2008/06/26

日記「タレントショーで終業式」

「老人ホーム訪問 」「巨大バーベキューマシン」「子供の習いごとは先生次第」ほか。

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■08/06/12(木) □ 老人ホーム訪問
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 萌は誕生日から金土日のパーティまで行事が続き、行事疲れで週明け風邪をひいてしまったのだが、もう大丈夫。今日はクラスが老人ホームを訪問しバンブーダンスと歌を披露する日で、朝から張り切って出る。

 見に行くと実に立派な高層の看護ホームで、ステージとなる1階ロビーには教会ルームなどもできている。しかしほとんどの入所者が車椅子であり、呼吸器をつけたり認知症のお年寄りも多く、年を取るということはどこの国でも大変だと思う。

萌は学校での発表会でもそうだったが人前で歌や踊りを披露することがうれしくてうれしくて、クラスの中で一番ニコニコと笑いが止まらない。エンターテイナーに向いてるのかもしれない。俺も人前で演奏することはもちろん好きだが、ステージに出る前にはあんなにハッピーでニコニコではいられなかったぜ。

 バンブーダンスの演技とその後の歌は、司会の先生が大きな声で盛り上げても観客がお年寄りすぎて反応が「...ye.a.h....」という感じでか細く(笑)、そのせいで子供らも学校で披露したときよりも元気が足りず、今ひとつだった。だがもちろん十分に喜んでもらえ、最後にお年寄りたちに手を振り握手をして会は終わる。

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 帰る車の中で萌が、泣いてるオールドピープルがたくさんいたよという。「え? 感動して?」「そうだと思う」。そうかー。子供らが歌ったのは "This Land Is Your Land"、ウッディガスリーの歌らしい。調べてみると 1940 年というから、ちょうどお年寄りたちの青春の歌なんだろう。年を取り死ぬ間際に、あんなにキラキラと未来がほとばしり光り出るような子供たちがやってきて歌を歌ってくれたら、俺も泣くかもしれない。

 "This Land Is Your Land" は、「こんなすばらしい国に生まれたことを感謝する歌なの」だそうだ。実際カナダはいい国です。ここで子供を育てられることをいつもありがたく思う。ポップカルチャーがつまらないこと、おいしいものが少ないことその他の不満を我慢して余りある。

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■08/06/14(土) □ 巨大バーベキューマシン
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 親戚2人を迎えて焼き肉というので昨日支度をしたのだが、あとMとBとAの分もねと後からいわれ、総勢8人なんて肉も野菜もヒバチ面積も足りるわけないだろうと喧嘩になる。結局LD家から巨大バーベキューマシンを借りてきた。

こういうバーベキューマシンは使う気がせんのだよなあ。こんなに場所を取り、業務用のごとくでかいガスタンクをスタンドまで運びガスを充填してもらうという手間をかけさせながら、役に立つのは夏に数度のバーベキューだけというのが馬鹿ばかしい。キャンプ用コールマン・ツインバーナーなどお手軽汎用道具の対極にあると思う。

 だいたい小型多機能なものや工夫した使い回しが好きな貧乏性日本人と正反対に、カナダ人はこういうデカ単機能製品を好む傾向が強い。向かいの家の親父が典型的な単機能モノ愛好者で、カナダ郊外親父セット一式(ピックアップトラック、キャンピングカー、モーターボートなどの季節デカもの)はもちろん、落ち葉を突風で飛ばす掃除機の反対みたいな機械まで愛用してるんだよな。落ち葉を数mぶっ飛ばす以外に何の用途もないバカ機械。そいつで何十分もかけ家の前の落ち葉を車道に飛ばしている彼を見ると、あまりの非効率さに人事ながら腹が立ってくる。

 こういうバーベキューマシンは俺ではなくああいう親父にこそ似合うのだ.....と心の中でぼやきつつ、ともあれお客が大人数なので頑張って肉を焼き始めると、MAX にしても火力が弱く思ったほどに焼けない。どうやらふたを閉め内部温度を上げて調理するらしい。そういえばフタに温度計がついているし、つまりこれはオーブンなのだ。今日は一応日本風焼き肉を期待してお客が押し寄せたのだが、出来上がったものは焼き肉風ローストビーフなのでした。

 食べてみるとやっぱうちの小さな炭ヒバチで焼いたほうがずっとうまい。だがもともとカナダの肉なので、ベストな味が出なくてもまあそんなに惜しくもない。みな喜んで食べてくれたのでよし。ビーフよりもポン酢仕立てのチキンのほうが好評で、あっちを大量に用意しておくべきだったかもしれないな。

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■08/06/18(水) □ 子供の習いごとは先生次第
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 カラテ:3代目師範代の毎回40分に及ぶストレッチ&筋トレづくしに腹を立てている。彼は自分が強くなるためにこういう筋トレメニューを組んでやり効果があったのだろうが、生徒はみんな子供なんだぜ。筋力なんてつける時期ではないのである。最近は初期よりさらにエスカレートして正拳腕立てやら指立てまでやらせてるんだから、怪我をしたらどうするのかと思う。指立てなんてまじめにやらんでいいと、俺は萌たちに日本語で声をかけている。2代目の指導も鬼ごっこばかりでカラテの中身は薄く馬鹿ばかしかったが、少なくとも子供らは楽しんおりエアロビクス効果はあったのだ。

 今日は久々に1人1人で型を疲労したのだが、この師範代になってから筋トレばかりやらされ型や基本技をまったくやってないので、全員てきめんに下手になっていた。スピードが落ち体がブレている。結局GL先生が産休に入って5ヶ月、誰も進歩しないまま春夏が過ぎてしまった。子供の習い事は本当に先生に左右される。先生が悪ければどうすることもできず停滞してしまう。

 今後もGL先生が戻るまでは変わりはないだろう。今月末で3ケ月の期間が切れるので当面やめさせるとLS母さんにいうと、彼女も同じ考えで、LSが続けたいなら別流派に入れるとのこと。うちは9月以降GL先生が戻るまで保留としよう。

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 【FM 2008】CL:くじに恵まれガラタサライを 2-0/4-2 で軽く突破し、ベスト4。準決勝レアルを相手にすばらしいパスサッカーで 2-0/2-0 と完勝。1対1では格上のチームから点は取れないが、完成したFWのコンビネーションがあれば点が取れるのだという見本のようなサッカーだった。最初は動きがヘボいと思ったがここまで組織力が上がるとは、FM 2008 のパス創造エンジンはすばらしい。メンバーをある程度固定したほうがコンビネーションが上がるようだ。

 リーグは最終戦裏でマンUがドローとなり、うちがチェルシーを相手に1点差を守り切ればなんと大逆転優勝というところまできたのだが、最後の3分を守り切れず2位で終わった。しかし面白いシーズンだった。

 【CL決勝】は予想通りアーセナル。勝つ確率は 4-6 くらいと見込んだが、だいたいその通りの試合となり、2-3 で負けた。ファンペルシーをサンバが止められなかった。能力差20の違いで負けた。はあ。チームを強化しよう。来シーズン資金は相当にあるはずである。

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■08/06/21(土) □ テコンドーパーティ
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日本語学校終業式。この学校はこれが初年度なわけだが、ノウハウと資産を蓄積していた前の学校時代とボリューム的に変わりがなく、内容的にはある部分前よりクリエイティブで優れたものを、たった2人の先生たちがやったのだから頭が下がる。ご苦労様でした。

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 夕方は萌が好きな男の子ALの誕生会でテコンドージムへ。テコンドー道場はどこもそうだがサービス精神にやたら富んでいて、ストイックな武道っぽさは皆無である。

 萌が空手スキルを発揮できるかなと思ってしばらく見ていたのだが、キックパンチの動作を交えたジム遊びとしか言いようがなく、技術を見せることはできなかった。ミットを蹴るといった空手と同じアクティビティでも、先生がミットを適当な高さにちゃんと構えてないので前蹴りできちんとミートすることができないのである。それを見るだけで、この先生がスポーツマンとしてどれほどのレベルなのかがわかる。萌カラテの今の師範代は筋トレフェチでマジメすぎて馬鹿ばかしいのだが、やっぱテコンドーは逆の意味で馬鹿ばかしい。まあこの道場に入っているスポーツ天才少年ADを見るとテコンドー蹴りがちゃんとできるようになっており、普段の稽古はもっとちゃんとやってるのかもしれないけど。

 あとで萌に聞くと、笑って笑ってパーティはすごく楽しかったけど、別にマーシャルアーツではなかったと冷静な答えだった。そうすね。

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■08/06/26(木) □ タレントショーで終業式
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 年度最後の学校行事タレントショー(習い事などの成果を見せる学芸会)。萌はカラテの型でLSたちと初めて出られることになり、張り切りかつ緊張している。クラス全体で人前に出るのと3人だけでやるのとではやはり違うらしい。

が本番になればきちんと型を決め、3人とも完璧な演技だった。萌たちの前にテコンドーのグループがあったのでテキは派手にやるのかなとLS母さんともども警戒してたのだが、そちらは型も声も意外にショボく、気合いの声が入った分萌たちの方がウケていた。

 タレントショーをフルに見るのは初めてだが、ダンスと歌は見る方もやる方もつらいものが多い。アヴリル・ラヴィーンを歌う子がやはり多いが、カラオケの経験がないからなのかみな声が小さく音程が合わず、そして振りがなく棒立ちゆえ盛り上がりようのない3分間が延々と続いていく。

 こういう発表会ではやっぱり長い歴史の蓄積のあるピアノ学習者が強いと改めて思った。SVのやったソナタなんて、多少失敗しても目の玉飛び出のすばらしさだった。小学生がギターであそこまでうまくなるということはありえないので、ピアノというのはやはり小さい子でもやればやるだけうまくなれるメソッドが開発されている種目なのだろう。萌がやめてしまったのは残念だが、右手と左手を別々に動かす神経はすでにつながっているのが幸いで、俺が教えてやれば彼女は左手でコードを弾き右でメロディを弾けるのである。うらやましい。

 そして最後に今日で学校を去る校長関連のハリウッド風長い長いスピーチがあり、やっと夏休みとなった。お疲れ様でした。

2008/06/11

日記「Webkinz に感心」

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■08/06/01(日) □ これが Webkinz
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 ここ数日、萌が興奮しすぎ眠れないほどになっていたバースデイ・スイミングパーティ。あそこの流水プールは大人でも体が持っていかれるほど流水がきついので、俺は大量キッズの安全責任を感じMKともどもプール内で目を配ったのだが、たまたまなのかパーティだからなのか流水が止められており危険なし。よかった(※)。
(※)水が心配ならば萌のスイミングレッスンを再開しろと言われ、小さな子がいる場所をわざわざ危険にして、大人がついていれば危険ではない、レッスンを取って泳げるようになれば危険ではないとヘリクツを通す考え方がそもそも嫌なのだといってまた喧嘩になった。あれだけの流水に体が持っていかれたら、小学生では足がつかないんだからたとえ大きな危険はなくても恐怖ではないか。なぜ流水を弱めるか、足がつくよう設計しないのか理解できん。


 萌がもらったプレゼントで一番興奮したのは、前からほしがっていた Webkinz (ウェブキンズ) というぬいぐるみ。オンラインゲーム用のコードをつけるだけで、$15 もするやくたいもないぬいぐるみ(実価 $5 くらいか)がバカ売れするのかよと腹を立て、さらにそのコードが登録から1年しか有効ではないと判明して、どこまで子供の血をすするふざけた商売をするつもりかといい加減呆れる。

 が友達がみなハマっており、自分もずっとやりたかったという萌があまりにも興奮しているのでそういう悪感情は抜きにして一緒に始めてみると、オンラインのバーチャル世界は非常によくできている。昔「森川君」という人工知能を飼うというゲームをやって途中で飽きたのだが、こっちは人工知能や3Dポリゴンなどという高望みをしない代わりに、簡素でかわいい方面に作られた美麗なグラフィックを楽しみ、ペットの住環境を改善してやるというファンを追求している。いろんなミニゲームをやってポイントを稼ぎ、それで家具や庭を買い家を快適にしていくという、RPGっぽいコレクションの楽しみに的を絞っているのだ。なるほどこれは子供が夢中になるわけである。俺だってかわいい家具がほしくなる。

だがお金が足りない。家具を2~3個買ったら元金はなくなってしまう。なんか簡単にお金をゲットする方法はないのかと調べてみたが、ミニゲームを地道にやる以外ないみたい。RPGならば萌が寝てる間に経験値とお金を稼いでおいてやれるのだが、ミニゲームはめんどくさい。うーむ。

 その資金面の問題はともあれ、萌が最も興奮しているのはオンラインで友達の部屋に行ったり、自分の部屋に友達を呼ぶことができるという機能らしい。まだJDたちのユーザーネームが不明なのでトライできないのだが、それは俺が聞いてもぞくぞくするようなスンバらしいアイデアだ。

 というわけで当初の憤慨は、1年でアカウントが切れるということと、子供がほしいのはコードでありぬいぐるみ本体は不要である(※)ということ以外はまったく消えてしまった。アカウント問題も萌は Webkinz を3個もらったので、1年ごとにコードを使いリニューしていけば3年使えるようだしな。
(※)これも大手スーパーでは売らないという特殊なマーケティングによって、地域の零細おもちゃ屋を潤わせるという考えがあるとのこと。たしかにコードだけならおもちゃ屋では売りにくいので、ぬいぐるみ本体が必要かもしれない。

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■08/06/03(火) □ Webkinz に感心
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 昨日の夜萌のために Webkinz マネーを稼ぎつつあちこち見ていたら、クラブハウスというところで初めて他のユーザーに出会った。がんがんとメッセージ(出来合いの "how's it going?" とかの挨拶を選択して send する)や対戦ゲームへのお誘いを送ってくる。おそらく相手は子供なんだろうなあ何をやってるんだ俺はと恥ずかしく思いつつ、ドキドキしながら "Hi" と返事を返した (^-^;。クラブハウスは16種類もありそれぞれビリヤード、ボーリングなどを楽しめるようになっている。うーん、これはすごい。

 数日やってみて、これは子供相手でも一切手抜きがなく、素晴らしいなと認めざるを得ない。ミニゲームもちゃんと面白く難しすぎず、さらには買い物に使えるポイントがもらえるのでRPG的よろこびがある。

 ただし大きな家具でもデータに過ぎないのだから、千ドル以上なんて理不尽な価格はつけないでほしい。自宅ボーリング場(!)だとかの動く特別な楽しみがあるもの以外は、子供が教育的クイズを全問答え、ゲームを2~3頑張ったあたり、つまり1日で無理なく稼げる 300 ドルあたりでたいていのグッズが買えるようにしておいてほしかったな。1500 ドルの庭の池なんて、すごくかわいいけどきっと誰も買わないだろう。もったいないのである。

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■08/06/04(水) □ FM 2008 初年度の感想
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 学校のパーキングで萌は、今日はコンピュータデイだからJDとウェブキンズのチャットを成功させなきゃと張り切っている。しかし学校でウェブキンズなんてやっちゃ駄目だろうというと、みんなやってるよと。じゃあ萌だけやるなとはいわんが、先生が駄目だといったらやめなよと送り出す。また先生に呼び出されて怒られそうな気がするが、まあたいしたことではないのでそうなったら一緒に叱られてやろう。

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 【Football Manager 2008】初年度 07/08 シーズンが終了。Aston Villa が気に入らず West Ham に乗り換えリバプールと4位を最後まで争い、最終戦の直接対決でドローを取り、見事CL出場をゲットした。めでたし。俺が作成し全盛期の7割くらいの能力を与え、中盤でしっかりと仕事をさせた中田がなんと12本のプレミアアシスト王。2位はニューカッスルに移籍させた俊輔(データはデフォルトのまま)。やはり日本の中盤は優れているのだ。そういえば俊輔と中田とのマッチアップでは、中田が俊輔に何度もボールを奪われており面白かった。持ち味からすると逆なのだが、157 と 140 という現能力の違いで、ボールの取り合いでは俊輔のほうに有利に出るらしい。このへんも FM 2006 とはぜんぜん違い興味深い。

【FM 2008 初年度の感想】

○プレースピード
 当初強く感じたプレーの遅さは、コンディションとコンビネーションが上がるにつれ解消された。しかしゆるいミドルシュートが入ってしまうことが多いのは、やはり興を殺ぐ。

◎ドリブルとキープ力
 うまい選手のドリブルとキープ力が効くのは最高。前は中盤にはボール狩り者しか置けなかったが、AMFを置いたらちゃんと相手のDFにプレスをかけにいくし、ドリブルで相手への脅威になるところが素晴らしい。FM 2006 とはマッチエンジンが全然違う。

▲ゾーンマークの頭の悪さ
 4-4-2で戦った場合、相手が同じ 4-4-2 じゃないとマークがずれまくり、バイタルエリアでフリーの敵をゴロゴロ許してしまう。ゾーンマークなんだから普通そこまでマークはずれないはずだが、サイドハーフが敵の中盤を放置してサイドバックをケアしていることが多々ある。阿呆か。

◎戦術性の高さ
 FWがシュートを打てなくて戦術調整にはまだまだ苦しんでるのだが、たとえばFWの攻撃メンタリティを上げすぎると守備には関与せず、DFがボールを奪ってもFWが遠くにいすぎてパスが通らず攻撃力がかえって落ちるところなど、戦術は本当にリアルで面白い。すべてがなるほどの世界という感じ。

▲裏へのパスが出ない(通らない)
。俺はサイドバックからピシューとライン際を縦パスが通りFWが走る (Run Onto) する、チェルシー的サッカーが一番好きなのだが、FM 2006 では決まりまくったこの戦術が決まらない。DFにヘッドされるかゴールラインを割るかで、裏へのパスはまず通らない。おそらくこのマッチエンジンではボールの飛びが変わり、DFとGKの間に速いボールを送ることが物理的に難しくなったのだろう。現実的かもしれないが困った。これが現在最大の悩みである。

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■08/06/08(日) □ 船に乗ってフォートラングレー
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 朝俺が起きると待ちかねた萌が、「もう1つの Webkinz をファミリーに入れたの!」と興奮している。3つもらった Webkinz を1年ごとに登録して3年アカウントを維持しようという話だったのだが、まあ3年が2年になっても不都合はないだろう。3年を待たず飽きるかもしれんし。

 黒猫が加わり2シスターズとなったファミリーのために、萌はベッドとガーデンテーブルとチェアを2組揃えてやった。こ、これはかわいい。ペット同士がオートでじゃれるような感じにしてくれると最高だったが、そうはならず。しかしそれ以外は文句ないな。ほんと、カナダ製とは信じがたいほど(笑)手抜きがない。

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 午後Mの同僚のパーティで、フォートラングレーというところへ行く。ラングレーとはまたえらい遠いなと思ったら、ハイウェイじゃなくて Lougheed からフェリーでフレイジャーリバーを渡って行けるのよと、Mと萌が盛り上がっている。フェリーで川を渡るって?


行ってみるとほんとに川辺にフェリー乗り場があり、30台ほどを乗せた小さなフェリーが15分置きに往復している。川幅はわずかなのでこんな面倒をやらず橋をかけりゃよさそうだが、フレイジャーは大きな船が行きかう商業河川なので、橋をかけるならパトゥーロウブリッジみたいな巨大橋が必要になり採算が合わないのだろう。流れがきつい川を小さなフェリーでどどーんと渡っていくのはちょっと緊張する。車止めはただのチェーンだし(笑)。しかし乗ってしまえばすぐに対岸であった。

船から下りるとそこはすぐにフォートラングレーの町。これがまるで知らなかったのだがこれまで見たカナダの町でも有数のかわいい町で、メインストリート1本の小さな町全体が、フロンティア時代の香りに統一されている。アーリーアメリカンのかわいい建物だらけ。町の真ん中に教会や墓地があるところも、ハリファックスと同じで町の古さを感じさせる。おーかわいーとここに住みたいーと皆で叫びながら町を抜け友人宅へ。フレイジャーバレーは、俺たちが住むグレーターバンクーバーとは違うなあといつも思う。生えている木の種類が違うのかなあ。こんもりとしたいい感じの木が多い。見たこともない、葉っぱが花のようにまっ黄色な木があった。



 そして友人宅は広大なファームを見下ろす丘の上に立っていた。こ、これはすごいと感動して景色を見下ろす。長野のどこかにこういう景色があったなあ....と思っていると、「日本ならこの下には田んぼが見えるだろうね」と知らない人から話しかけられた。どうやらカナダの教育者はみな日本で英語教師をやってた経験があるらしい(笑)。それをまさに今考えていたのですよ。

 うーん、これはすばらしい。高級住宅地ホワイトロックの豪邸などなんとも思わないが、こんなかわいい町のこの景色がある家に住む人々が、実にうらやましいと思った。まあ PoCo などの一般住宅地に比べたらなにかと不便で、子育てが終わり悠々自適みたいな人々しか住めないでしょうが。