2013/01/28

日記「家族ゲームとインタラクション」

「70's 最低ソングチャート」「おっぱいバレーとイノセンス」「娘のロックデビュー」

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■13/01/15(火) □ 70's 最低ソングチャート
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 今カナダ国営ラジオで毎夕「史上最低な歌チャート」というのをやっており、ちょうど帰宅時間のMがそれを聞きながら大笑いして帰ってくるのだが、ほとんどがカナダ限定ヒットらしく俺にはさっぱりわからない曲ばかり。しかしボトム 25 リストを見てみるとなんとなくわかるが、

1. (You're) Having My Baby - Paul Anka
2. McArthur Park - Richard Harris / Jim Webb
3. Seasons in the Sun - Terry Jacks
4. Tip-Toe Through The Tulips - Tiny Tim
5. Honey - Bobby Goldsboro
6. Sometimes When We Touch - Dan Hill
7. Afternoon Delight - Starland Vocal Band
8. Disco Duck - Rick Dees
9. Muskrat Love - Captain and Tenille
10. Patio Lanterns - Kim Mitchell

ポールアンカとかキャプテン&テニールが上位に来るんだから、これは史上最低というよりラジオを聞いてるオッサンの青春@70's 最低ソングチャートだろうな。それにこれは「アフタヌーンディライト」などの「ベタさヌルさ×ヒット度」をあるあるネタとしてリストアップしてるだけで(日本でいったら西城秀樹とか)、別に音楽として特にひどいわけではないだろう。

 音楽としてのひどさならば、いまのカナダキッズが聞いているポップチューン群がこんなチャートなど簡単に塗り替えてしまうよねとMと話す。投票するオッサンの子供らはすでに家を出てカレッジにでも行っており、そういうのを耳にせずに済んでるのだろう。

 萌は俺が現代ポップミュージックを嫌う気持ちを一応尊重してくれているが、しかし彼女の耳には俺が耐えられる音とそうでない音の区別はつかないようで、「これはいいでしょ?」とヌルいポップを聞かせたりする。どうもドラムとギターが入っていれば俺が許すと思っているらしい(笑)。小さいときからいくらいい音楽を聞かせても音楽鑑賞耳って育たないものなのね。まあ子育て先達によれば、子供はどうしてもロクでもない音楽にハマる時期があるものらしいが。

 俺が耐えられんのはこうやつだよ。



 こうしたメインメロディが楽器のリフ(繰り返しメロディ)みたいにオートマチックに鳴ってるのが現代ポップミュージックの1つの典型で、いいコードも楽器音も存在せず強い刺激だけがある。子供らはこれを気持ちよさそうに歌っているが、それは強度の高いエクササイズをやれば気持ちいいのと同じで、喉の筋肉がストレッチされ気持ちいいんだろう。ごく肉体的な快楽だけでできた音楽が流行っているんである。まあ音楽が肉体的な快楽で悪いのかと問われたらなんとも言えんけれど。

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■13/01/17(木) □ 家族ゲームとインタラクション
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夜Mが「グレンモア」をコールし、久々にプレイする。ゲーマー同士でカリカリと丁丁発止をやるにはストーンエイジのほうが隅々まで見通しが効き、ときには敵の行動までも操り一段濃い面白さを味わえるが、グレンモアは家族で軽く楽しむにはいいゲームだなあと改めて思った。これは正解のない部分が大きいゲームで、打つ手の大局的な良し悪しは数学的に計算できない。しかし細部を先々まで見極められないからこそ、気軽に打てるのだ。

 「ストーンエイジ」のような「あいつは A を取るから B は後で取れるから今は安い C をむしろ取っておこう」的なインタラクションが面白さのコアメカニズムになっているゲームは、皆が真剣に考え行動しないと面白さが立ち上がってこない。ゲームへの集中を求めてくるのである。うちの中2ムスメは今やりたいことが多すぎゲームに集中するには気が散りすぎる年頃なので、どのゲームをやってもそこまで考えこんでくれないわけだが、インタラクションの薄いグレンモアや「チケットトゥライド」は愉しさが個人目標(村の生産施設構築や路線連結)としてゲーム内に設定されているため、そういう気もそぞろな子供が歌なぞ歌いながらやっていても皆がそれぞれに楽しいのである。

 真剣な俺とMが他の村の様子を伺いつつ自分の村の最適化に集中するのは当然楽しいし、気もそぞろな萌でさえも足元を見られ悪いタイルを引かされドツボに沈むようなことは構造上起き得ないので、薄い熱意相応に楽しめる。実際萌は適当にやりつつも2つの歳の市を1箇所に並べ同時にアクティベートするなど、要所で勝負カンを発揮してちゃんと高得点を取っていた。そうして適当にやっていても引き(というか取れるタイルの巡り合わせ)がよければ勝ってしまうこともあるというのはこのゲームの欠点でもあるのだが、しかしあまりノッてなくてもやれば相応に面白いというのは家庭用としては美点でもあるわけである。

 結果俺が村を大きくし過ぎて税で9点を失ったことによりMに負け2位。萌は適当にやりつつも勝負にはこだわっていたらしく、3位でやや悔しそうだった。いいゲームでした。プレイ時間も短いしな。

 ◇

 いろいろなゲームを家でやって思うことだが、インタラクションのエッジが立ったゲームは、家庭用ゲームとしてはピーキーすぎるようである。「お邪魔者」「あやつり人形」もストーンエイジと同様で、勝とう騙してやろうとみんなが頭を絞って初めて面白くなるシステムなわけで、非ゲーマーの家族とやってもあまり盛り上がらんのだよな。俺はインタラクションが高いゲームをやりたいが、そういうゲームを家族ゲームにするのはなかなか難しいというジレンマがあるわけである。

 しかしまあゲーマーではないうちの家族は新たなゲームメカニクスを体験したいなんて思ってはいないわけで、こうしてお気に入りのゲームがいくつかできてくれたらそれでよしとしなければね。「ストーンエイジ」は簡易ハウスルールを作り、ぜひとももう一度トライせねばならん。あの明解な面白さを俺の説明下手で没にしては罰が当たる。

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■13/01/19(土) □ おっぱいバレーとイノセンス
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 夜日本語 TV で「おっぱいバレー」を見る。ボーイズのスケベさ馬鹿さはまったく我が身を見るようで、時代的にもほぼ一致。町が実にきれいで、どこかと思って途中で検索してしまった。北九州なのか。ルースターズだ! のちの大江か! 後輩ジョーは花田か! わかりやすいし字幕もあるのであとで萌に見せようと思う。

 綾瀬さんはこの頃よりも今のほうがさらに透明感が増しているのが不思議。より一層天然に近づいているのかな。容貌でいえば綾瀬さんよりも美しい人はいると思うが、あの目配り身のこなし反応のよさと表情のイノセンスという好ましいバランスは、なかなか他にない。

 あれはやはり子供の美しさだろうな。小学校中学年くらいまでは萌もあんな感じがあった。萌に「おっぱいバレー」を見せたい気持ちの中には、綾瀬さんやバカなボーイズのイノセンスに心を震わせてほしいというのもある。


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■13/01/24(木) □ 娘のロックデビュー
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ハッピーなのはとてもよかったんですけど
萌の学級ロックバンド発表会へ。ドラムが1台、ベースが2~3人、キーボード3人、アコースティックギターが 10 人、シンガー5人くらいの大所帯構成で、曲はうちでもううんざりするほど聞かされた「I Knew You Were Trouble (Taylor Swift)」。

 音楽の時間に先生にカンのよさをほめられた萌は唯一アンプにつながったアコエレを持たされスタンドマイクで歌うというバンドリーダー扱いなので楽しみにしてたのだが、始まってみるとやはりガキ集団で、全員サングラスをかけ萌はパンダの被り物までかぶって出てきおった。ありゃー。音楽は表情もパフォーマンスのうちなので、サングラスをかけたら訴求力が減るんだよな。

 さらに萌のマイクの高さが低すぎ、そのままだと見た目的にパッとしないことになってしまうので俺が客席から何度もサインを送るも気づかれず、そのまま始まってしまう。案の定萌の姿勢は前かがみに縮こまってしまい、せっかくフロントに立ってるのに見た目上の押し出しが効かず全体に埋没してしまった。うーむ。

 萌個人が目立たず残念だという話ではなく、子供はみんなステージに立つと緊張で硬くなり全員がオールデッドしゃっちょこばり状態になるので、リードの役割を与えられステージでも緊張せずニコニコしてしてた萌にはバリっと元気に、体全体を使い演奏してほしかったのだ。そうなればバンドに勢いがつきドライブし、見た目も音もよくなるのである。全体としてバンドのデキはよかったけれど (後で初めて本物を聞いて、簡易8ビートにしたのもいいアレンジだったと納得)、やはりみんな表情が緊張でデッドなのが残念だった。

 萌のギターがバンド全体をロッキンローリーさせるという俺のイメージにはやや及ばないデビュー戦だったが、エンディングをびしっと決めるのに失敗した瞬間萌がマイクに向かって「フー!」と叫び、それはなかなかロックっぽくてよかった。昔はなにかがうまくいかないと少し落ち込んでいたのだが、最近どんな失敗でもヤケクソ気味に「フー! Epic Fail (壮大なる失敗だぜ)!」って笑い飛ばす、図太いメンタリティになってきていると思う。家では叱られても反省せんので俺は腹も立つのだが、学校生活やステージではそりゃこっちのほうが楽しいだろうな :-)。

2013/01/19

日記「ギターに目覚める娘」

「ストーンエイジ不発」「かつてのリスナーとの邂逅」「エレキ師匠」

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■13/01/07(月) □ ストーンエイジ不発
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ストーンエイジは本当に見事なバランスの傑作である。人気のあるゲームでも何度もやり込み細則を覚えないと面白くならないものは多いが、ストンはカルカソンヌやグレンモアと同じく「これをすればこうなる」という選択肢の価値がクリアーで、経験による記憶は必要ないのでビギナーが上級者と同じ土俵で戦える。

 選択肢をどう取るか、いつ取るか、どう組み合わせるかというところで上手い下手の差は大きくつくが、ゲームの一番楽しいところを最初から自分で考えていけるところがフェアでよろしい。上手い人の打ち手を見るたびにあーなるほどそうかと学習していけるので、実戦で習うことが楽しいのである。習うことがつまらないゲームはなかなかやる気がしないよね。

 ところがうちではどうも妻子にウケず、正月に一度トライしたのみで保留ゲームとなってしまっている。うーむ。

 ◇

 ウケなかった理由はまあゲームをする気分の有無も大きいけれど、採集した資材で買えるものが単なる建物点とわかりにくい文明カード(5種類ある掛け算ボーナス点)だというところがアピールに乏しいんじゃないかと思う。「牛と羊を育て肉屋で売る」「麦を作りウィスキーにして酒場を開く」という村構築感があるうちの大ヒットゲーム「グレンモア」に比べると、「文明カードに描かれた人数にワーカー数や畑数をかけたボーナス点が得られる」というのはイメージしにくい。ここを説明しようとすると2人とも「意味がわからん」というスイッチオフ目になってしまい、結果として文明カードはまったく取られず盛り上がらなかったのだ。

 手に入るのがもっとワクワクするような魅力的なもの、たとえばグレンモアのような生産拡大要素だったりアグリコラのようなかわいい畑や牧場だったら、もっと食いついてもらえただろうと思う。俺もルール学習中は獲得するカードで生産が拡大していかないことを案外と感じ、つまらんと思ったしな。ストン全体の神がかったゲームバランスがわかると、勝ち筋の多彩さにいやはやと感心するわけだが(※)。
(※)グレンモアは何十戦もすると勝ち筋がややパターン化してしまうところがあり(今回は Duart を取れなかったから Iona+畑で行くかみたいな)、戦術の幅をもうちょい増すために拡張タイルを出してくれんかなと思う。

 まあチケライもグレンモアも初回は初物嫌いのMにまったくウケなかったし、萌は今 iPod とポップミュージックに夢中でそれどころじゃないというのがあるわけで、長い目でみていこう。

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■13/01/09(水) □ かつてのリスナーとの邂逅
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 ウィルコ・ジョンソンというギタリストの話題がツイッターに出、「ウィルコといえば、このカッティングだよな」と Youtube のリンクが貼ってあったので見てみるとなるほどカッコいい。そこで

「80年代に雑誌Playerでロックギター講座の田中一郎(花田だったかも)が紹介してたんだけど、初めて音を聞きました。かっこいい。ルースターズみたい。しかし昔はそうそうレコードも買えないしこんなのを聞くチャンスはなかったんだけど、今はすぐにこうして聞けるんだから、現代の子供らの楽器の上達がはやいのは当然だな」

とコメントすると、そこに

「大昔に見たサカタさんの鬼カッティング。場所は屋根裏、曲は『君に見えないラブ&ピース』。ギターから火が出るかと思った」

 と突然リプライがついた。えっ! 誰? 俺をフォローしてる知らない人からだ。


『君に見えないラブ&ピース』(写真左端が私)

 驚いて「お、おたく、どちらさん?(カーネーション・小原糸子)」と尋ねると、昔ライブハウスで俺のバンドを見てた人なんだって。

「メンバーの中で一際クールな印象、しかしギターサウンドの、特にバッキングからソロに移行する時の沸騰感。激アツでした。スポットライトの中でユラリと揺れるやいなや、目にも留まらぬ高速カッティングでサクサク斬られる kids…て感じでしたよ」

と言ってくれ、これは素人ではない印象。曲名を覚えてるんだから見たのも一度や二度ではないなという感じで、もしかすると対バンでやってたバンドのミュージシャンなのかもしれない。

 ともあれうれしいことである。あのバンドは東京在住メンバー3人に新ギターを加えて活動再開してるんですよと伝えておいた。びっくりしたなあ。ツイッターで知らぬ間にそんな人にフォローされてたなんて。

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 この話をすると、お父さんってロックスターだったの? と萌がやや興奮する。いやスターではないけど、昔私のバンドを見て、何十年も経ってからネットで見つけてくれるくらい気に入ってた人はいたらしいと答える。けっこうすごいことだよね。

 Youtube で古い音源のスライドショーを見せてやると、今までとは違う感興を得たらしく「友だちに見せる」とか言い出した。いや、それはなんかちょっと恥ずかしいからやめてくれ(笑)。

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■13/01/10(木) □ ギターに目覚める娘
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わが愛機レスポールJrがなかなか似合う
萌が本格的にギターに目覚めつつある。学校の音楽クラスのギター課題曲(テイラー・スウィフト「I Knew You Were Trouble」)を全員で弾いてる時に、先生が拾ったコードが間違ってる気がすると萌が指摘し「お前はスジがいい」と褒められ、「先生のいいギター」とマイクロフォンを与えられ演奏したのだそうだ。独奏じゃないが全体演奏の中の第一バイオリン奏者&リードボーカル扱いなわけで、気持ちよかったと上気している。全校集会での発表もそのままリードを取るらしい。やったじゃん。

 スジがいいのはそりゃ当たり前だ、これまでどれほどサブリミナルロック教育を施してきたことか。萌はピアノレッスンは1年しか取らなかったしギターもやってこなかったが(ウクレレで一応基本コードは教えてある)、家ではキーボードをやめさせず好きな歌のコードを自分で拾うようずっと仕向けてきたのだ。そこのコードが違うとかよくそのコードを見つけたとかこの曲のこのコードが美しいよねとかさんざコード談義をしてきたので、音楽を聞けばバンド経験者同様「C/G/Am/Em のパターン」とコードの移行が直観でわかるのである。ギターに行ったってそのコード感覚は同じなわけで、この曲も自分でコードを拾い、それが先生の拾ったコードよりも正解だったというわけである。音楽で無駄になる経験など何もないのです。

 ピアノと音楽ゲームのおかげで音感とリズム感は俺よりいいし、さらに俺は胸板薄く大きな声が出ないのだが、萌にはデカ声で歌がうまいMの血が流れている。俺はそのために結婚したといっても過言ではない(笑)。やっとこの日が来たか。ロックに向かえば輝く未来が約束されている。




「あんたなんかと絶対絶対ヨリは戻さないわ!」
いま英語圏ティーンの間で流行ってる音楽はすべて度し難い低創造性のゴミである。Jpop チャートもゴミの粒ぞろい度では互角だが、日本では音楽に興味があるならばどんな生活をしていたっていい音が耳に入る。カナダではほんと信じらんくらいゴミしか入ってこないのだ。70~80 年代に MTV にあふれていた音楽的遺産は完全に音楽から消失している。

 そんな中で萌が好きなこのテイラー・スウィフトは珍しくギターとドラムが入った昔ながらの音楽で、そこに自虐でもマッチョでもなくからっとしたティーン的感性をぶちまけていてなかなかいい。彼女の「あんたとなんかヨリを戻すわけないでしょ!」は爽快だ。同じことを俺も言われたことがある(笑)。こっち方面に進んでもらいたいものである。

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■13/01/12(土) □ エレキ師匠
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 久々の日本語ワークショップ。KDさんがクリスマスにもらったというストラトと小さなアンプを持ってきたので、おーストラトかいとアームをぐいんぐいん使いジミヘン風の曲を弾いてやるとすごく喜ばれた。

 3つのピックアップの音の違いとか、アンプのドライブとクリーンチャンネルの違いを実際に音を出しつつ教え、どこで見たのかピックガードにピックを挿そうとするので挿すならここだよなどとあれこれエレキギター常識を伝授すると、もう目がキラキラになって喜んでいた。最近ようやく音楽方面で子供らに認められております。大きな春子ちゃん、認めておくれよ。

2013/01/12

日記「答えのない毎日」

「数エーカーよりハチエンダ」「ぼくらが愛したカーネーション」

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■13/01/01(火) □ 答えのない毎日
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月に雲じゃなく火に煙
正月といってもお年玉をもらえるわけでもないのだが、朝早くに目が覚めてしまった。トシである。

 昨夜はSPが年越しお泊まりに来てくれ萌は大ハッピーで、皆で花火を見に行った。近所のコミュニティで毎年有志が年越し打ち上げ花火をやってくれるのだが、昨夜は風がなくて煙が停滞し、後半は爆音とともにぼやーと光が灯るだけになってしまった。花火は高価なものだろうにもったいなし。これがカナダ式なのか、10 分ほどの間一切間を置かずポンポンポンポン打ち上げるからケムに巻かれるのだ。もう少しのんびりやればいいのに。

その前日の晦日夕方予期せぬドアベルにドアを開けると、一緒に日本語勉強会をやっているLお嬢さまが立っておられ、バンクーバー植木職人会が本物の臼とキネでついたというつきたてのお餅をおすそわけしてもらえた。バーナビーの日系スーパーが閉店して以降うちの近辺では日本の餅はまったく手に入らなかったので(韓国餅は煮ても柔らかくならないヤショウマ的食物)、餅がある正月は数年ぶり。今日のお昼におしるこでおいしくいただきました。ほんと、ありがとうございます。

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 日本語 TV の皇室参賀を見かけたMが、「そういえばプリンセス・マサコの悲劇的な人生はどうなったの」みたいな話を持ちだしてきた。『ハーバード出の外交官が社会的プレッシャーに追い込まれ因習社会の籠の鳥になるなんて』なんていうMの理解は、日本の封建性に対する偏見がつくった一方的見解である。「そんな外的要因に負けて結婚するほど雅子さんの頭が悪いわけがないではないか。苦労はそりゃしてるだろうが(半裸でボート遊びしても OK な王族生活とは違うからね)、彼女自身が選んだわけだし、悲劇的かどうかなんて本人にしかわからんだろう」と答える。

 「……いや、たぶん雅子さん本人にだって答えなんか出せないんだよ。俺は君と暮らすために日本での暮らしをあきらめたわけだが、それで俺が前よりも幸せか不幸せかなんてわからんよ。比べるなんてできないことなんだ」

 そういうことなんである。答えがないこともあるのです。

    抱きしめて横になり
    花のように沈んでく
    言葉のない草になり
    すれあって笑ってる
    友達が歌ってる
    声がする  聞こえてる
    答えのない毎日だよ
    フールオンザヒル
    ナッシングイズリアル

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■13/01/03(木) □ 数エーカーよりハチエンダ
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見た目はほれぼれする「数エーカー」
正月ボードゲームは全然やれなかったので、昨日 Yucata で有名ゲーム「数エーカーの雪」の学習を始めたが、これまためんどくさいゲームである。カナダのマップを両側から攻め合う地形は非常に美しくていいのだが(かつて住んだ懐かしいハリファックスが右手前にある)、いくつものカードを組み合わせないと単純な陣地拡大もできないという、非常にめんどくさいシステムになっている。

 日本語ルールを読みながら1人2役を1時間以上やって、ようやく必要手順をだいたい解読し最初の戦闘状態に辿りついた。ここから戦闘の決着もうんざりするほど長くかかるらしい。双方とも攻撃カードを特に買ってないので、これから改めて資金を作り攻撃カードを買い、そしてそれが手札に来るまで手札を捨て引き手札を捨て引き……が続くわけである(カードを捨てることにすらお金がかかるので、一気に手札全とっかえはできない)。無論上手になればテンポは上がるわけだが、これが基本のメカニクスだ。

 フランスがケネベック(?)を奪い、初めての戦闘が終わる。この戦闘場面だけは手札に攻撃カードが入ってくるドミニオン的高揚を感じたが、ここで疲れ果てて中止。ふー。レビューを探して読むと、同じく「最初の戦闘が終わったところで2~3時間経っており中止し以後お蔵入り」やら「3時間かけて1回プレイし以後お蔵入り」やらいう人がやはりすぐに見つかった。そうだろうなあ。

 俺はテーマとゲーム性の合致・乖離をさほど気にはしないけれど、手札にあるカードによって行けるところが決まるというのは、ウォーゲームとして盛り上がりにくい話である。この手のゲームは「あそこを取るためにこうしよう」と考えるから盛り上がれるのであって、地名・移動・行動カードがいずれ手札に揃うよう自分のデッキ(手札以外の所有カード)を鍛えていき手札に揃うのを待つというこのシステムが、陣取りに合うとはとても言えんだろう。まだるっこしい。必要カードをデッキに揃えていくのが主戦略ならば、このシステムの元になったドミニオンの方がはるかに早くて優秀だ。

 ◇


地味だが陣取りの傑作「ハチエンダ」
最近オンラインで習った「ハチエンダ」「エルグランデ」「数エーカー」の3ゲームで、陣取りとしてはハチエンダが明らかに一番面白い。最もルールがシンプルでやりたいことをやれ、煩雑な処理に妨げられずどこをどう取って行くかという思考にダイレクトに没入できる。「4手あれば取れるが3手しかない」というハチエンダのメカニクスは、ウォーゲームの武器射程や車輌の移動距離に似ている。全体を見渡し取れる点をマイクロマネージメントで調整するエルグラと、将来をプランし遠回りにデッキを構築していく数エーカーはどちらも、メカニクスから見れば陣取りではなく別種のゲームだと思う。


昭和の子供がハマったエポック社騎兵隊ゲーム
ハチエンダは見た目が地味なことこの上ないのだが、これが「数エーカーの雪」クラスの外観を持ち、たとえば各市場に「ハリファックス」「ニューヨーク」といった都市名がついたウォーゲームになっていたら、もっと評価は上がっていただろうな。

 実際そういうゲームがやりたいよ俺は。「数エーカー」のマップを見て、おおついに子供の頃やった騎兵隊ゲームのような地形ありのウォーゲーム&陣取りをやれるのかと俺は興奮したのだが、そんな軽快な遊びじゃ全然なかったというわけでした。

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■13/01/04(金) □ ぼくらが愛したカーネーション
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実家から転送されてきた書籍『ぼくらが愛したカーネーション』を年末年始に読んでいた。前半の名セリフ抜粋欄はまあ懐かしいけれど、リアルタイムで見ていた時のあの高揚感や、それが通りに満ち溢れ共鳴しあっていたツイッターの熱さには及ばない。

 その視聴者ツイートが掲載された欄は、はは、知ってる人ばっかりだ。俺が今フォローしてる人たちの見覚えある言葉がずらりと並んでいる。別になにか示し合わせたわけでもないのに、自然とここに集まってしまうんだね。まあこれらの言葉が琴線に触れお互いにフォローし合ったというのがことの順番か。

 たくさんの言葉が飛び交う中で、アンテナがお互いをキャッチし合う。歌が浮かんでくるよな。気の合う友だちって、たくさんいるのさ。今は気づかないだけ。町ですれ違っただけでわかるようになるよ。

 掲載された俺の言葉は、尾野糸子引退の日のこれだった。

"いやーオールスターで。オールスターフルキャストで。宝物のような新旧スター勢ぞろいで。人が死んでもなくなる宝はない、「ヘタレはヘタレで泣いとれ」と糸子は笑い。そしてなくなる宝なんてないんだよ本当にと、映像が魔法を見せてくれました。なんて、なんてすばらしい。"

 自分の言葉のその勢いに、あのときの気持ちが蘇る。

2013/01/02

日記「ハチエンダの園」

「今年のプレゼントは大満足」「エルグランデはアグリコラと似てる」「ストーンエイジの個人ボード」

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■12/12/20(木) □ ハチエンダの園
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 Spiel By Web というところにごまんと「ハチエンダ」があると判明し、新マップをトライ中。ここにはユーザーが作った数百ものカスタムマップが集積されている。Yucata に比べると UI がしょぼいが(自分でページをリロードしないとならない)、Yucata であまり相手の見つからない人気薄のこのゲームはこっちでも相手を探していこう。


「信長の野望」風味を楽しめる日本マップ
何度目かにやったこのジャパンマップ(MapID 145)なんかデザインも素晴らしいよな。英国人の上級者と「俺は日本人だから悪いが勝たせてもらう」と歓談しながらプレイし、我が軍(緑)は九州3都市をクリーンに制圧したが、近畿・東海・東北を抑えられ負けた。グレイトゲームであった。

 このゲームは相手がうまいと最高に面白い。狙いを読み合い先回りする感覚がスリリングこの上ない。6角のヘックスによる特性なのか、もし1手番に4手を打てたら確実にどんな狙いでも決まるのだが、実際には3手しか許されないので1手番では何ごともできないようになっている。そこで関係のない位置に力を傾注するフリをして問題の位置になにげにそっと布石を1つ打ち、相手がもし気づかなかったら次の番で王手をかけるといったプレイになる。ここでドキドキするのだが、今日のように相手がうまいと布石なんかガンガン読まれてぶち破られるわけですわ。ここが実によくできている。

 戦術的な幅も広い。別のゲームで《得点となる3枚以上の領地は作らず全市場の至近距離に1枚ずつ土地タイルを張っていき、市場だけを最短時間で接続する》という戦法(つまり「領地なし戦術」)の人と当たったときは前半だけで 64-46 と大差がついてしまい、この手があったかと思い戦慄した。最強戦術というのはゲームブレイカーで、どんなに楽しいゲームでもそれ以外では勝てない駄作となってしまうのである。

 しかし俺が通常の領地・動物・市場のバランス作戦で点を重ねつつ相手をブロックしていくとやがて点差はなくなり、イーブンな勝負となってゲームが終わり、最後はわずか7点差だった。つまりこういう極端な戦術でも戦え、かつそれが最強のゲームブレイカー戦術ではないのである。実に見事にバランスが取れたメカニクスである。



 【ハチエンダの欠点】弱い人はどうも動物だけをどんどん取って行く傾向があり(つまり「動物戦術」)、こういう人と当たるとあまり面白くないという欠点がこのゲームにはある。相手が動物ばかり取り土地を取ってくれんので土地デッキが動かず、こっちも必要な土地カードが手に入らなくなり領地づくりが停滞する。仕方なくこちらも動物を取ると、動物カードデッキが尽きると前半後半が終わるというルールゆえ、双方とも全然領地=点が増えないままロースコアで短時間にゲームが終わってしまうのだ。そういう相手に負けることはまあないが、面白くないのである。

 この動物タイルの多寡による面白さのゆらぎと見た目の地味さ以外は、本当に素晴らしいゲームだと思う。「ストーンエイジ」に続き、「ハチエンダ」も大傑作だなー。

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■12/12/26(水) □ 今年のプレゼントは大満足
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 BR のところで VHS デッキが使われず死蔵されてるのを発見し、クリスマス掃除の褒美にもらってきた。これがさすがはシャープで予想以上によく、絵がめちゃ綺麗で音も素晴らしい。絵の綺麗な VCR ってこんなに気持ちいいのか、今まで5年くらい何を見てたんだというくらいの違い。新品を買ったのと同等に非常に満足している。


日本からは手作りのリースと
精巧なラピュタロボット兵が
Mが俺に内緒で買ってしまったコーヒーメーカーも懸案だったメリタフィルターが使え(Mはコーヒーを飲まないのでフィルター形状の違いを知らない)、これがお湯の温度と淹れ具合がベストになっているらしく、これまで家で淹れたコーヒーで明らかに一番うまい。薄く淹れてもしっかりと味が出る。しかも淹れた後はスイッチが切れてあとはサーモで保温する仕組みになっており、時間が経ってもコーヒーが煮詰まらない。普通のコーヒーメーカーは朝2杯入れてだいたい2杯めを飲む頃には煮詰まって味が落ちるのだが、それがないわけである。素晴らしい。

 萌は朝から晩まで iPod をやってるし、Mも俺が買ったブラウン歯ブラシに満足げ。今年のプレゼントは皆珍しく大満足だな。クリスマス準備と当日の家族親戚行事はまったく苦手だが、それさえ終わればこうしてプレゼントの楽しみがやってくる。

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■12/12/27(木) □ エルグランデはアグリコラと似てる
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美麗なスペイン地図上での戦い
掃除をしつつ昨日 Yucata に入った大名作「エルグランデ」の勉強。カードを取って、そのカードの効果を使い自分のコマを各地域に配していき、数の優劣を地域ごとに競うという陣取りゲーム。1人2役で試すと手番ごとに激しく有利不利は移動し、複雑なルールに従いおはじきをやり取りするという感じ。まあ1人2役だとストーンエイジでもあまり面白くないと思ったわけで、対戦してみないとわからん。行ってみましょう。



 【対戦】相手もビギナーのトレーニングゲーム。毎回アクションカード(4x8種もある)を読み盤面と見合わせ行動を決めなければならないので、お互いにテンポは悪い。それでもやはり対戦だと「相手がこれを取らなければこういこう」みたいなところは出てきて、面白くはなる。最初のスコア時は3箇所を取り2箇所を捨てた。相手がどうくるか。初回得点――あ、狙った土地が取れていない。しかも相手は 14 点も俺より取っている。うわー(笑)。

 しかし土地に大兵力を送り点を取れてもそれはごく暫定的優位で確定はしないので、ターンごとになにかが手に入る達成感はない。意外や陣取りやウォーゲームっぽい豪快さはないというか、これは戦闘で領土を手に入れる陣取りゲームではなく、いかに多くの土地で過半を占めたタイミングで得点ラウンドを迎えるかという、マネージメントゲームだな。陣取りや拡大ゲームとしては、領地を考えて切り取り自分の土地と家畜を増やす同作者の後年の作「ハチエンダ」のほうが面白い。

「任意の領土の騎士を5個まで移動させる」
「他のすべてのプレイヤーは、領土内にある騎士を3個ストックに移動させる」
「その領土内にいる他のすべてのプレイヤーの駒を、全て他の領土に移動させる」

 といったカード効果の取捨選択がこのゲームのコアなわけだが、これはあれだな、「アグリコラ」と同じだ。基本メカニクスはシンプルだが、何十種類もあるカードの微妙な効果でどんどん複雑化していく。その複雑化要素のほぼすべてが数の増減、算術なのだ。どのタイミングでどの係数をどこにかけるかを判断していくかというゲーム性が、アグリコラに酷似している。

 たとえば

「このターンに2のカードでバスクから2兵を手元に戻し、次のターンに5のカードで王をセビージャに移動してグラナダに全兵力5を送れば....、相手が動かせる兵力は最大でも xx だからどうやっても取り返すことはできず......敵はあきらめてバレンシアを取るはずで........俺はそのまた次のターンでバレンシアで敵が取れる点を4のカードで下げ.......よしこれでいこう」

 という係数に係数を重ねた計算を突き詰めていくわけである。アグリコラではないか。



 ゲーム終了、60-40 くらいで負け。相手が最後のターンでなにかのカード効果で俺の駒を5個も動かし俺の優位を2箇所で崩していたが、終盤は全カードのテキストを読む気力がなかったのでどれだったのかはわからない。まあそういう効果のカードがあったことは間違いないが、俺がそれを使ってなにか有効なことをできたかどうかまでは考えが回らない。

 とにかくわかったのは、こういう数値増減のレイヤーを重ねて動かし、どこまで先を考え通せるかでどれだけ楽しめるかが決まるアグリコラみたいなゲームは、俺には合わないということである。そして同時にアグリコラに限らず、そういうゲームはコアなゲーマーには人気が高いのだということもわかった。

 俺はテキストがなく、視覚的な地勢判断と「あそこの領地を4にして収穫しできる 12 金で池を買いあそこにはめれば6点取れる」くらいの小学生暗算でクリーンに進んでいくハチエンダのほうが、ずっと気持ちいいな。俺は他のゲームは弱いがハチエンダとカルカソンヌは強い。ハチエンダが最高の陣取りとまでは言えないしビジュアルはしょぼいが、エルグランデよりはるかに少ない疲れでよりダイナミックな陣取りを繰り広げることができるのである。

 Mがテーマ買いしてしまい一度プレイしたきり死蔵されているワレスの「ディスクワールド」は、これを下敷きにしてコミカルに仕上げたものなのかもしれない。あれも山盛りのテキストにより趨勢が増減し、地形的な陣取りにイントレスティングなところはほとんどないのである。

【追記】◇大人気作「エルグランデ」が意外や自分に合わなかったので、他にそういう評ってあるのかなと探してみると、マクベスさん@「アナログゲーム語り」というページを発見。「シンプルなゲームが美しいと考える筆者にとっては醜いポイントばかりが目立ってしまいます。いわゆるプレイアビリティ(遊びやすさ)の点で大きな問題を抱えているといえるでしょう 4/10」という評。同感。
◇またこのマクベスさんは「アグリコラ」も2/10とごく低評価なのを見て驚いた。自分以外でアグリコラを好まない人の日本語記事は初めて見た。「正直、正しいルール・手続きで遊ぶためにプレイヤー側に求めるものが多すぎて、ゲームとして壊れていると判断する人がいても不思議ではないと思います」。同感、

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■12/12/28(金) □ ストーンエイジの個人ボード
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 【本物ストーンエイジ】初の家族3人戦。ボードゲームはなんでもルールを説明していると皆が意味不明どよーん目となり汗をかくが、ストーンエイジはメカニズムが明解なのでいったん動き始め2周もすると皆やることがわかり、萌はさっそく金掘り&建物点を着々と積み上げ、Mは食料と道具作成に励むという具合にいい感じで各自の村が発展していく。俺は各カードの価値を説明し、自分はなるべく一番いいカードを取らないようにプレイ。

 個人ボードは購入前に思った通りたいした意味がなくて、この上に資源が溜まっていくのだけは豪勢でいいが、もうちょっとなんとかならんかなコレと思う。ここが「建物が密集した村」「畑の多い村」といった感じにビジュアル的に特徴を見せ発展してくれたらほんとに素晴らしいんだが。グレンモアは地形的にも産業的にも特色を持った村が作れるところがえらいんだよな。

 この個人ボードで、唯一道具タイルだけはその村の道具発達の充実ぶりがビジュアルに増えていき、国力を表し意味を持っている。このようにボーナスの全種類:文明、畑、斧、小屋、シャーマンがタイルになってボード上にきれいに置けたらカラフルになるし、誰がどんな感じに進んでいるかもわかりいいと思う。


◆まだテストできていないのだが、得点を隠す必要を感じない家庭ゲームでは↑このように文明ボーナスカードを個人ボードに並べ、カードを取るごとに「道具3×2で6点」「文明3種9点」と各自計算し「暫定得点チップ(食料チップを流用)」を置いていくのが戦術思考も助けいいんじゃないかと思う。初心者には最初からこうやってビジュアルに見せれば、文明ルールの理解も早いだろう。
◆ついでに食料が数値チップなのも「Money」と呼ばれ不評だったので、「グレンモア」で余った動物コマを使おう。牛豚羊がどれも5食分、キューブが1食分と。これは間違いなくウケる。


 5周ほど回り油が乗ってきたところで、萌が「これいつ終わるの?」と聞き、そこでああやっぱり気もそぞろなティーンにフルゲームは長いかなと思い、今回は建物の山を1個削りショートゲームにしてみた。萌が建物点で快調にトップを走るが、文明カードを取ってないので後で抜かれるのは必定。萌が取れるおいしい文明カードが出るたびに取ったほうがいいと説明するのだが、やはり子供は金を取ってそれで高価な建物を建てるほうが気持ちがいいのでそっちに行ってしまう。

 結果として最初のトライアルは皆がメカニクスと得点の仕組みをなるほどと理解しながらゆるく楽しみ、俺が抑えてはいてもやはりボーナス点で最後に追い抜いてしまい1位、萌が2位、Mが際どく3位となった。

 萌は完全に自分が勝ったと思ったと言っていた。これはエンドゲームボーナスがわかりにくいストーンエイジでは避けて通れないトラップで、こういう感想が出てくるというのは熱中していたことを示しポジティブなことである。まあこれで一番説明しにくい文明カードの仕組みがわかったと思うので、次のゲームはもっと楽しんでもらえるだろう。ヨシ。

2013/01/01

【紅白2012感想】

◆浜崎あゆみ - 化粧を薄くしたらかわいくなってびっくり。
◆SKE48 - 各48は識別不能。
◆ゴールデンボンバー - みんな楽器を弾いてないところが面白い(笑)。
◆水樹奈々 - 声優じゃなくて俳優でも成功したろうなと思わせる目線の配りっぷり。
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◆ディズニー特集 - ミッキーマウスの中はきっと豪華ゲストドラマーなんだろう、だれ(笑)? パフュームは何を踊ってもうまくて惚れ惚れする。
◆HY - 愛くんって話術巧みなんだなあ。
◆水森かおり - 高層建築はこの人に受け継がれたのか。
◆澤 - 澤は司会の有働さんに似てる。
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◆嵐梅ちゃん柔道金メダリストのトーク - 全員棒読みw
◆花は咲く - 今年も涙がやはり少し出ました。
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◆ももいろクローバーZ - AKBより運動能力が高くて元気なところが絶賛されてるのかな。布袋の曲は◎。
◆TOKIO - はそのへんのビジュアルバンドよりずっと演奏がうまい。
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パフュームダンスを踊れ踊れ
◆Perfume - 子供部屋で騒いでた子供らを呼び寄せて見せる。「これは日本で一番大きな音楽ショーなんだぜ」。

パフュームダンスはいつ見てもかっこよくカナダの子供らも好きなのだが、最近新曲がぱっとしないのでちょっと熱がさめ気味かな。
◆AKB48 - カナダの子供たちはこういう団体ものには興味を示さず退場。
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◆郷ひろみ - 郷ひろみと比べると、さっき出た舘ひろしは音楽の才能はぜんぜんないなやっぱと思う。
◆aiko - 紅白を見てるどの年代の人が聞いても、aikoさんはいいと思うんじゃないかな。すごいメロディと胸にすっきりと届く嫌味ない言葉と、完璧なボイスコントロール。
◆きゃりーぱみゅぱみゅ - 中田サウンドはこっちに任せ、パフュームは新たな音楽性を追求したらいいと思う(実際中田サウンドは車の中で娘に聞かされすぎて飽きた)。
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◆斉藤和義 - 態度も歌も演奏もぶっきらぼうで、これじゃ知らない人にはなにも届かないだろうな。
◆綾瀬はるか - 大河ドラマは綾瀬さんなのか。よさそう。
◆美輪明宏 - すごい。髪型も容姿も昔に戻ってしまった。どんな魔法を使ったんだ荒地の魔女w
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◆矢沢永吉 - 年寄りはすごいな、美輪明宏もヤザワも。こないだヤザワ特番のときに「40年もやっててAKBと大差ないCD売り上げでたいしたことない」と書いてる奴がいて、こういうやつがCDを大量に買って投票するんだなとよくわかった。40年経っても矢沢は無双だわ。
◆プリンセスプリンセス - 「ダイヤモンド」は本当に宝物だよ。最近のExileとかそのへんの楽器を弾かないミュージシャンはプリプリほど修練を積まず、いい音のダイヤモンドに耳を澄ますこともせずラクして金を儲けている。間違いない。
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◆いきものがかり - この人たちがトリなのか…と思ったけど、歌が始まるとあの暑かった夏の思い出込みでのこの歌だなあと納得。
◆SMAP - 出番は減ってるけどお祭りの締めが似合う人たち。音を外さずソロパートを歌えた中居くんがうれしそうだったのがよかった(笑)。◆