けたのか、これでクラス分けは決まりなのかといった説明は一切なし。カナダの学校はプリスクール時代からそうだが、のっけから情報不足でイライラさせられる。

 帰ってから9月からの萌の体操水泳スケジュール等も入り、俺のこの先1年の人生は、萌の送迎にほぼ費やされることになった。まあ仕方がない。どこの家でも大体こうなのだろう。

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 夜、録画しておいた「謎のホームページ サラリーマン NEO」というNHKのコント番組を見て、久々に腹がよじれ息ができなくなった。カナダに住んでたらコントなんてまず見れないので、免疫がないというか、実に面白かった。

 NHKの Web サイトを見てみると、この番組の「監督」という人は意外にもアメリカのコメディのファンなんだそうだ。えーだってこっちじゃコントなんて一切やってないじゃんと思うのだが、「フレンズ」「スピンシティ」などのシットコムに啓発され「サラリーマン NEO」を作ったのだそうである。まあ確かにシットコム (シチュエーションコメディ) も、笑わせる場面場面はコントだとはいえるかなあ。

 だがシットコムは日常内のある "シチュエーション" での言葉の面白さがほとんどすべてなので、シチュエーションからしてあり得ないものを持ってこれてしまうこういう純コント番組の破壊的な面白さはやはり、ない。今日見た中で言えば女の子が焼き肉を取ってしまうやつなんかは「フレンズ」なんかでも十分にやれるが、会社の面接で「ギター侍」をやる奴、「アメリカンジョーク」をかます奴などといった窒息モノのギャグは、シットコムでは表せない。アイデアの生産量的に無理とは思うが(シットコムは才能ある脚本家を多数抱え込んでマスプロ生産をやっている)、このコント番組がレギュラー化してくれたらと夢見ずにはいられません。

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■ 05/09/07(水) 11:08:53 □ フレンチの授業始まる
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 今日からキンダーの午後スケジュール開始なのだが、昼間で退屈した萌が俺の邪魔をしまくり、俺は間歇的な掃除以外何もできない状態。午後クラスと聞いて恐れた通りになってるわい。ふいー。

 しかしまあ学校へ連れて行くと、すでに数百人の小学生が昼休みで緑の丘を走り回って人生をエンジョイしており(友達のLSも発見、なんでこんなところに萌がいるのと呆然としていた)、こういうところに子供を入れられる俺たち親は幸せだと思う。萌は周りが盛り上げるものでフレンチもやる気満々で、行く道すがら車の中で練習してるし。

 フレンチクラスにはなんとあのサッカーボーイEDがいた。お互いに指をさして「ヘイ! サッカーバディじゃん!」と喜び合ったのであった。これは萌にとっては大きなプラスなり。

 今日は1時間なのでその場に留まっていてもよかったのだが、キンダーになるとクラスを見学するという雰囲気ではさすがにないので、野菜を買って帰ってきた。お茶を飲んだらまた行かねば。

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 NRさんが気を利かせて、午後ライオンズパークで近所キッズを全員集合させてくれた。プリスクール時代の友達とは、こうしてまめに連絡して会わせてやるしかないな。

 禁煙して二月、ニコチンガムもやめて一月だが、以降チューイングガム中毒になっていて、かつてタバコを吸っていたのとほとんど同じタイミングで強烈にガムが欲しくなり量が減らせない。一応「歯によい」と書かれたノンシュガーガムを噛んではいるのだが、最近歯にしみる感じが出てきて恐ろしい。砂糖が入っていなくても、ガムを噛むという行為自体が歯に大きな負担をかけるのかもしれない。タバコをやめたせいで歯を悪くするんじゃ切ないよなあ。これもタバコ・ニコチンガムと同様に、朝昼夜各1個パターンに持っていって、やめよう。依存症を治すのは本当に難しい。

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■ 05/09/08(木) 09:18:43 □ 日本語小学校も始まる
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 萌は昨夜咳をしており、今朝は元気がない。なんで今頃風邪かと思うが、学校が始まったのであった。風邪ウィルスは常に学校にありなのである。

 学校へ送っていきしばらくクラスを眺めていると、やはり現時点では先生の話は全部英語なんだなと分かる。単語として「シャポーを自分の名札のところにかけて」といってフレンチが入ってくるだけ。萌は先生が言ってることを皆分かっているだろう。

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 その後本日から日本語小学校。先生は意外にも幼稚園時代と同じMS先生だった。それはラッキーなのだが、萌は半年分飛び級をして「週1クラスのB」に入ったので、このクラスは知らない子ばかりが8人。入ってくるときにEL他大勢の友達に会って盛り上がったのに、彼女らは普通に「週2クラス」に行ったので、違うクラスになってしまっているのである。飛び級をする以上これは分かっていたことだが、萌にとってやはりかわいそうで胸が痛む。おととしの幼稚園クラスで年長だった現6歳の子すら1人もいないのは意外だった。どうやら萌以外は全員去年「週1クラスのA」をやっていた6歳の子らしく、お互い知り合いみたい。

 このクラスでもまだおなじみの「あいうえお」は出るが、さすがに幼稚園までとは違って1日5文字と進行が早く、すでにみんなが知っているひらがなと絵を使って遊ぶといった感じで始まった。レベル的にやはり萌に合っており、向学心が自然に刺激されている。内容的にはこれで正解だ。友達がみな別クラスなのは本当に気の毒だが、その分授業のあと外で遊ばせてやろう。あと小学校なので幼稚園とは違い、おやつは出ないみたい。もう少ししっかりおやつを食べさせてから来るべきだった。

 前半45分、みな集中を切らさずよくやっていたが、このあたりで一休みしないと持たないかも。みんなブツブツ言い出した。そこから残り時間はゲームっぽいアクティビティ(大きなサイコロを振ったり)となったが、スナックタイムなしに1時間15分はさすがに観戦していても長いなあと思う。45分あれだけがーっと集中したら、残り時間はご褒美としてもっと遊びにしてくれたらいいなと思った。しかしそれでも最後まで子供らの気をそらさず持たせたMS先生のキッズハンドリング能力は、さすがである。

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■ 05/09/12(月) 13:23:26 □ カナダの小学校(予科)の印象
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 午後ピックアップ時に萌を学校で遊ばせていると、ジャングルジムで暴れていた知らない男の子が萌に、「お前の帽子と顔が嫌いだ」と言ったらしい。萌はショックを受けて俺のところに来たのだが、「あの子はさっき他の子を蹴ったりしてたからさ、何かで機嫌が悪いんだよ。こういうときはしょうがないから、『that's not nice』って自分で言いな。それでも駄目なら先生に言うしかないよ」と言い聞かせる。エレメンタリーともなると、こういう意味なくイジワルな奴とかやっぱりいるよなあ。かわいそうだが子供はそういう中で生きていくしかない。ふう(#ため息#)。

 俺は正直いってこの学校はまだよく分からない。何しろ全然説明がないまま毎日が進んでいる。水曜に説明会があるのだが、それまで親はワケも分からず放っておかれている感じ。今日になってから萌のクラスは隣のクラスより毎日25分短いことが判明したりして、なんか親の意向を無視して教師の都合に合わせているという印象が拭えない。どうしてこれで誰も怒り出さないのか不思議だ(俺は、自分が外国人ゆえに何か慣習を分かってないだけなのかもしれないと、怒りを内面にためている)。

 今日はスクールプランナー(予定帳)を半強制的に買わされたのだが、これが全面的にフレンチで、フレンチ英語併記になってないのでどのページが9月なのかすら分からず予定を書き込めない。フレンチエマージョン(※)だから親は非フレンチスピーカーのはずで、子供だって英語もまだ読めないのだから、いきなりこんな全面的フレンチのものを渡されても何も使い道がないのだ。フレンチ英語併記にしとけばカレンダーの読み方などを子供に教える家庭学習機会が得られるのに、こういうところも家庭環境を考えず強引だと思う。ふう。
(※)英語で授業を進めつつ徐々にフレンチを混ぜていって、長い年月をかけて子供に自然にフランス語を覚えさせるというカリキュラム。

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■ 05/09/14(水) 10:14:31 □ キンダーの説明会
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 萌は昨夜咳が止まらず、薬を飲んで寝直したが風邪はひき始めよりも悪化してしまったので、今日は学校が初の全日でもあり休みとする。

 そして俺はようやく ATF 交換に MIDAS へ。ここのおっちゃんはいつでも、「あっちもこっちもやっとかないと大変なことになるぞ」と脅すので、まるで大病の診察結果を待つ患者のごとき気持ちにさせられ苦手なのだが、こればかりはやる以外に致し方ない。

 しかし今回は珍しく何も文句を言われず頼んだことだけで終了。低回転で力強さが増して快適です。

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 夜、一週間目にしてようやくキンダーの説明会となる。内容的には問題ないが、なんで最初からこれだけの情報をくれず不安な親をまる1週間放っておくのか、そういう神経が分からずイライラする。そしてなんかえらいレベルが低いなと感じる。まるで初めてスクールにくる子供(とその親)を対象にしてるみたいだ。まあ4歳児のプリスクールは義務教育じゃなく有料なので、子供を入れられない家もあり、それを考慮してのことかなあ。

 しかしまる2時間いて結局のところ、どういう理由で2クラスが選別されたのか、なぜ時間が違うのかという根本的な疑問は解消されないまま、あまりにも遅くなったので帰宅。疑問はMが後日先生から直接聞くということにした。先生らがよけいなジョークを省いてくれたら終わっていたはずだが、やれやれ。

 なんかああいう先生は子供に物事を教えることが好きというよりも、子どもや親の扱いがうまい自分にほれぼれしてるんじゃないのかと疑う。まあ小学校の先生ともなれば、子供好きかどうかなんて問うことも野暮だが。しかし校長先生はワタシは子供が好きで好きでと全身でアピールしているよな......などと、全体に俺は情報を与えてくれない苛立ちからこの学校を斜に構えて見ているのです。

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■ 05/09/16(金) 08:07:07 □ ファンタスティコな体操先生
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 今日から朝の体操クラスで、あれこれと心配して俺は7時に目を覚ましてしまった。萌もまだ咳が出ているので、やや早めに起こし体調をゆっくりと上げていく。

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 ジムナスティックス・レベル2:時間帯がこれまでとは全く異なるので、見たことのないNNというおばさんの先生となった。これがやさしくいい先生で非常によろしい。カナダでは怠惰な若い先生たちよりも、年を取った先生の方が熱意があって(なければ年を取ってから体育の現場に出てこないだろう)いいのかもしれない。人数が7人とやや多過ぎるが、先生の適切な判断でテンポよく順番が回っていくので個々の運動量は多い。鉄棒で安全なところは2人同時にやらせて待ち時間を省いている。朝イチでジム自体が冷えて寒いのが難だが、これまでで一番充実している体操クラスなり。

 クラスの半分 45 分が過ぎたが、もうすでに今までの1時間クラスの運動量を上回っていると思う。運動量と時間が揃って 1.5 倍なので全体で活動量は 2.25 倍、疲れが心配になるくらいの充実ぶり。今は低いバーで逆上がりをやっているが、平行棒の演技で使う本当の体操の技を教えている。素晴らしい。ナマケモノ先生なんか見てると観察力がある分俺の方がよほどうまく教えられると思ったが、この先生はプロだ。新しい技を覚える喜びと、すでに上手にできることを先生やクラスに見せて演技する喜びが、萌の動きから立ち昇ってくる。あまりの素晴らしき教えぶりに、クラスが終わると先生に握手を求めてしまった。ファンタスティックなクラスでしたよ先生、といって。

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 さらにキンダーで今日は Terry Fox Run という行事があり、俺は一応ボランティアで応援役をやったのだが、キッズたちは小雨の中校庭100mを15周ほども走らされていた。萌は今日は明らかにオーバーワークなり、気の毒(^_^;;)。大きい子たちは実際に市内を走るらしい。雨で気の毒。しかし今日は俺も8時前から2時まで休みなし。さすがに疲れたわ。

 そして1時間休んでピックアップ。ちょうどLSのお母さんを見掛けたので、LS家に寄ることにした。喜ぶ萌とLS。今日は実に充実し切った日であった。

2005/09/04

日記「今年も夏の最後はPNE」

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■ 05/08/23(火) 08:36:28 □ お掃除ロボット
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 萌を起こしシリアルを作っていると、萌は「PLはどこ?」と聞く。「もううちを出たよ、今エアポートだね」と答えると、シリアルを食べる手を止めてポロポロと涙をこぼす。―――「しょうがないよ、PLだってノバスコシアに帰って自分のボーイズやハズバンドに会いたいでしょ」「うん、分かるけど」「e-mail 書けばいいじゃん、昨日の写真を付けて」「うん、そうして!」。

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 今日は掃除&掃除。キッチンはBRの掃除ロボットにやってもらった。これは家中をマッピングしながらバキュームをするという円盤状のロボットで、キッチンだけで初回マッピングに 30 分もかかるので現実的な道具ではないが、科学おもちゃとしては実に面白い。

 しかし主夫としては、実は床のバキュームがけなどはやれば終わる楽な家事の部類に入る。北米型バキュームはどでかくて使いづらく、うちのような壁穴式バキュームもホースが長くなり取り回しがつらいので、小型強力な日本製バキュームが手に入れば面倒さがさらに減らせるなあとは思うが。どうせ最新テクノロジーを使うなら、棚とか家具とかにたまるホコリをなんとかするロボットをこそ作ってほしかった。

 うちみたいに全面カーペット張りだと避けられないのだろうが、どれほど掃除してもあらゆるデッドスペースにホコリは否応なくたまっていき、除去するには小物をどけては拭きどけては拭きで大変な手間がかかるのである。蜘蛛みたいなロボットがカサカサカサと壁をつたい、棚から棚へと飛び回ってこのホコリをささささと吸い取ってくれたら、俺も感動するなー。

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■ 05/08/26(金) 10:10:21 □ 日本語幼稚園の夏祭り
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 飛び入りで入れたもらったコキットラム日本語幼稚園サマースクールの夏祭り。騒がしくて説明が聞こえないため、何をしたらいいのか分からず萌はやや戸惑っているが、久しぶりに会えたELとずっと手を繋いでニコニコとしている。ELは萌のことが好きだよなあと改めて思う。

 まずカレーを作って、ついで各種ゲーム。要所要所で俺が黒子として飛んで行って、説明が届いていない萌とELに何をしたらいいのかヒントを与えたが、萌チームは玉入れと綱引きとで4戦全敗となった。相手チームの大きい子たちのルール理解力と萌たちとでは差がありすぎた。まあゲームだから負けても楽し。萌は学期末に風邪をひいて日本語幼稚園の運動会に出られなかったので、こうした運動会系ゲームを楽しめてよかったよかった。

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 入れてくれてありがとうございました先生と礼をいって、次はサッカークラスへ直行。休む間もないハードスケジュールで、ずっと一緒のKT・HNは疲れてしまったのだが、萌は今日は気分が乗っているらしく、最後まで休みなく1時間ボールを追っていた。

 しかし萌はサッカーにせよ午前中の運動会ゲームにせよ、競技には向いておらんなあと試合を見て思う。楽しんでいるしボール技術も向上しているけれど、ボールをゲットしようというアグレッシブさが皆無なのである。たいていの子は人より早くボールを取ろうと集中して走るし、中には萌より小さくてもガツっと腰を入れて相手をブロックしボールを奪っていく見事な子すらいるのだが、萌はわっせわっせと群集を追って走るだけで、ボールには全然触れない。スポーツやゲームの中では取り合いはOKなのだということが直感として分かっても、ガツンと立ち向かっていくようにはならんだろうな。もちろん萌はそういう性格でよいわけで、体操など競争のないスポーツを楽しめばよし。



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■ 05/08/30(火) 11:38:09 □ 久々のEL家
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 午後EL家へ。俺は萌を置いて買い物に行こうかと考えていたが、YRさんと話が弾んでステイする。YRさんとは音楽とか楽器の話でいつも盛り上がる。彼女はバリバリのクラシックピアノ演奏者で、ロックやギターのことは何も知らないのだが、やっぱ音楽というものはどこか通じているらしい。

 それとIR2歳半がじつに面白い。特に必要もなさそうなところでゴッと音をたてて頭をぶつけて通っていき、痛さを感じていないらしい。NRさんとこのTYもそうだが、男の子というのは神経密度が大幅に低いのかもしれん。女の子は最初から人間なのに、男子はまるで動物のごときである。面白い。

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 夕方ジムナスティックスに向かったのだが、入っていくと「今日はキッズクラスはないはずよ」と別のクラスの先生に言われた。ゲゲと青ざめる俺と他のお母さん2名。

 あわててスケジュール表をチェックすると、たしかにサマーコースは昨日29日までとなっていた。普通どこのサマーコースも今週一杯となっているので見落としていたのだが、それにしても先週クラスがあったのにナマケモノ先生ももう1人の先生も、これでおしまいともなんとも言わなかったのである。他のお母さん方もそのことに激怒。まったく最後まで徹底してやる気のなさを、そして子供やその親のことなどどうとも思っていないことを思い知らせてくれるわ、この先生らは。最近ナマケモノ先生へのクラス態度には辛抱できるようになっていたのだが、これでまたつくづくウンザリした。

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■ 05/08/31(水) 13:29:07 □ ハッピーデイが続く萌
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 午前中掃除で昼飯後サッカー。午後はLちゃんのところに行けることになった。夏の終わりにハッピーデイが続く萌。

 萌のスポーツをするときの身のこなしには、どこかダンス的なものがある。ステップがトントントンとリズミカルで、走るときにも無用に体が弾んでいる。弾まないほうが当然スポーツ的には効率が高いわけだが、サッカーで踊る胸のうちが伝わってきてほほえましい。今日なんか特に夏の終わりの雨上がりで涼しくて、走っていて気持ちいいのだろうな。誰も見ていなくても何かとかっこいい Tomb Raider 風決めポーズをとっているところがまた笑わせる。

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 夕方萌を迎えに行くと、NRさん宅はいつものように子供たちがたくさんいて、託児所のようにすごい盛り上がっていた。俺が行ったら例によって悪役にされて攻撃され、またさらに盛り上がった。最近Lちゃんが周りに年下の子が多くなってきたゆえか年長者の自覚が出て、小さな子のケアをしているのが目に付く。「Lさん最近お姉さんだね。小さい子にやさしいね」というと、「そうだよ(当然じゃん)」と済ました顔をしておられた。こないだうちに来たときも、俺やMに接する態度が前より自信ありげになっていたしな。えらい。

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■ 05/09/01(木) 12:11:20 □ 今年も夏の最後はPNE
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 今年も夏の最後はPNE(Pacific National Exhibition、遊園地&農産ショー)、現在野外ステージで萌のキッズショーを見ているところ。もう9月なので日向でもさほど暑くはない。

 ここまで萌はメリーゴーラウンドと回転ブランコ、つまり去年と同じライドしか乗っていないのだが、今年はMも必要とせず全部一人で乗りたがり、そうしている。轟音高速高恐怖の本格ライドにはまだまだ乗れないが、ライドに一人で乗れることが誇らしい様子。揺れるライドから群集の中に俺とMを見つけて、萌はじつにいい顔で笑う。何からなにまで君が、わかっていてくれる。僕のことすべて、わかっていてくれる。という感じ。



 昼飯後マーケット等をブラブラ。イベントスケジュール表をチェックしても見たいものは特にない。なんか4年連続で来ているが年々催し物はショボくなっていく感じがするなー........とファームエリアで家畜を眺めていると、外を巨大な象のバルーンが通って行く。うわなんだと走っていくと、すんごいパレードが通って行くのであった。トラックよりもでかいトラが、船のようなトリケラトプスが、クレーン車のようなブロントザウルスが通り抜けていく。そしてその合間合間を、コスチュームに身を包んだ数百人の若いボーイズ&ガールズが歌い踊り歩く。そのボーイズ&ガールズの満面の笑みとエネルギーがお日様のようにこちらを照射してくるのである。萌は喜びに悲鳴を上げる。すごい。



 同じようなエネルギーを感じさせるものがその後もう一つあって、City Rhythm という演目が素晴らしかった。こういう 10-20 歳のキッズたちが歌い踊るものは毎年あるのだが、今年は「バンクーバー」というテーマを最初から最後まで通してあり、そのアイデアと洗練性が例年の素人芸とは比較にならない冴えなのである。

 スカイトレインの通勤で始まる忙しい都会の朝から物語は始まり、ありとあらゆる人種と格好の人々が町を行き交い、電話の呼び出し音が鳴ると同時に全員その場でフリーズして携帯を取り出し、ペラペラペラペラペラペラ....と高速で喋り出す。場内爆笑。いろんなスポーツの選手を模したり、オリンピック開催決定時の町の盛り上がりを表してみたりと、実に面白くてテンポがいい。たしかにバンクーバーってこういう活気がある町だよなと思わせる。どこぞ名のある、またはこれから名を為す舞台演出家がやっているに違いない。

 こういうマス(大人数)演芸には俺はけっこうからいのだが、この出し物には素直に感嘆して大拍手してしまった。100人でバケツを叩く楽団とか100人のタップダンス団体などが興行として立派に成り立ってるように、大勢でドンと拍子を合わせればそれだけで素人は喜んでしまうので、大人数モノはバンド等に比べると表現として最初から下駄をはかせてもらってるようなものだと俺は思う。が、このパフォーマンスは大勢がドンと揃っているからではなく、個々に値打ちのある若い笑顔が100個もずらりと登場してくるからよいのである。様々な人種、職業嗜好(=コスチューム)、年齢、美しい子やコミカルな若オヤジ、踊りのうまい子下手な奴、すべてを交えたボーイズ&ガールズが、ものすごいエネルギーで笑顔を放射し踊りまくる。そのまぶしさにこちらが打たれて笑ってしまうのである。

 日本でヨサコイ祭りというのがえらい人気だそうだが、それが評価されるのもたぶん同じ、ボーイズ&ガールズの笑顔によってだろう。バンクーバーの場合は笑顔に加えてありとあらゆる人種が揃っているところがやはり、実に素晴らしいと思わざるを得ない。

 というわけで、油っこい屋台フードで腹具合が悪くなった他は萌はとてもとてもハッピーで、催し物も予期しなかったものがよくて、今年もよいPNEであった。だがしかしMの計算によれば今日一日で90ドルの出費だったそうで(入場料とパーキングで $42、ライドと食費がバカ高い)、やっぱ日帰りの遊びとしては飛び抜けて高い。ライドの1回の時間も去年より十数秒ずつ短くなっているし。まあでもディズニーランドとか行けばもっと金がかかるのだろうし、ハイウェイ1本でうちからは交通の便のいいPNEはやはりありがたい。