2009/08/07

日記「記録的ヒートウェイブ」

「水温に気を使う日々」「BC観測史上最暑の日々」「5匹のアカヒレをゲット」ほか。

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■09/07/26(日) □ 水温に気を使う日々
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BC はヒートウェイブがやってきており、猛烈に暑い。午後室温が 29 度に上がり、水槽ファンはフル稼働しているが水槽も気温 26/水温 24℃から下がらない。24 度でもジムシーたちは元気に食べているが、さすがにこの温度では散歩はしていない。

そこで初めて氷ボトル 500cc にトライしてみる。―――1時間経過、氷はあっという間に解けたが、やはり 25/23℃とちょうど1度ずつダウンできた。23℃になるとジムシーが散歩を開始する。この後俺が寝るまでジムシーは延々と活動してくれる。夜中には、この時間起きてるのは俺とお前だけだよなという連帯感がある。

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 萌が「Coraline」という最新CGアニメをMのために借りてきた。が、俺は冒頭 10 分にもわたる親子の会話シーンで飽きて中座。CGキャラの大げさな身振りと声優の軽快な早口喋りだけで1時間半持たせる米製アニメはもう、飛行機の中など他にやることがない状況でもなければ集中して見れん(あとでちゃんと見たが、やはりたいして面白くはなかった)。

 こういうのっぺりしたCG映像を見ると、日本の手描きアニメがどうしてあんなに気持ちいいのかよくわかる。優れた手描きアニメではうまい人が描いた絵がふんだんに味わえ、CGアニメは技術が優れていればいるほど実写の写しに近づいていく。写真を忠実に数値データに置き換えられても、『絵を見る喜び』は湧いてこないのだ。

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■09/07/27(月) □ 記録的ヒートウェイブ
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 今日は外気 33 度、ついに室温も 30 度突破、じっとしていても汗が吹き出てくる。

 夕方、いろんな場所の温度をチェックしながらMを迎えに行く。車載気温計に出る路面温度(というかボンネット上の気温?)は 37 度以上、ところにより 40 度と恐ろしい数値が出る。40 とかになると、車がオーバーヒートしやしないかと冷や冷やする。エアコンの効きも今年は悪く感じるのだが、外気が暑すぎるんだろうな。

 今日は最終的に室温 31.5℃、水槽も 28/25℃となった。ジムシーはこれでも動いているが、さすがにしんどそう。明日は今日よりもさらに暑いという予報。ひー。扇風機をもう1台買おう。

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■09/07/28(火) □ サブ扇風機導入
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 朝のうちに扇風機を買ってくる。$13 という最廉価ものだが狙い通り窓際でもどこでも置けるコンパクトデザインで、階段下にうまく置いてやるとデカ扇風機とあまり変わらない効率で階下の冷気を送ってくれる。昼は階下から冷気、夕方はMの部屋、夜はデッキから冷気導入と、この夏大活躍してくれることだろう。ったく、なんでもっと前に買わなかったのか。今日は日陰で 34℃、この扇風機をぶわーっと回し、これまで暑くてやれなかったシンクの修繕などを行う。

 3時、水温 25 度に達したところで水槽に3日連続氷ボトル投入。水に直接入れると水温は大きく下がるがすぐに解けて効果がなくなってしまうので、今日は一番浅いエサ場に1cm だけ水につけ置いて、冷気がちびちびとイモリたちの生活圏に染み出すという感じにしてみる。イモリたちは「ふー、ありがたい」という感じでボトルの回りに徐々に集まってきた。水温がちょうどいい塩梅のところを自分で見つけて体を横たえるのだ。これがまたかわいいのである。ちょうど2時間で氷が全部解けたが、その間は相当涼しかったはずだ。

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■09/07/30(木) □ BC観測史上最暑の日々
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 昨日はBC観測史上最暑の日。今日もほとんど同じ。1937 年の記録を突破したそうだが、バンクーバー空港で 34℃とえらい低い値が発表されている。そりゃ計り方がおかしいだろう。そんな気温は森の中の百葉箱かなにかの理論上最低値であって、現実的にはほとんどの屋外は 37~38℃くらいのはずだ(PoCo はバンクーバーよりいつも高め)。路上の気温は 38℃以下にはならんのでエアコンもなかなかキンキンに冷えない。

 帰ると家は熱気でもわもわになっていた。室温 32 度、ファンは回しっぱなしにしておいたがイモリ水温も 26 度に達し、今日も氷ボトルを投入。このヒートウェイブの間は散歩する姿もほとんど見られないが、基本的に体調は維持してくれているようでエサはちゃんと食べてくれた。明日から気温は平常に向かうとのこと。耐え忍んでくれ。

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■09/08/01(土) □ イモリの同居人を考える
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 ようやく涼しくなった。暑さストレスが抜けたジムシー・ノボリは夜、エサ場の上から浅瀬をゆうゆうと這い回っていた。少しレイアウトが変わりフラットで歩きやすくなったのが気持ちいいようで、隠れ場所はないのにずっとそのあたりを徘徊し、俺が覗き込むと「エサ?」という感じで見上げる。こういうのを見ると、人を怖がらないイモリは実にいいなと思う。

 しかし猛暑の前あたりからイモリたちの活動量が減り、昼間はまったく何も動いているものがないので、イモリたちが寝てるときに魚がいたら楽しいかもなあと考えている。実際そうしている人々は英日とも多い。

 イモリと同じ環境で飼える丈夫な魚と検索するとアカヒレ (White Cloud Mountain Minnow) が文句なくトップでヒットし、同居がうまくいっているという実例も多数見つかる。こないだショップで見たところ、メダカにちょっと色が付いたという感じ.....というか、泳ぎがせわしなく落ち着かず、どんな魚なのかよくわからなかった。まあ見た目は十分にいいのだが、あんなに動き回られては見てて疲れるというのが率直な感想。日本じゃコップで売ってるというが、別の種類なんだろうか。

 しかし常時活動している魚は、イモリの同居人としてやはり魅力あるなー。今の砂利を片寄せ水深を 5cm 上げれば、イモリの生活を変えることなくこの小さな魚に十分な遊泳スペースができると思う。今度掃除のときにテストレイアウトしてみよう。

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■09/08/04(火) □ 5匹のアカヒレをゲット
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 昼前にジムシーノボリが揃って前に出てくるくらいまで元気が出たところで模様替え&換水。4L分水を増やし、水深 9cm→13cm とした。全体的なレイアウトは同じ。ジムシーたちは水深は気にしないと思うが、砂利坂が急角度にせり上がるため浅瀬がやや減ったのが気に入るかどうか。

 水深13cmは水槽の約半分、手前の浅いところでも7cmはある。これくらいあると余裕でアカヒレを飼えるだろう。よし。

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  買ってきてしまった5匹のアカヒレ。あのショップは例によっていい加減なので White Cloud Mountain [Tetra] と命名されていたが同じものとのこと。$1.99 という値段からいっても写真を見てもそうだろう。サイズは 1.8~2.8 センチほどで想像以上に小さいのでどんと5匹買ってしまった。車で搬送しながらビニールバッグを覗き込んでいると、なかなかかわいいなと思えてくる。

 あ。今はまだ温度合わせでバッグのまま浮かせてるのだが、それを見にジムシーが下まで降りてきた。笑うー。

 半時間温度を合わせ投入。すると意外なことに、暗さを求めてかイモリたちがいる浅瀬に行ってしまう。うわ、そっちは駄目だと思うまもなくノボリの鼻先を通り過ぎ、ノボリがぴゅっと反応した。うわ。身を翻し逃げるアカヒレ。ハラハラ。捕獲に失敗すると元のポジションに戻るノボリ。捕まえたくて興奮するというほどではないらしい。食べられてもアカヒレは惜しくないが、イモリたちは 2cm のものなど消化できず危険だろうからな。アカヒレがイモリを全然怖がってくれないとは意外だ。まあ養殖育ちで敵に会ったことなどないのだろうし、これから学んでくれるだろう。

 やがて落ち着くと5匹は連れ立って泳ぎ始めた。自分の水槽が初めてなので魚も初めてだが、やっぱふと目をやると魚が泳いでいるというのは気持ちがいい。水深2cmしかないエサ台地帯もヘーキで泳いでるくらいで、水深はまったく十分。地形が複雑なのでショップよりも楽しそうである。もうちょっとゆったり泳いでくれんかなとはショップで見たとき同様思うが、まあその敏捷さがイモリたちのアタックから身を救うわけだろうから致し方なし。

 投入後数時間、アカヒレの色が変わってきた。ショップにいたときよりもダークになっている。なかなかシックで悪くない感じ。大きさから見てみなまだ若いのだが、成長するときれいな色がつくそうである。魚も面白いな。イモリたちはまだ低調なので、無聊が慰められるぜ。

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■09/08/05(水) □ アカヒレ観察
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 アカヒレ投入でいろいろと小さな想定外のことが起きている。弱ったのはケンカで、常に誰かが誰かを追いかけ突っついているのだが、速すぎてどれだか見分けがつかない。じーっと数分観察して、攻撃を数回確認した奴をネットで水槽内の浅瀬に隔離して様子を見てみる。サテ、隔離したはいいがこのままにしとくわけにもいかんし、こいつのためだけに別に金魚鉢を維持するのは馬鹿ばかしいし、どうしたものか。

 あ、魚に興味を持ったジムシーが模様替え以降初めて一番深いところを散歩し、魚を眺めて、13cm を一気に上がってブレスし、飽きると自力でエサ場をよじ登りホームに帰っていった。理想的。ノボリも水に顔をつけて魚を眺めている。イモリたちが浅瀬が減って気に入らないようなら水深を下げようと思ったのだが、エサ場で普通にリラックスできれば問題ないかもしれない。やはりうちの水槽の主役はイモリで、彼らが活動してくれると魚など比較にならないくらい楽しい。こいつなにかを考えてるなと想像力をかき立てられる。

 アカヒレのケンカはネットでアドバイスを読み、シェルターを大きなものに換えて水中の見通しを悪くしてやったら少し落ち着いた。コイ科の魚にケンカは付き物で、アカヒレなんか穏やかなものなのだそうだ。これで様子を見よう。

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